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岡部先生資料(レポート) (17 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/10/4041102.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第4回 11/2)《文部科学省》
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4.今後の脳科学推進戦略の全体像について
以上の議論から、今後の脳科学の推進において重要と思われる以下の項目を提案する。
A 大規模神経回路データを活用した情報処理モデルの構築(大規模回路データ)
前頭葉を中心とした大規模神経活動計測による回路情報解読
B 新しい技術の導入に対応した「階層をつなぐ研究」の実現 (多階層統合技術)
革新脳のリソース・技術を超えた階層を統合する技術やアプローチの導入
C 霊長類の脳研究基盤の推進と活用 (マルチモーダル霊長類脳解析)
霊長類の脳リソースを活用し「ヒト特有の脳機能」を明らかにする
D 既存のモデルにとらわれない動的病態モデルの開発 (動的病態モデル)
精神・神経疾患の病態解明を目指した新しい動態モデルの開発とデータ取得
A と C は革新脳(あるいは国際脳)で実施された研究のリソースを活用し、その基盤の上
に次のゴールを目指す項目である。B と D はむしろ新しい研究者の参画を促すことで脳研
究を活性化することを目指す項目である。全体像として、これらの研究項目をデータサイエ
ンスと数理科学を活用して統合することが必要となる。情報技術の進歩を活用したドライ
実験(数理科学、シミュレーション)とウェット実験(動物実験など)のハイブリッド脳科
学を今後 10 年間で推進することが求められる。

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