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公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00027.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和3年度第5回 8/6)《厚生労働省》
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慢性期入院医療に係る課題及び論点
(総論)
・ 療養病棟入院基本料の届出医療機関数・病床数のうち、経過措置(注11)を届け出ている病棟については、届出医療機関数・病床数ともに減少して
いる。令和2年度診療報酬改定においては、経過措置(注12)を終了した。
・ 障害者施設等入院基本料については「個別の病態変動が大きく、その変動に対し高額な薬剤や高度な処置が必要となるような患者が対象」、特殊
疾患病棟入院料については「処置内容や病態の変動はそれほど大きくないが、医療の必要性は高い患者が対象」とされている。平成28年度診療報
酬改定においては、脳卒中の後遺症による重度の意識障害者について、患者の状態が医療区分の1、2に相当する場合は療養病棟入院基本料の
評価体系を踏まえた評価とする見直しを行った。
・ 障害者施設等入院基本料の届出医療機関数・病床数は、増加してきている。特殊疾患病棟入院料については、平成29年から令和元年にかけて、
122床増加していた。
(療養病棟入院基本料における患者の状態等について)
・ 医療区分2・3の該当患者の占める割合について、療養病棟入院料1では95%以上が最も多く、入院料2では50%以上55%未満及び75%以上80%
未満が多かった。経過措置(注11)においては、50%未満の病棟と50%以上の病棟が両方存在した。各入院料の患者全体でみると、区分2・3の患
者は、療養病棟入院料1では全体のおよそ9割、療養病棟入院料2では全体のおよそ7割を占めた。経過措置(注11)においては、約半数が医療区
分1であった。
・ 療養病棟の入院患者に行われている医療等に着目すると、入院料毎によって差が見られており、リハビリテーションについてみると、入院料1及び
2ではリハビリテーションの過去7日間の単位数は約5単位であったが、経過措置(注11)では約20単位であった。また、入院の理由について、経過措
置(注11)では「リハビリテーションのため」が最多であった。
・ 各入院料で、患者の主傷病名に差がみられた。最も多い傷病名をみると、入院料1及び2においては、「脳梗塞後遺症」、経過措置(注11)において
は「廃用症候群」であった。
・ 医療区分3の1項目に該当している患者の該当項目は、中心静脈栄養を実施している状態が最も多かった。また、令和2年度改定において要件と
された「患者・家族等に療養上必要な事項を説明する」ことにより、対象患者に変化があったと回答した施設は全体の約10%であった。対象患者の
変化の内容について、全入院料でみると、「中心静脈栄養以外が選択されるようになった」が最多であった。
(障害者施設等入院基本料等における対象患者について)
・ 障害者施設等入院基本料・特殊疾患病棟入院料等の「対象患者」について、病棟毎にみると、「対象患者」が90%以上入院している病棟が最も多
かった。
・ 入院患者の状態について、入院料毎に医療区分等で差がみられた。障害者施設等入院基本料の対象患者以外の患者のうち、脳卒中患者に着目
すると、療養病棟入院基本料を算定する病棟における当該疾病の患者と、医療の状態等について類似している点があった。

【論点】
○ 慢性期入院医療について、求められる役割に応じた医療の提供を推進する観点から、医療の内容や患
者の状態を踏まえた評価の方法をどのように考えるか。

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