令和6年版過労死等防止対策白書 全体版 (165 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001314678.pdf |
出典情報 | 令和6年版過労死等防止対策白書(10/11)《厚生労働省》 |
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疫学研究等
疫学研究等
(1)職域コホート研究
過労死等防止調査研究センターでは、過労死等の実態解明を進めるため、どのような要因
が過労死等の発生と関連するかを明らかにすることを目的に職域コホート研究を行っている。
本研究に参加同意が得られた企業で働く労働者の個別同意を得た上で、勤怠記録、ストレ
スチェック結果、健康診断結果、勤務形態等の情報を得るためのアンケートの回答を平成 30
度から収集している。
令和2年度にストレスチェック(期間:令和2年9月~12 月)を受けて、かつ翌令和3年
第
44
第第
章章
度に健康診断(期間:令和3年4月~令和4年3月)を受けた労働者 15,406 人を対象に、仕
事要因のストレスと1年後の身体的健康状態との関連を分析した。
4
章
仕事要因のストレスが低い・やや低い群を基準にした場合、ストレスチェックの結果にお
過労死等をめぐる調査・分析結果
過労死等をめぐる調査・分析結果
ける「心理的な仕事の負担の量」のストレスが高い者については、1年後の健康診断の指標
のうち、収縮期血圧、拡張期血圧、空腹時血糖値、BMI の有所見のオッズ比が1より大きく
なることが認められた。また、
「心理的な仕事の負担の質」及び「仕事の身体的負担感」のス
トレスが高い者についても、血圧値、空腹時血糖値のオッズ比が1より大きくなることが認
められた(第 4-4-1-1 図)
。
第 4-4-1-1 図 仕事要因のストレスと健康指標との関連
(資料出所)労働安全衛生総合研究所過労死等防止調査研究センター「令和5年度過労死等の実態解明と防止対策に関する総合的な
労働安全衛生研究」をもとに作成
(注)1.基準は仕事要因のストレスが低い-やや低い群。●はオッズ比で、縦棒は 95%信頼区間。
2.性別、年齢、前年度の検査値の異常有無を調整変数とした。
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