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11【参考資料1-6】9価HPVワクチンファクトシート (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29181.html |
出典情報 | 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(第41回 11/18)《厚生労働省》 |
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1077
27,996, 934 本 )、うち接種部位の痛みが 316 例(4.5 %)、紅斑が 314 例(4.4 %)であっ
1113
( 3.9 %; 7,092 ⼈中 274 ⼈ )と 4 価 HPV ワクチン被接種者( 3.6 %; 7,093 ⼈中 252 ⼈ )
1078
た(116)。⽶国疾病予防管理センター( Centers for Disease Control and Prevention: CDC )
1114
で同程度に認められた(106)。症状の内容も 2 つのワクチンで同様であり、報告頻度が⾼か
1079
と健康保険システムが共同して運営する、ワクチンの安全性を評価する制度( Vaccine
1115
ったのは関節痛( 9 価 HPV ワクチン:1.8 %;4 価 HPV ワクチン:1.7 % )と甲状腺の異
1080
Safety Datalink: VSD )において、接種部位の症状に関する報告数は想定範囲内であった
1116
常( 9 価 HPV ワクチン:1.2 %;4 価 HPV ワクチン:1.0 % )であった。その他の症状は
1081
(117)。
1117
報告頻度が低く( 0.1 %未満 )、多様で複数の臓器にまたがる症状であった(106)。臨床試
1118
験Ⅱにおいて、4 価 HPV ワクチンと 9 価 HPV ワクチン被接種者のうち、それぞれ 1 ⼈ず
1082
1083
② 全⾝症状
1119
つが複合性局所疼痛症候群( Complex Regional Pain Syndrome: CRPS )と診断され、い
1084
1) 9価 HPV ワクチンに関する臨床試験結果
1120
ずれも以前の怪我が原因と判断された。9 価 HPV ワクチン被接種者のうち 2 ⼈が体位性頻
1085
表 14 に⽰した臨床試験における 9 価 HPV ワクチン被接種者のうち、全⾝症状が⾒られ
1121
脈症候群( Postural orthostatic tachycardia syndrome: POTS )と診断された。このうち 1
1086
た者の割合は 35-60 %であった(90, 94-95, 106-113) (表 16)。このうち、研究者により HPV
1122
⼈は再接種時に症状の繰り返しを認めず、もう 1 ⼈はワクチン接種後 3 年以上経過後の発
1087
ワクチン接種と関連のある全⾝症状と判断された者の割合は 14-31 %であった(90, 94,-95,
1123
症であり、時間的関連に乏しいと判断された。これらの臨床試験において、9 価 HPV ワク
1088
106-113)。報告された症状とワクチン接種との関連は、接種から発症までの期間やこれまで
1124
チン接種と CRPS および POTS との関連は⽰唆されなかった(106)。
1089
の知⾒から研究者によって判断された。報告頻度の⾼かった全⾝症状は、頭痛(2-20 %)、
1125
失神を認めた者は、臨床試験 Ⅱ-Ⅷにおける 15,776 ⼈の 9 価 HPV ワクチン接種者のう
1090
発熱(2-9 %)、嘔気(1-4 %)、めまい(1-3 %)、疲労感(0-3 %)であった(90, 94-95, 106-
1126
ち 36 ⼈( 0.2 % )であり、このうち 1 回⽬接種後に 22 ⼈が、2 回⽬接種後に 11 ⼈が、3
1091
113)。9 価 HPV ワクチン被接種者で報告された全⾝症状のうち、研究者が重篤であると判
1127
回⽬接種後に 3 ⼈が症状を認めた(106)。失神した 36 ⼈中 34 ⼈( 94 % )は⼥性で、失神
1092
