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令和3年度老健事業「介護経営の大規模化・協働化に関する調査研究事業」 (14 ページ)

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出典情報 介護施設・事業所の協働化・大規模化(9/19)《厚生労働省》
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大規模化

社会福祉法人
お話をうかがった方

1

北筑前福祉会
麻生 功一 様

理事

(インタビュー実施日:2022年1月17日)

大 規 模 化に至った経 緯や契機

⿟先代理事長が、自身の母が盲目であったこともあり、もっと多くの施設等があればより充実したケアを受けることが
出来たかもしれないという考えから、事業が始まった。
⿟当初から地域との連携を非常に大切にしており、住民の困りごとや要望を受け、それにこたえる形で事業を拡大して
いった。

2

大 規 模 化する際に得た、協力者の有無とその 内容

⿟先代理事長が、テレビのチャリティー番組の放送に関連し、テレビ局に勤めている友人を通じて車を1台寄付しても
らったことがある。その当時は地域で高齢者の自宅での入浴が困難という話が出ていたため、特養に送迎して入浴
のサービスを始めた。これらの取り組みが行政や地域の信頼を得ることに繋がり、新たにデイサービスを始めるきっ
かけにもなった。
⿟地域の声を拾い上げるための工夫として、小学校との連携があげられる。施設設立当初から、地域の小学校(当時
全校生徒50名程度)の運動会に施設職員が参加・協力したり、登下校時の横断歩道の見守りなどをしていた。一方、
小学校の児童も施設で人形浄瑠璃を披露してくれたりなど、施設と小学校で相互に交流、連携を続けてきた。
⿟そのほか、地域に関わる機会を積極的につくり、各種会合にも出席させてもらっている。
⿟元行政職員や教員、民生委員など、地域に浸透し活躍してきた方々を役員として迎え入れ、様々な助言をもらってい
る。また、そういった方々の後押しがあることで、新規事業の住民への説明の際などもスムーズに地域の理解を得る
ことが出来ている。
⿟現在、利用者の息子が顧問弁護士となっている。また、役員の中から市議会議員が出たこともある。

3

大 規 模 化 の 取 組とその成果

⿟地域の整備計画に積極的に参加し、新規事業にも積極的に取りくむことで、補助金を受けながら事業を広げること
が出来た。近年は市がSDGsに積極的に取りくんでいることから、そういった方面にも力を入れるなどしてニーズに
応えられるように取り組んでいる。
⿟また、法人の取り組みについて、積極的に地域のケアマネなどへ説明に伺うことで、信頼を得られ、利用につながっ
ているケースもある。
⿟地域のニーズに応えながら、関係機関と連携しながら事業に取り組んできたことで、地域での認知度も上がり、行政
や住民から相談を受けることも増えている。

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