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岡部先生資料(レポート) (20 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/10/4041102.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第4回 11/2)《文部科学省》
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C 霊長類の脳研究基盤の推進と活用 (マルチモーダル霊長類脳解析)
霊長類の脳リソースを活用し「ヒト特有の脳機能」を明らかにする
D 既存のモデルにとらわれない動的病態モデルの開発 (動的病態モデル)
精神・神経疾患の病態解明を目指した新しい動態モデルの開発とデータ取得
項目 C は革新脳において達成された最も重要な成果の一つである、ヒト脳疾患のマーモセ
ットモデル、その脳の構造・活動マップ、更に革新脳・国際脳で収集されたヒトの脳データ
を更に活用した研究を推進する。項目 C ではヒトとマーモセットの脳データ、行動データ
を全て連結したデータベースの構築を目指す(霊長類脳マルチモーダルデータベース)。ま
た項目 C は霊長類モデルのリソース、技術、データベースを項目 A や項目 D に提供して、
前者では生理学的・情報科学的研究の効率化を支援し、後者においては疾患研究の推進を支
援することも目的とする。
C-1:既存の脳疾患マーモセットモデルの繁殖・提供、項目 D で同定された新規病態関連因
子評価のためのモデルマーモセット開発
C-2: ヒトとマーモセット脳データの種間比較と統合
C-3: 霊長類脳機能の解析に資するリソースの高度化(マーモセットデータベースの拡張・
高度化、マーモセット・ヒト共通の疾患バイオマーカーの開発など)
C-4: ヒトと非ヒト霊長類を統合した神経回路構造・機能データ活用、更に行動データを連
結したデータベースの開発(霊長類脳マルチモーダルデータベース)
項目 C は革新脳で達成された研究内容の継続となる部分もあるが、新規の研究者の参加を
促すため、特に C-3,4 の項目において動物の行動学やヒトの心理学なども取り込んだ研究
を実現する。
項目 D は既存のモデルにとらわれない新規の病態モデルを開発するための課題であり、そ
の目標は神経変性疾患、精神疾患において、疾患関連分子が相互作用し、時間的にその機能
や役割を変化させて病態の形成に至る初期過程を捉えること、そのためのバイオマーカー
を同定することに置く。また複数のバイオマーカーで定義される病的状態を連続的なスペ
クトルとして捉えてその遷移過程を追跡する技術の開発も目標とする。
D-1: 新規疾患関連分子の動的パスウエイの解析(蛋白質の変性・凝集、細胞内蛋白質処理
過程、免疫シグナルによる制御機構、髄鞘形成・維持、グリア・血管系による制御機構など)
D-2: 従来の疾患分類にとらわれない病態ダイナミクスの解析(病気につながる連続的なス
ペクトルとそのダイナミクスを追跡する方法論の開発、長期的なバイオマーカーの追跡に
よる個体‐環境相互作用の解析など)
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