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総-5-5○最適使用推進ガイドラインについて (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00173.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第536回 1/18)《厚生労働省》
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<選択基準>
WHO 分類(2016 年)(Blood 2016; 127: 2375-90)に基づき、組織学的検査により以下のいずれかの組織型
の B 細胞性 NHL と診断された患者。
DLBCL NOS(de novo 又は tiNHL)
DLBCL の形態を示す MYC 並びに BCL2 又は BCL6 の両方か一方の遺伝子再構成を有する HGBCL
PMBCL
THRLBCL
FL3B
CD20 標的薬及びアントラサイクリン系薬剤を含む 1 レジメンの化学療法歴があり、難治性(PD、SD、PR
又は CR 達成後 3 カ月経過前に再発)又は再発した(一次治療により CR 達成後 3 カ月以上経過後かつ 12 カ
月以内の再発)患者。
ECOG PS が 0 又は 1 の患者。
<除外基準>
自家 HSCT 非適応の患者。
過去に遺伝子治療製品又は CD19 標的療法を受けた患者。
原発性皮膚 DLBCL、Epstein-Barr virus 陽性 DLBCL、バーキットリンパ腫、又は CLL 若しくは小リンパ球
性リンパ腫からの形質転換を有する患者。

本品の用法及び用量又は使用方法は、抗 CD19 CAR T 細胞として CD8 陽性 T 細胞及び CD4 陽性
T 細胞の投与細胞数の合計が 100×106 個となるよう、CD8 陽性 T 細胞(50×106 個)を静脈投与し
た後に CD4 陽性 T 細胞(50×106 個)を静脈内投与することとされた。
生体内での本品の生着と増殖を促進することを目的として、前処置として以下の LD 化学療法を
行い、LD 化学療法の終了から 2~7 日後に本品を投与することとされた。また、本品の製造期間中
に病勢コントロールのための抗がん治療(ブリッジング化学療法)が許容された。ブリッジング化
学療法は、低用量の抗がん剤(R-DHAP1)、R-ICE2)又は R-GDP3))を使用することとされ、LD 化
学療法の開始日より 7 日前までに完了することとされた。
標準治療群の用法及び用量又は使用方法は、無作為化後 1 日目より、治験責任医師の判断により、
救援化学療法(R-DHAP、R-ICE 又は R-GDP)のいずれかを 3 サイクル投与(1 サイクル 3 週間)
され、その間に自家 HSCT 用の末梢血造血幹細胞が採取された。救援化学療法 3 サイクル後に奏効
が認められた被験者には自家 HSCT 併用大量化学療法)を実施するとされた。
(1)前処置の LD 化学療法
シクロホスファミド 300 mg/m2 及びフルダラビン 30 mg/m2 をいずれも 1 日 1 回、3 日間点滴静脈
内投与。また、患者の状態(腎機能障害等)に応じてフルダラビン及び/又はシクロホスファミドの
投与量の減量が行われた。なお、3 日間の LD 化学療法実施中に継続を妨げる有害事象が発現した場
合はフルダラビン及び/又はシクロホスファミドの投与量を減量又は投与が中止された。
(2)BCM-003 試験の臨床成績
中間解析の結果、主要評価項目である Lugano 基準(J Clin Oncol 2014; 32: 3059-68)に基づく独
立審査委員会判定による無イベント生存期間(無作為化日から死因を問わない死亡、PD、無作為化
後 9 週までに CR/PR を未達成又は有効性の懸念による新たな抗癌療法の開始について、いずれかが
最初に確認された日までの期間、以下、「EFS」という)の結果及び Kaplan-Meier 曲線は、表 15 及
び図 1 のとおりであり、標準治療群に対する本品群の優越性が検証された(片側 p 値<0.0001、層別
Cox 比例ハザードモデル)。また、日本人(本品群 5 例、標準治療群 4 例)の無イベント生存期間

1)

リツキシマブ 375 mg/m2 を第 1 日目に、デキサメタゾン 40 mg を第 1~4 日目に、シタラビン 2,000 mg/m2 1 日 2 回
を第 2 日目に、シスプラチン 100 mg/m2 を第 1 日目にそれぞれ静脈内投与。
2) リツキシマブ 375 mg/m2 を第 1 日目に、イホスファミド 5,000 mg/m2 を第 2 日目に、エトポシド 100 mg/m2 を第 1
~3 日目に、カルボプラチン濃度曲線下面積 5(最大用量 800 mg)を第 2 日目にそれぞれ静脈内投与。
3) リツキシマブ 375 mg/m2 を第 1 日目に、デキサメタゾン 40 mg を第 1~4 日目に、ゲムシタビン 1,000 mg/m2 を第 1
目及び第 8 日目に、シスプラチン 75 mg/m2 を第 1 日目にそれぞれ静脈内投与。

12