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資料 障害者総合支援法改正法施行後3年の見直しについて~社会保障審議会 障害者部会 報告書~(案) (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000195428_00058.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第131回 6/3)《厚生労働省》
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4.精神障害者等に対する支援について
本項は、
「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討
会」
(令和4年5月 30 日)で配布した資料(報告書(案)
)をもとに作成した
ものであり、今後変更があり得るもの。
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基本的な考え方

(精神疾患の現状)
○ 近年、精神疾患を有する患者の数は増加傾向にあり、平成 29 年には約 420 万人となっ
ている。新型コロナウイルス感染症の影響による長期に及ぶ自粛生活等の影響もあり、
令和2年9月の調査では約6割の方が様々な不安を感じており、メンタルヘルスの不調
や精神疾患は、誰もが経験しうる身近な疾患となっている。
自殺者数は、平成 22 年以降は 10 年連続で減少となっていたが、令和2年には 11 年ぶ
りに増加に転じている。
(「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築)
○ 誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、精神障害の有無や程度にかかわ
らず、医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労等)、地域の助け合い、普及啓発
(教育等)が包括的に確保された「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」を構
築するため、令和3年3月には「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に
係る検討会」報告書がとりまとめられた。


わが国の精神保健医療福祉行政は、戦後、精神衛生法(昭和 25 年法律第 123 号)に基
づく、非営利法人が設置する精神病院等の設置・運営に要する経費の国庫補助等により、
民間主体で病院・病床の整備が急速に進められたこともあり、精神科医療機関は、必ず
しも医療提供基盤が十分とはいえないなか民間主体で入院医療を提供するとともに、デ
イ・ケア等における退院後の地域移行まで、地域のニーズに幅広く対応してきた経緯が
ある。
障害者自立支援法(平成 17 年法律第 123 号)を契機に、精神保健福祉法でも地域援助
事業者との連携等が規定され、地域の障害福祉サービスの拡充が図られる中で、こうし
た医療機関と福祉サービスとの連携を十分に確保しながら「精神障害にも対応した地域
包括ケアシステム」を構築し、精神保健医療福祉上のニーズを有する方が、居住・就労等
に関する支援を含め、その病状の変化に応じた多様なサービスを身近な地域で切れ目な
く受けられるようにする体制の整備が求められている。
精神保健医療福祉上のニーズを有する方が地域で希望する生活を実現し、継続するこ
とができるよう、国においては、保健、医療、福祉、居住、就労等、経済的な基盤の確保
にも資する包括的な支援を進めることはもとより、そうした基盤の充実を図っていくこ
とが求められる。

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