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参考資料2:総薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議中間とりまとめ (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43236.html
出典情報 厚生科学審議会 臨床研究部会(第36回 9/4)《厚生労働省》
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3.投資とイノベーションの循環的発展が継続出来る社会システム
創薬はイノベーションそのものであり、常に革新的な技術が生み出され、古い技術
を上書きして新たな成長を生み出している。患者に最新の医薬品を届けるためには、
患者のニーズの多様化や新しい技術の導入などに対応し、広義の医療市場全体を
活性化するとともに、医薬品市場が経済・財政と調和を保ち、システム全体が持続可
能なものとなっていくという観点が重要である。
投資とイノベーションの循環的発展が継続出来る社会システムについての議論が
必要という意見があった。これらについては、中長期的な視点から議論が継続して行
われる必要がある。 20
(革新的医薬品の価値に応じた評価方法の検討)
○ 創薬エコシステムが循環的に発展していくためには、内外からの投資が継続する
必要がある。民間投資は経済合理性を踏まえて行われる 21ものであり、医薬品上
市後のリターン面の予見可能性及びイノベーションへの評価が重要となる。
○ 令和6年度薬価制度改革では、我が国の創薬力強化とともに、ドラッグ・ラグ/ド
ラッグ・ロスの解消を実現するため、革新的新薬のイノベーションの適切な評価を
推進するための薬価上の措置が行われている。
○ また、新薬に係る令和6年度薬価制度改革に関する妥当性についての検証が確
実に行われた上で、革新的新薬の薬価の在り方について中央社会保険医療協
議会で引き続き議論がなされることとされている。この妥当性の検証にあたっては、
企業が十分なデータ・説明をすることが強く求められることが想定される。
(長期収載品依存からの脱却等)
○ 政府においては、後発医薬品の安定供給を確保するため、後発品の産業構造の
転換の促進等の施策を講じるとともに、グローバルな創薬エコシステムの育成支
援の政策を進めることが重要である。加えて、産業界においても、政府の政策、
創薬環境・市場環境の変化を踏まえた対応が必然的に求められる。グローバル

20

◎医療産業を成長産業としてとらえ、我が国の医薬品市場においてイノベーションが適切に評価され、
生産性の高い市場であるという評価を獲得することを目指すべき。中長期の視点で、医療産業における海
外からも分かりやすい明確な政策の在り方が重要である。
(岩崎真構成員)
21
◎エコシステムの循環のためには、すべてのプレーヤーの経済合理性を考える必要がある。製薬企業が
創薬スタートアップを買収する合理性を高めるためには、新薬創出によるプロフィットの明確化が必要で
あり、薬価が十分に高く、予見可能性も高いことが求められる。
(牧構成員)

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