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入-1 (162 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00027.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和3年度第5回 8/6)《厚生労働省》
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横断的事項に係る課題及び論点
(入退院支援について)
・ 病気になり入院しても、住み慣れた地域で継続して生活できるよう、また、入院前から関係者との連携を推進するために、入退院支援加算による評
価を実施するとともに、入院時支援加算等により、外来部門と病棟との連携強化を推進している。
・ 入退院支援加算は急性期一般入院料1や特定機能病院において届出が多く、算定件数は増加傾向だが、近年は横ばい。
・ 急性期一般入院基本料、地域包括ケア病棟入院料、回復期リハビリテーション病棟入院料では、8割以上の施設で入退院支援部門を設置してい
た。
・ 入退院支援加算の届出有無と平均在院日数の関係を見ると、急性期一般入院基本料と療養病棟入院基本料においては、加算1において、加算2
や届出なしと比較して平均在院日数が短かった。
・ 入院時支援加算は急性期一般入院料1や特定機能病院において届出が多かった。
・ 入院時支援加算2を算定した患者に入院前に実施した事項をみると、必須項目以外は4~7割の実施割合となっており、特に「褥瘡に関する危険因
子の評価」「栄養状態の評価」が低かった。また、入院時支援加算2の算定理由としては、「他職種の協力が必要だった」が最も多かった。
(認知症ケアについて)
・ 令和2年度診療報酬改定において、質の高い認知症ケアを提供する観点から、認知症ケア加算の評価の見直しを実施した。認知症ケア加算1は急
性期一般入院料1や特定機能病院において届出が多く、その他の入院料では認知症ケア加算3の届出が多かった。
・ 認知症ケア加算を届出ていない理由として、「認知症ケアチームを設置することが困難なため」等が多かった。
(治療早期からの回復に向けた取組について)
・ 平成30年度診療報酬改定において、早期離床・リハビリテーション加算を、令和2年度診療報酬改定において、早期栄養介入管理加算を新設した。
・ これらの加算を算定できる特定集中治療室以外の治療室においても、これらの取組が実施されている実態が見られた。
(栄養管理について)
・ 栄養サポートチーム加算により、低栄養状態患者等の栄養状態改善の取組を評価しており、障害者病棟において、BMI及び血清Alb値が有意な改
善が認められているという報告が見られた。
・ 静脈経腸栄養ガイドライン等において、周術期(術前、術後)の栄養管理に関して、具体的な方法が示されており、術後の経口摂取再開までの日数
が短い場合、在院日数が有意に短いことや、大腿骨近位部骨折のように術後すぐに経口摂取の開始が可能な手術においても、適切な栄養管理を実
施することにより、術後の合併症発生率や死亡率が有意に低下することが報告されている。
・ 令和2年度診療報酬改定において、回復期リハビリテーション入院料1について、専任常勤の管理栄養士1名を置くこととした。
・ 管理栄養士が病棟に配置されている場合、配置されていない病棟と比較にして、ADL改善効率が良好であった。

【論点】
○ 質の高い入院医療を推進するための、入退院支援、認知症ケア、治療早期からの回復に向けた取組、栄
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養管理について、どのように考えるか。