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令和3年度老健事業「介護経営の大規模化・協働化に関する調査研究事業」 (16 ページ)
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出典情報 | 介護施設・事業所の協働化・大規模化(9/19)《厚生労働省》 |
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め、現在はその点に特に注意している。定例の会議の中で統括から各拠点の状況についての報告を受けており、そ
のなかで気になる動きがあった場合は早めに対処するように気を付けている。
6
大 規 模 化にお けるサービスの質や経営効果の成果(変化)
事業規模が拡大したことで認知度が上がり、信頼も得られたため、地域への講師派遣や地域支援といった活動への
参加がしやすくなった。
緊急時などに法人内での職員や物資、車両などの融通が利きやすくなった。
事業を拡大したことにより、利用者の様々なニーズや困りごとに責任を持って対応できるようになった。法人が幅広
くサービスを提供していることから、例えば特養の利用者にデイサービスの紹介や見学までスムーズに対応できる
ため、安心につなげることができる。
経営の効率化としては、現在は拠点のデイサービスの厨房で食事を作り、小さい別のデイサービスに配達というこ
ともしている。また食材は法人全体で一括に仕入れをすることで、個別仕入れと比べ年間1000万円程度違いが出
た。
その他、新規で実施を検討している取り組みを法人全体ではなく一つの事業所範囲でシミュレーションできること
はメリットだと感じている。例えば食事について、
レトルト食品を使用してみたり、タブレットやベッドセンサーとカメ
ラの導入など、小さい範囲で実際に役に立つか、効率的か試すことが出来る。物品に限らず地域貢献事業について
も同様のことがいえる。
7
大 規 模 化にお ける今後の展望
介護保険事業、高齢者事業を中心に成長してきたが、当時とは人口分布も変わってきており、地域で必要とされるこ
とも変化してきているため、法人の事業も多様化する必要があると考えている。
例えば現行のサービスに使用している施設はまだまだ耐用年数があるが、高齢者の人数が少なくなった時にどう活
用するか、社会福祉法人として地域にどう貢献していくかということは長期計画の大きな論点でもある。
人財確保の点から外国人職員(技能実習生等)の採用も少しずつ進めているが、外国人は日常生活や地域との共生
という面でも課題がある。外国人労働者の環境を整えるのも地域貢献の一環として取り組んでいくべきことではな
いかと考えている。
その他、介護ロボットの活用も考えているが、まだ実用化に十分な性能ではないと感じている。安全のためやむを得
ないが、動作が非常に緩慢であったり、導入しても効果的に使用できない場合がある。また、現状食事介助が増えて
いるが、食事介助については介護ロボットがない。
8
大 規 模 化を検 討している法人に向 けたアドバイスなど
拡大する事業が、必要とされるサービスであるかということが重要。必要なものはその時々で変化するため難しい
ところではあるが、必要とされていないものを展開していくと自分たちにとっても厳しい状況につながる。
以上
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153151-【本文】介護経営の大規模化・協働化に関する調査研究事業.indd
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2022/04/13
11:52:25
のなかで気になる動きがあった場合は早めに対処するように気を付けている。
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大 規 模 化にお けるサービスの質や経営効果の成果(変化)
事業規模が拡大したことで認知度が上がり、信頼も得られたため、地域への講師派遣や地域支援といった活動への
参加がしやすくなった。
緊急時などに法人内での職員や物資、車両などの融通が利きやすくなった。
事業を拡大したことにより、利用者の様々なニーズや困りごとに責任を持って対応できるようになった。法人が幅広
くサービスを提供していることから、例えば特養の利用者にデイサービスの紹介や見学までスムーズに対応できる
ため、安心につなげることができる。
経営の効率化としては、現在は拠点のデイサービスの厨房で食事を作り、小さい別のデイサービスに配達というこ
ともしている。また食材は法人全体で一括に仕入れをすることで、個別仕入れと比べ年間1000万円程度違いが出
た。
その他、新規で実施を検討している取り組みを法人全体ではなく一つの事業所範囲でシミュレーションできること
はメリットだと感じている。例えば食事について、
レトルト食品を使用してみたり、タブレットやベッドセンサーとカメ
ラの導入など、小さい範囲で実際に役に立つか、効率的か試すことが出来る。物品に限らず地域貢献事業について
も同様のことがいえる。
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大 規 模 化にお ける今後の展望
介護保険事業、高齢者事業を中心に成長してきたが、当時とは人口分布も変わってきており、地域で必要とされるこ
とも変化してきているため、法人の事業も多様化する必要があると考えている。
例えば現行のサービスに使用している施設はまだまだ耐用年数があるが、高齢者の人数が少なくなった時にどう活
用するか、社会福祉法人として地域にどう貢献していくかということは長期計画の大きな論点でもある。
人財確保の点から外国人職員(技能実習生等)の採用も少しずつ進めているが、外国人は日常生活や地域との共生
という面でも課題がある。外国人労働者の環境を整えるのも地域貢献の一環として取り組んでいくべきことではな
いかと考えている。
その他、介護ロボットの活用も考えているが、まだ実用化に十分な性能ではないと感じている。安全のためやむを得
ないが、動作が非常に緩慢であったり、導入しても効果的に使用できない場合がある。また、現状食事介助が増えて
いるが、食事介助については介護ロボットがない。
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大 規 模 化を検 討している法人に向 けたアドバイスなど
拡大する事業が、必要とされるサービスであるかということが重要。必要なものはその時々で変化するため難しい
ところではあるが、必要とされていないものを展開していくと自分たちにとっても厳しい状況につながる。
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