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参考資料2:総薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議中間とりまとめ (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43236.html
出典情報 厚生科学審議会 臨床研究部会(第36回 9/4)《厚生労働省》
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くとともに、創薬開発の出口からの視点を加えた研究開発が実施されるような視
点による助成もが追求されるべきである。また、この研究を引き継ぎ、育てる側の
スタートアップ等に対してベンチャーファンド、大手製薬企業等から内外を問わず
投資が促進される環境づくりが必要である。 12
○ 「繋がる」ための研究を振興するためには、他の創薬先進国・地域と同様に、日本
においてもアクセラレーターやインキュベーションなどの初期段階から実用化を目
指した研究開発を支援する機能や国際水準の治験・臨床試験実施体制との連携
が必要である。このためには、医療系人材の育成に加え、我が国にはほとんど存
在していない、研究開発段階から出口を見据えて研究開発をリードできる人材の
育成が不可欠であり、そこまで視野に入れた総合対策を講じるべきである。 13
○ アカデミアとスタートアップの連携は、世界の特定の地域でイノベーションを核とし
た地域集約が起きている。そこにおいては人材確保から研究開始まで極めて短
時間で実現可能であることから、現在の進化した開発スピード競争にこのような
集積地が圧倒的な優位性を誇っている。日本においても、国内外から人材、資金、
シーズを呼び込み、世界と同じ速度で研究開発が進む拠点を形成し、グローバル
エコシステムの一員として革新的な新薬を世界中の患者に届けることへの貢献が
望まれる。このような集積地の形成は一朝一夕ではできないため、米国等に比較
し我が国のアカデミアやスタートアップに対する内資民間企業からの投資が少な
いという指摘も踏まえ、官と民が継続的に知恵と力を出し合う形も追求すべきであ
る。
○ 特に、インキュベーション機能に関しては、我が国にも一部存在しているものの、
短期間の教育プログラムやピッチイベントなどに偏っており、専門家や VC 等によ

12

◎エコシステムは我が国に閉じず海外資本を含むあらゆるステークホルダーに便益がなくては成立しな
い。我が国の創薬エコシステム構築にあたっては、日本で閉じないということが極めて重要である。世界
の中での日本といった考え方に立ち、我が国に世界の VC や人材を呼び込む、あるいは世界のエコシステ
ムに入り、我が国のイノベーションを世界へ展開するべき。(岩崎真構成員・高橋構成員・牧構成員・上
野参考人)
◎資金調達や先端的な製造技術といった、創薬プロセスにおける重要な部分は信頼関係で結ばれたクロー
ズドなネットワークの中で動いており、エコスシテム間の連携が不可欠である。
(安西参考人)
13
国立がん研究センターの臨床試験実施体制は、総勢 432 人、臨床試験専門資格保持者 158 人と国際水準
を達成(2023 年4月1日時点)
。この水準の拠点は我が国には他にはない。
◎医療機関において臨床試験実施を国際水準で行える体制整備を行い、そこで従事する人材育成につい
て、医師以外のメディカルスタッフや事務職も含めた育成の観点から推進すべき。
(藤原構成員)
◎新規モダリティ医薬品に関する臨床開発の推進支援機能の構築のため、必要な施設を整備するとともに
担い手となる人材を育成し、産業として強化するべき。製造の基盤となる人材の育成は、高付加価値人材
の育成やリスキリングの観点のみならず、経済安全保障の観点からも重要である。
(岩崎真構成員・永井
構成員・間野構成員・山崎構成員)

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