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09 研究振興局主要事項 -令和7年度科学技術関係概算要求- (6 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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令和7年度要求・要望額
44億円
(前年度予算額
17億円)
※運営費交付金中の推計額

科学研究向けAI基盤モデルの開発・共用

~ Artificial General Intelligence for Science of Transformative Research Innovation Platform (TRIP-AGIS) ~

 特定科学分野(ドメイン)に強みを有する研究機関と連携体制を構築し、基盤モデルを
活用して、科学研究データを追加学習(マルチモーダル化)等することで、ドメイン指向の
科学研究向け基盤モデル(科学基盤モデル)を開発
 米国のAI for Scienceの中核機関と深く連携しながら開発を進め、開発した科学基盤
モデルの利用を産学に広く開放することで、多様な分野における科学研究の革新(科学
研究サイクルの飛躍的加速、科学研究の探索空間の拡大)をねらう
良質なデータ
• トレーニングやファインチューニング、インストラクションなどに必要なデータを良質な形で整備
• データを蓄積する関係研究機関と連携
• 特定科学分野:まずは、
生命・医科学分野 (例:薬剤候補の探索や細胞の刺激応答予測、疾患への適応予測)
材料・物性科学分野(例:材料機能を実現する物質構造やその作製方法の提案)など

先進モデル
• 基盤モデルを活用し、特定科学分野(ドメイン)指向の科学基盤モデルを開発・運用・共用
• 並行して、マルチモーダルデータを読込・学習・生成するために必要な研究開発

計算資源

新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版
(2024年6月閣議決定)
医療や創薬、マテリアル等の分野で日本の強みである科学研究データ
創出基盤の強化(AI for Science:科学の成果を得るためにAIを
活用すること)(中略)を官民で加速する
日米首脳共同声明 「未来のためのグローバル・パートナー」
(2024 年4月)(仮訳)
我々は、改訂された事業取決めに基づく、理化学研究所とアルゴンヌ国
立研究所(ANL)との間の AI for Science に関する我々の協力を
歓迎する。

“科学基盤モデル”による研究革新
良質なデータ

先進モデル

特定科学分野(ドメイン)の
データを蓄積・統合

知見・人材・
ノウハウの共有

• スパコン「富岳」の大規模言語モデル分散並列学習手法の開発成果の活用
大規模
基盤モデル構築
• 試行錯誤を繰り返して、小規模モデルから徐々に大規模化し、大規模計算時は政府
環境整備
全体として整備する計算資源を活用
※政府全体
• 並行して、 「高速」、「セキュア」、「エコ」を実現する革新的な計算資源の研究開発

特定科学分野(ドメイン)の
科学研究サイクルを高速化

最適な計算環境の構築と
新たな計算機原理の開拓

産学に共用
科学研究を革新

国産基盤
モデルの活用

計算資源
計算資源・データ・人材など
必要資源を政府一体で準備

民間主導の
大規模基盤モデル開発

※科学基盤モデル: 基盤モデル(一般文章・画像等)に科学研究データ(科学論文、実験データ、シミュレーションデータ等)を追加学習、推論等させ、科学研究向けに調整した基盤モデルのこと

(担当:研究振興局基礎・基盤研究課) 6