断した症例( 致死的・継続的で重篤な後遺症あり、⼊院例、先天異常、がん等 )は 0-3 %
1128
発症後の接種で再び失神した者はいなかった。
1093
であり、このうちワクチンに関連していると判断された症例は 0-0.3 %であった(90, 94-95,
1129
1094
106-113)。
1130
2)⽶国における9価 HPV ワクチン承認後の有害事象報告
1095
臨床試験Ⅱ-Ⅸにおいて、9 価 HPV ワクチン被接種者の死亡は 1-5 ⼈( 0-0.1 % )が報
1131
2014 年 12 ⽉から 2017 年 12 ⽉の期間に⽶国 VAERS に報告された、9 価 HPV ワクチン
1096
告された(表 17)。研究Ⅱにおいて 9 価 HPV ワクチン被接種者のうち 5 ⼈( ⾃殺、急性
1132
被接種者における有害事象 7,244 件のうち、報告が多かった全⾝症状はめまい( 8.0 % )、
1097
リンパ性⽩⾎病、交通事故、循環⾎液量減少性ショックおよび敗⾎症性ショック、突然死 )、
1133
失神( 6.7 % )、頭痛( 5.8 % )であった(116)。VSD において、9 価 HPV ワクチンを接
1098
4 価 HPV ワクチン被接種者のうち 5 ⼈( ⾶⾏機事故、脊髄損傷 2 ⼈、胃がん、脳出⾎ )
1134
種した 18-26 歳⼥性で失神を起こす頻度が、他のワクチンを接種した同年代の⼥性よりも
1099
の死亡が報告されたが、このうち、ワクチン接種と関連があると判断された症例はなかった
1135
⾼かった(117)。
1100
(108)。研究 Ⅲにおける 9-15 歳⼥児の群で 1 例の死亡が報告されたが、9 価 HPV ワクチ
1136
1101
ンの 3 回⽬接種後 557 ⽇後に発症した敗⾎症性ショックによる死亡であり、ワクチン接種
1137
1102
とは関連がないと判断された(109)。何らかの有害事象が発⽣したために接種シリーズが完
1138
コクランデータベースに公開された 2 価、および 4 価 HPV ワクチンの有効性と安全性に
1103
了できなかった症例が 0-0.3 %報告された(90, 94-95, 106-113) (表 17)。
1139
関する無作為化試験のシステマティックレビューにおいて、26 の研究が検討された(119)。
3)2価および4価 HPV ワクチンの安全性
1104
9 価 HPV ワクチンと 4 価 HPV ワクチンの安全性を⽐較した臨床試験のメタアナリシス
1140
症例( HPV ワクチン被接種者 )と対照( 他のワクチン被接種者またはアジュバント接種
1105
(研究Ⅱ、Ⅲ、Ⅷ)において、9 価 HPV ワクチン被接種者では 4 価 HPV ワクチン被接種
1141
者 )における全⾝症状( 相対リスク:1.02;95 %信頼区間:0.98-1.07 )および重篤な有
1106
者に⽐較して頭痛を呈する者が 1.07 倍( 95 %信頼区間 0.99-1.15 )
、めまいが 1.09 倍
1142
害事象( 0.98; 95 %信頼区間:0.92-1.05 )の報告は同程度であった。HPV ワクチン被
1107
( 0.93-1.27 )、疲労感が 1.09 倍( 0.91-1.30 )
、発熱が 1.18 倍( 1.03-1.36 )、消化器症
1143
接種者における死亡者数は、対照群における死亡者数の 1.29 倍( 95 %信頼区間:0.85-
1108
状が 1.24 倍( 1.09-1.45 )であった(90, 106, 113-114, 118)。安全性の性差を⽐較した試験
1144
1.98 )であり、死亡とワクチン接種との関連性は低いと判断された。
1109
において、報告された全⾝症状の内容は男⼥で同様であったが、各症状の報告頻度は⼥児の
1145
2 価および 4 価の HPV ワクチン接種と⾃⼰免疫疾患の発症に関する症例対照研究のメタ
1110
⽅が男児より⾼かった(106)。9-15 歳⼥児と 16-26 歳⼥性における安全性を⽐較した試験に
1146
アナリシスにおいて、症例( HPV ワクチン被接種者 )と対照( 他のワクチン被接種者ま
1111
おいて、全⾝症状の内容と頻度は 2 群で同様であった(106)。
1147
たは未接種者 )で報告された⾃⼰免疫疾患の発症は同等であった( オッズ⽐:1.04;95 %
