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資料1 第3期がん対策推進基本計画中間評価報告書案 (33 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25437.html |
出典情報 | がん対策推進協議会(第79回 4/28)《厚生労働省》 |
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成し、医療機関での実施につなげる。
(進捗状況及び指標測定結果)
がん診療連携拠点病院等では高リスク催吐化学療法時の予防的制吐剤の処方
や、外来麻薬鎮痛開始時の緩下剤の処方など、一定の支持療法が実施されており、
評価できる。さらに、厚生労働科学研究において、がん治療に伴う副作用・合併症・
後遺症を軽減し、患者の QOL を向上させるため、支持療法に関する実態の把握、均
てん化を目指した研究等が行われているほか、薬物療法による合併症に関するガイ
ドラインの改訂、がん患者の精神心理的な支援に関する診療ガイドラインの作成等
が進められている。
患者支援も重視した支持療法に関するガイドラインの作成が進められており、ガイ
ドライン数が増加していることについて一定の評価はできるものの、更なる充実が必
要である。
治療による副作用の見通しを持てた患者の割合、身体的つらさがある時に、すぐに
医療スタッフに相談ができると思う患者の割合、外見の変化に関する相談ができた患
者の割合は、いずれも初めて調査が実施され、一定の取組がなされていることが明
らかになったが、今回の調査結果のみをもって評価することは難しく、相談できなかっ
た理由の把握等、更なる知見の集積が必要である。いずれにせよ、より適切な情報
提供や相談支援ができるよう、取組を充実させる必要がある。
リンパ浮腫外来、ストーマ外来が設置されているがん診療連携拠点病院等の割合
は、いずれも増加傾向で評価はできるが、対象となるがん診療を実施している全ての
拠点病院等での実施が求められる。リンパ浮腫については、がんリハビリテーション
研修の一環として行われる「新・リンパ浮腫研修」により、人材育成が進められてい
る。
2071
拠点病院において
支持療法に関する標準診療を
実施された患者の割合
2016 年
2015 年
高リスク催吐化学療法時
予防的制吐剤処方率
75.0%
75.5%
高リスク催吐化学療法時
予防的制吐剤処方率
(リンパ腫を除外27)
86.0%
85.9%
61.0%
61.7%
外来麻薬鎮痛開始時
緩下剤処方率
27
リンパ腫については、催吐高リスクに該当する化学療法が行われ得るものの、レジメンによっ
ては多量のステロイドを併用することがあり、催吐高リスクの化学療法で推奨されている「アプレ
ピタント、5-HT3 受容体拮抗型制吐剤、デキサメサゾン」の3剤併用による予防的制吐剤の投与
が必要かは議論があるところである。そのため、リンパ腫も含めて計算すると過小評価となる可能
性があり、リンパ腫を除外した割合についても記載している。
33
(進捗状況及び指標測定結果)
がん診療連携拠点病院等では高リスク催吐化学療法時の予防的制吐剤の処方
や、外来麻薬鎮痛開始時の緩下剤の処方など、一定の支持療法が実施されており、
評価できる。さらに、厚生労働科学研究において、がん治療に伴う副作用・合併症・
後遺症を軽減し、患者の QOL を向上させるため、支持療法に関する実態の把握、均
てん化を目指した研究等が行われているほか、薬物療法による合併症に関するガイ
ドラインの改訂、がん患者の精神心理的な支援に関する診療ガイドラインの作成等
が進められている。
患者支援も重視した支持療法に関するガイドラインの作成が進められており、ガイ
ドライン数が増加していることについて一定の評価はできるものの、更なる充実が必
要である。
治療による副作用の見通しを持てた患者の割合、身体的つらさがある時に、すぐに
医療スタッフに相談ができると思う患者の割合、外見の変化に関する相談ができた患
者の割合は、いずれも初めて調査が実施され、一定の取組がなされていることが明
らかになったが、今回の調査結果のみをもって評価することは難しく、相談できなかっ
た理由の把握等、更なる知見の集積が必要である。いずれにせよ、より適切な情報
提供や相談支援ができるよう、取組を充実させる必要がある。
リンパ浮腫外来、ストーマ外来が設置されているがん診療連携拠点病院等の割合
は、いずれも増加傾向で評価はできるが、対象となるがん診療を実施している全ての
拠点病院等での実施が求められる。リンパ浮腫については、がんリハビリテーション
研修の一環として行われる「新・リンパ浮腫研修」により、人材育成が進められてい
る。
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拠点病院において
支持療法に関する標準診療を
実施された患者の割合
2016 年
2015 年
高リスク催吐化学療法時
予防的制吐剤処方率
75.0%
75.5%
高リスク催吐化学療法時
予防的制吐剤処方率
(リンパ腫を除外27)
86.0%
85.9%
61.0%
61.7%
外来麻薬鎮痛開始時
緩下剤処方率
27
リンパ腫については、催吐高リスクに該当する化学療法が行われ得るものの、レジメンによっ
ては多量のステロイドを併用することがあり、催吐高リスクの化学療法で推奨されている「アプレ
ピタント、5-HT3 受容体拮抗型制吐剤、デキサメサゾン」の3剤併用による予防的制吐剤の投与
が必要かは議論があるところである。そのため、リンパ腫も含めて計算すると過小評価となる可能
性があり、リンパ腫を除外した割合についても記載している。
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