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参考資料2:総薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議中間とりまとめ (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43236.html
出典情報 厚生科学審議会 臨床研究部会(第36回 9/4)《厚生労働省》
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な創薬エコシステムが確立し、革新的な医薬品がより評価されることとなれば、新
薬メーカーの研究開発への競争がより促進される。そのため、企業がグローバル
に展開する革新的新薬の研究開発を目指すのであれば 22、ビジネスモデルの転
換がこれまで以上に求められることになる。
○ また、「イノベーションの推進」と「国民皆保険の持続性」が求められる中、スイッチ
OTC 化の推進や、情報社会の進展を踏まえ、健康に関して個別のニーズに対応
した情報提供等により、自分自身の健康に主体的に向き合うヘルスリテラシー向
上の観点から、セルフケア・セルフメディケーションを積極的に進めることも必要で
ある。
○ なお、本会議においては、医薬品市場全体として考えた時に、公的保険外の市場
の有効活用、具体的には、 23イノベーションを評価する際には、患者に医薬品を届
けるという目的を踏まえた上で、新しい技術について公的保険に加え民間保険を
活用すべきとの議論があったところである。
(バイオシミラーの使用促進)
○ 国のジェネリック医薬品の使用促進は、長期収載品に依存するビジネスモデルか
ら研究開発型のビジネスモデルへの転換を一定程度促したと考えられる。令和6
年度薬価制度改革では、長期収載品の保険給付のあり方を見直し、選定療養の
仕組みを導入することとされている。
○ 今後、特許等が切れるバイオ医薬品の数が増加することが見込まれる中で、バイ
オシミラーの使用推進は、医療保険財政の適正化のみでなく研究開発型のビジ
ネスモデルへの転換促進という観点からも重要。
○ バイオシミラーについては、2023 年に政府方針において「2029 年度末までに、バ

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海外バイオスタートアップ等で創製される新薬の日本での研究開発及び販売のライセンスを取得すると
いう戦略・ビジネスモデルを選択する製薬企業もあると考えられる。
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◎我が国は成長産業である医療に対する支出をこれまで抑制し続けてきており、その結果としてドラ
ッグ・ラグ/ドラッグ・ロスという医療の質の低下が起こっている。イノベーティブな医療に対して公的
医療の外に民間保険の活用を図るべき。
(高橋構成員)
◎予防・介護といった事前・事後領域への介入や、公的保険カバレッジ、高度医療における民間保険、自
由診療の在り方の見直しを進め、我が国の医療産業を活性化するべき。
(岩崎真構成員・上原構成員・高
橋構成員)
◎国民に健康は皆保険で守られているという認識が広く存在し、健康上の問題に対するリテラシー教育体
制が整っておらず、健康は自分で守るものという意識が希薄である。皆保険制度の実態や健康について国
民の意識改革が不可欠であり、セルフケア・セルフメディケーションの推進により、国民の健康維持・増
進と社会保障制度の持続可能性を高めるべき。
(上原構成員・南構成員)

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