1148
信頼区間:0.69-1.56 )(120)。
1112
⾃⼰免疫疾患を⽰唆する症状は、臨床試験Ⅱ-Ⅷにおいて 9 価 HPV ワクチン被接種者
45
46
27,996, 934 本 )、うち接種部位の痛みが 316 例(4.5 %)、紅斑が 314 例(4.4 %)であっ
1113
( 3.9 %; 7,092 ⼈中 274 ⼈ )と 4 価 HPV ワクチン被接種者( 3.6 %; 7,093 ⼈中 252 ⼈ )
1078
た(116)。⽶国疾病予防管理センター( Centers for Disease Control and Prevention: CDC )
1114
で同程度に認められた(106)。症状の内容も 2 つのワクチンで同様であり、報告頻度が⾼か
1079
と健康保険システムが共同して運営する、ワクチンの安全性を評価する制度( Vaccine
1115
ったのは関節痛( 9 価 HPV ワクチン:1.8 %;4 価 HPV ワクチン:1.7 % )と甲状腺の異
1080
Safety Datalink: VSD )において、接種部位の症状に関する報告数は想定範囲内であった
1116
常( 9 価 HPV ワクチン:1.2 %;4 価 HPV ワクチン:1.0 % )であった。その他の症状は
1081
(117)。
1117
報告頻度が低く( 0.1 %未満 )、多様で複数の臓器にまたがる症状であった(106)。臨床試
1118
験Ⅱにおいて、4 価 HPV ワクチンと 9 価 HPV ワクチン被接種者のうち、それぞれ 1 ⼈ず
1082
1083
② 全⾝症状
1119
つが複合性局所疼痛症候群( Complex Regional Pain Syndrome: CRPS )と診断され、い
1084
1) 9価 HPV ワクチンに関する臨床試験結果
1120
ずれも以前の怪我が原因と判断された。9 価 HPV ワクチン被接種者のうち 2 ⼈が体位性頻
1085
表 14 に⽰した臨床試験における 9 価 HPV ワクチン被接種者のうち、全⾝症状が⾒られ
1121
脈症候群( Postural orthostatic tachycardia syndrome: POTS )と診断された。このうち 1
1086
た者の割合は 35-60 %であった(90, 94-95, 106-113) (表 16)。このうち、研究者により HPV
1122
⼈は再接種時に症状の繰り返しを認めず、もう 1 ⼈はワクチン接種後 3 年以上経過後の発
1087
ワクチン接種と関連のある全⾝症状と判断された者の割合は 14-31 %であった(90, 94,-95,
1123
症であり、時間的関連に乏しいと判断された。これらの臨床試験において、9 価 HPV ワク
1088
106-113)。報告された症状とワクチン接種との関連は、接種から発症までの期間やこれまで
1124
チン接種と CRPS および POTS との関連は⽰唆されなかった(106)。
1089
の知⾒から研究者によって判断された。報告頻度の⾼かった全⾝症状は、頭痛(2-20 %)、
1125
失神を認めた者は、臨床試験 Ⅱ-Ⅷにおける 15,776 ⼈の 9 価 HPV ワクチン接種者のう
1090
発熱(2-9 %)、嘔気(1-4 %)、めまい(1-3 %)、疲労感(0-3 %)であった(90, 94-95, 106-
1126
ち 36 ⼈( 0.2 % )であり、このうち 1 回⽬接種後に 22 ⼈が、2 回⽬接種後に 11 ⼈が、3
1091
113)。9 価 HPV ワクチン被接種者で報告された全⾝症状のうち、研究者が重篤であると判
1127
回⽬接種後に 3 ⼈が症状を認めた(106)。失神した 36 ⼈中 34 ⼈( 94 % )は⼥性で、失神
1092
断した症例( 致死的・継続的で重篤な後遺症あり、⼊院例、先天異常、がん等 )は 0-3 %
1128
発症後の接種で再び失神した者はいなかった。
1093
であり、このうちワクチンに関連していると判断された症例は 0-0.3 %であった(90, 94-95,
1129
1094
106-113)。
1130
2)⽶国における9価 HPV ワクチン承認後の有害事象報告
1095
