よむ、つかう、まなぶ。
資料7 先進医療合同会議の審議結果について【報告事項】 (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25067.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第132回 4/18)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
先進医療審査の事前照会事項に対する回答1
先進医療技術名: 人工呼吸管理を要する ARDS 患者に対するセボフルラン鎮静療法
2022 年 3 月 31 日
所属・氏名:神戸大学医学部附属病院 麻酔科 溝渕 知司
※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。
1.研究計画書「12.2 目標症例数と設定根拠」
主要評価項目である「一回換気量のセボフルラン投与 6 時間後とベースラインの変化の平均値」の臨
床的有意な一回換気量の変化を 2ml/kg と仮定した根拠について、また、標準偏差を 3ml/kg、脱落率
を 16%とした根拠について説明してください。
【回答】
これらの設定の根拠については、一回換気量の低下を目指すことの有効性が示された後も、一回換気
量低下を確実に達成する事が困難であり、様々な介入によっても一回換気量の低下が多くても 2ml/kg
であることが、Crit Care Med. 2014 Oct;42(10):2278-89. の図3に示されています。また、これらの介入
の施行によって予後転帰の改善効果があることが認められています。
従って、ある介入において 2ml/kg の一回換気量を減らすことができるのであれば、他の介入と同等ある
いはそれ以上の一回換気量の低下が期待できることとなり、臨床的にも有意と考えられます。
上記より、本研究では臨床的有意な一回換気量の変化を 2ml/kg としました。
また、現在投稿中のARDS患者を対象とした多施設研究において、高一回換気量のARDS患者におけ
る一回換気量の標準偏差が 3ml/kg であったことから、本研究においても標準偏差を 3ml/kg と設定して
おります。なお、全ARDS患者における一回換気量の標準偏差は 2,2ml/kg でした。
一方で、同様の患者を対象とした本研究と同一の介入に関する研究が存在せず、脱落率に関する明確
な根拠はありませんが、臨床における経験上、単一の製剤での鎮静が困難になるケースは、7-8 名に
一名程度ですので、これを元に本研究では脱落率を 16%(約 6 名強あたり 1 名)と設定しております。
2.研究計画書「12.5.2.3 副次解析」
共分散分析と反復測定分散分析での解析が記載されていますが、本試験ではセボフルラン単群試験
であることから実際に実施できるのは後者のみではないでしょうか。
なお、反復測定分散分析を実施する計画であるのであれば、一回換気量を評価する測定時点を明確
に設定しておく必要がありますので、一回換気量に係る副次的解析については再考してください。
【回答】
重要なご指摘を頂きありがとうございます。共分散分析につきましてご指摘の通り誤記でしたので、記載
を削除いたしました。また一回換気量を評価する測定時点につきましては、研究計画書 6.2 副次評価項
1
5
先進医療技術名: 人工呼吸管理を要する ARDS 患者に対するセボフルラン鎮静療法
2022 年 3 月 31 日
所属・氏名:神戸大学医学部附属病院 麻酔科 溝渕 知司
※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。
1.研究計画書「12.2 目標症例数と設定根拠」
主要評価項目である「一回換気量のセボフルラン投与 6 時間後とベースラインの変化の平均値」の臨
床的有意な一回換気量の変化を 2ml/kg と仮定した根拠について、また、標準偏差を 3ml/kg、脱落率
を 16%とした根拠について説明してください。
【回答】
これらの設定の根拠については、一回換気量の低下を目指すことの有効性が示された後も、一回換気
量低下を確実に達成する事が困難であり、様々な介入によっても一回換気量の低下が多くても 2ml/kg
であることが、Crit Care Med. 2014 Oct;42(10):2278-89. の図3に示されています。また、これらの介入
の施行によって予後転帰の改善効果があることが認められています。
従って、ある介入において 2ml/kg の一回換気量を減らすことができるのであれば、他の介入と同等ある
いはそれ以上の一回換気量の低下が期待できることとなり、臨床的にも有意と考えられます。
上記より、本研究では臨床的有意な一回換気量の変化を 2ml/kg としました。
また、現在投稿中のARDS患者を対象とした多施設研究において、高一回換気量のARDS患者におけ
る一回換気量の標準偏差が 3ml/kg であったことから、本研究においても標準偏差を 3ml/kg と設定して
おります。なお、全ARDS患者における一回換気量の標準偏差は 2,2ml/kg でした。
一方で、同様の患者を対象とした本研究と同一の介入に関する研究が存在せず、脱落率に関する明確
な根拠はありませんが、臨床における経験上、単一の製剤での鎮静が困難になるケースは、7-8 名に
一名程度ですので、これを元に本研究では脱落率を 16%(約 6 名強あたり 1 名)と設定しております。
2.研究計画書「12.5.2.3 副次解析」
共分散分析と反復測定分散分析での解析が記載されていますが、本試験ではセボフルラン単群試験
であることから実際に実施できるのは後者のみではないでしょうか。
なお、反復測定分散分析を実施する計画であるのであれば、一回換気量を評価する測定時点を明確
に設定しておく必要がありますので、一回換気量に係る副次的解析については再考してください。
【回答】
重要なご指摘を頂きありがとうございます。共分散分析につきましてご指摘の通り誤記でしたので、記載
を削除いたしました。また一回換気量を評価する測定時点につきましては、研究計画書 6.2 副次評価項
1
5