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09 研究振興局主要事項 -令和7年度科学技術関係概算要求- (5 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に向けた
研究開発拠点形成

令和7年度要求・要望額
(前年度予算額

52億円
7億円)

背景・課題
• 大規模言語モデルやそれをマルチモーダル化したモデル等の生成AIモデルの構築、生成AIを活用したサービス
の開発が世界中の民間企業・ 研究機関において活発となっている。生成AIモデルおよび生成AIは、我が国
全体の生産性向上のみならず、様々な社会課題解決に資する可能性がある。
• 一方で、AIがどのようなアルゴリズムに基づき回答しているのかなどの 「透明性」 や、AIが誤った回答をして
いないかなどの 「信頼性」 の懸念もあり、これらの課題に対応していくことが必要。
• また、生成AIモデルに関する基盤的な研究⼒・開発⼒を醸成するため、アカデミアを中心とした一定規模の
オープンな生成AIモデルを構築できる環境を整備し、一連の知識と経験を蓄積、広く共有することが重要。

【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版
(令和6年6月21日閣議決定)】
Ⅴ.投資の推進 3.AI(1)AIのイノベーションとAIによるイノベーショ
ンの加速
①研究開発力の強化
モデルの高効率化や高精度化、マルチモーダル化(テキスト、画像、音声
、動画等の様々な情報を同時に処理・解析する機能)、リスクの低減化等
の研究開発、質の高い日本語データ及び産業競争力を有する分野のデー
タの整備・拡充を産学連携で進めるとともに、革新的な技術を有するスター
トアップを支援する。

目的
上記課題の解決のため、産学官の研究力を結集したアカデミア研究拠点を構築し、
1. 生成AIモデルに関する研究力・開発力醸成のための環境整備
2. 生成AIモデルの学習・生成機構の解明等による透明性の確保等
3. 生成AIモデルの高度化に資する研究開発
を行い、AIの進化、ひいては将来に渡った⾰新的なイノベーションの創出に貢献する。

内容
国立情報学研究所(NII)において、生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に資する研究開
発とともに、研究用モデル構築およびモデルの高度化に取り組む。研究成果のモデルへの適用・試
行錯誤を通じて、透明性・信頼性を確保した次世代生成AIモデル構築手法の確立を目指す
とともに、一連の知識と経験を蓄積する。



3.高度化に関する研究開発
LLMのドメイン適応やモデルの軽量化について、各ドメインの研究者と協力しつつ実施。

(大学共同利用機関法人)
情報・システム研究機構 NII

事業期間:令和5年度~令和10年度

1.研究開発用LLM構築
コーパス開拓・整備、GPU並列計算環境整備を行うとともに、研究開発用LLMを構築。
2.透明性・信頼性等に関する研究開発
モデルの挙動解明やハルシネーション防止技術に関する研究開発を行うとともに、社会が安心し
てLLMを利用するための評価手法を検討する。

補助金



マルチモーダルに関する研究開発
昨今の世界的な技術動向を踏まえ、画像・音声など
多様なモダリティのデータを扱うことのできるマルチモーダ
ルモデルを構築するとともに、マルチモーダルモデルの透
明性・信頼性・高度化に関する研究開発を行う。

(担当:研究振興局参事官(情報担当)付)

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