臨床試験Ⅱ-Ⅸにおいて、9 価 HPV ワクチン被接種者の死亡は 1-5 ⼈( 0-0.1 % )が報
1131
2014 年 12 ⽉から 2017 年 12 ⽉の期間に⽶国 VAERS に報告された、9 価 HPV ワクチン
1096
告された(表 17)。研究Ⅱにおいて 9 価 HPV ワクチン被接種者のうち 5 ⼈( ⾃殺、急性
1132
被接種者における有害事象 7,244 件のうち、報告が多かった全⾝症状はめまい( 8.0 % )、
1097
リンパ性⽩⾎病、交通事故、循環⾎液量減少性ショックおよび敗⾎症性ショック、突然死 )、
1133
失神( 6.7 % )、頭痛( 5.8 % )であった(116)。VSD において、9 価 HPV ワクチンを接
1098
4 価 HPV ワクチン被接種者のうち 5 ⼈( ⾶⾏機事故、脊髄損傷 2 ⼈、胃がん、脳出⾎ )
1134
種した 18-26 歳⼥性で失神を起こす頻度が、他のワクチンを接種した同年代の⼥性よりも
1099
の死亡が報告されたが、このうち、ワクチン接種と関連があると判断された症例はなかった
1135
⾼かった(117)。
1100
(108)。研究 Ⅲにおける 9-15 歳⼥児の群で 1 例の死亡が報告されたが、9 価 HPV ワクチ
1136
1101
ンの 3 回⽬接種後 557 ⽇後に発症した敗⾎症性ショックによる死亡であり、ワクチン接種
1137
1102
とは関連がないと判断された(109)。何らかの有害事象が発⽣したために接種シリーズが完
1138
コクランデータベースに公開された 2 価、および 4 価 HPV ワクチンの有効性と安全性に
1103
了できなかった症例が 0-0.3 %報告された(90, 94-95, 106-113) (表 17)。
1139
関する無作為化試験のシステマティックレビューにおいて、26 の研究が検討された(119)。
3)2価および4価 HPV ワクチンの安全性
1104
9 価 HPV ワクチンと 4 価 HPV ワクチンの安全性を⽐較した臨床試験のメタアナリシス
1140
症例( HPV ワクチン被接種者 )と対照( 他のワクチン被接種者またはアジュバント接種
1105
(研究Ⅱ、Ⅲ、Ⅷ)において、9 価 HPV ワクチン被接種者では 4 価 HPV ワクチン被接種
1141
者 )における全⾝症状( 相対リスク:1.02;95 %信頼区間:0.98-1.07 )および重篤な有
1106
者に⽐較して頭痛を呈する者が 1.07 倍( 95 %信頼区間 0.99-1.15 )
、めまいが 1.09 倍
1142
害事象( 0.98; 95 %信頼区間:0.92-1.05 )の報告は同程度であった。HPV ワクチン被
1107
( 0.93-1.27 )、疲労感が 1.09 倍( 0.91-1.30 )
、発熱が 1.18 倍( 1.03-1.36 )、消化器症
1143
接種者における死亡者数は、対照群における死亡者数の 1.29 倍( 95 %信頼区間:0.85-
1108
状が 1.24 倍( 1.09-1.45 )であった(90, 106, 113-114, 118)。安全性の性差を⽐較した試験
1144
1.98 )であり、死亡とワクチン接種との関連性は低いと判断された。
1109
において、報告された全⾝症状の内容は男⼥で同様であったが、各症状の報告頻度は⼥児の
1145
2 価および 4 価の HPV ワクチン接種と⾃⼰免疫疾患の発症に関する症例対照研究のメタ
1110
⽅が男児より⾼かった(106)。9-15 歳⼥児と 16-26 歳⼥性における安全性を⽐較した試験に
1146
アナリシスにおいて、症例( HPV ワクチン被接種者 )と対照( 他のワクチン被接種者ま
1111
おいて、全⾝症状の内容と頻度は 2 群で同様であった(106)。
1147
たは未接種者 )で報告された⾃⼰免疫疾患の発症は同等であった( オッズ⽐:1.04;95 %
1148
信頼区間:0.69-1.56 )(120)。
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⾃⼰免疫疾患を⽰唆する症状は、臨床試験Ⅱ-Ⅷにおいて 9 価 HPV ワクチン被接種者
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