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岡部先生資料(レポート) (2 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/10/4041102.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第4回 11/2)《文部科学省》
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出典:革新的技術による霊長類の神経回路機能全容解明構想の推進方策について(中間取り
まとめ)2013 年 7 月 革新的技術による霊長類の神経回路機能全容解明に関する作業部会
http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1208_03.pdf
脳科学委員会作業部会による中間取りまとめにおいては本事業の目標設定として
「ヒトの神経回路機能の全容解明に迫るために、まずよりヒトに近いモデル生物として霊
長類コモンマーモセットが注目されている。ヒトに近い社会性や音声による高度に発達し
た音声によるコミュニケーションを持つとともに、我が国発、世界初の技術革新として、ト
ランスジェニックマーモセットの作出に成功しており、我が国が世界をリードする分野で
もある。よりヒトに近いモデル生物であるということと、遺伝改変技術が利用可能な唯一の
霊長類であるという点を生かし、マーモセットにおける詳細な神経回路マップを作成する
ことは、ヒト脳の理解、精神疾患克服への貢献が期待される。そこで、本構想は、マーモセ
ットでのヒトの脳機能と対応付けた神経回路機能の全容解明を目指す。」
と記載されている。
更に 10 年間という長期の研究期間における目標設定として
【5年後の目標】
マーモセット全脳に関するマクロレベルの構造と活動マップの完成
【10年後の目標】
ヒトの精神活動にとって重要な神経回路に対応するマーモセット神経回路機能のニューロ
ンレベルでの全容解明
という段階的なゴールが設定された。この目標に合わせて前期 5 年間のロードマップは
「前期5年間では最先端の神経回路の構造と活動の読み出し技術を駆使し、マクロレベル
での構造と活動マップを作成する。これと平行して革新的計測・解析技術の開発、ヒト脳の
構造・機能との対応付けを行うための比較研究、大規模情報処理技術と神経回路データベー
スの統合プラットフォームの開発、の三項目に重点を置く。

また 6-10 年目のロードマップは
「後期 5 年間では前期に作成したマクロレベルでの構造・活動マップを元に、並行して新
たに開発された革新的技術を応用することによって高度化し、マクロとミクロの間に存在
するギャップを埋めていく。またマーモセット脳とヒト脳での機能の対応付けを明確化し、
最終的には重要なヒト高次脳機能に対応するマーモセット神経回路機能の全容をニューロ
ンレベルで記録・解析する。このような全脳レベルでの活動データを大規模情報処理技術と
大規模シミュレーションを活用して解析し、得られた結果からヒト脳における情報処理過
程についての新しいモデルを提案する。さらに大規模活動データのヒト脳活動との比較、そ
の数理解析、病態モデル動物との比較により精神・神経疾患研究に貢献する。」
という設定となった。
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