資料6 薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/45/giji_list/mext_00001.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 新薬剤師養成問題懇談会(第22回 3/15)《文部科学省》 |
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関連性を重視した観点で評価の指針を作成した。
また、薬物治療において、治療薬選択、薬効評価、副作用の発見と回避を視野に入れた医
薬品情報、患者情報の取扱い、薬物動態の基本的な考え方、剤形の在り方、調剤の基本を総
合的に臨床に応用できる基本的な能力を評価する指針とした。
「E 衛生薬学」
○作成方針
今回の改訂では、「E 衛生薬学」を「B 社会と薬学」、「C 基礎薬学」、「D 医療薬学」
において修得した基礎知識や技能をもとに、「F 臨床薬学」における主に患者への薬物治療
の実践と並行して、社会・集団における人の健康を科学し、薬剤師として身体的、精神的な
健康の維持・増進に貢献するために必要な学修領域と位置づけた。これにより、平成25年度
改訂版の「D 衛生薬学」、「E 医療薬学」から「D 医療薬学」、「E 衛生薬学」と順番を入
れ替えた。
「E 衛生薬学」では、社会・集団における身体的、精神的な健康の維持・増進を科学する
ことを衛生薬学と位置づけて、中項目「E-1 健康の維持・増進をはかる公衆衛生」、「E-2
健康の維持・増進につながる栄養と食品衛生」及び「E-3 化学物質の管理と環境衛生」によ
り構成し、この中で平成25年度改訂版の構成の主旨と内容を尊重しながら、現在の人の健康
が環境に脅かされ、また高度高齢化が進む社会的情勢に鑑み、感染症の予防・まん延防止へ
の貢献や、高度な栄養管理と食品衛生による疾病の予防・治療への貢献に重点を置いた。そ
れぞれの中項目においては、こういった衛生薬学領域における専門的な学修を深めるととも
に、能動的な学修を通して、保健統計・疫学的手法による解析や科学的根拠に基づいた考究
を行うことにより、公衆衛生や食品衛生、環境衛生に係る実課題の解決を目指す学修目標を
設定した。
○平成25年度改訂版との相違点、改訂の意図
平成25年度改訂版は、6年卒業時に必要とされている10の資質を掲げて学修成果基盤型教
育(OBE)に基づいたカリキュラムとしているが、学修事項が細分化され、到達目標(SBOs)を
網羅的に達成できれば一般目標(GIO)に到達できるというプロセス基盤型教育の構成となっ
ている。すなわち、平成25年度改訂版の「D 衛生薬学」では、中項目「社会・集団と健康」、
「疾病と予防」及び「栄養と健康」からなるA. 健康と、「化学物質・放射線の生体への影
響」及び「生活環境と健康」からなるB. 環境に分けてそれぞれの中項目にGIOを設定し、こ
れらを11小項目に分けて合計80のSBOsを設定している。
そこで、「E 衛生薬学」では、本モデル・コア・カリキュラムの基本方針であるOBEへの
深化を図るための概念化した学修目標の設定を踏まえて、上記に示した作成方針を反映させ
て、公衆衛生、食品衛生及び環境衛生に係る3つの中項目とそれぞれ2つの小項目によって構
成した。小項目の学修目標と学修事項については、従来のGIOやSBOsのように知識・技能・
態度に分けることなく、パフォーマンスとしての「学修」、特に科学的根拠に基づいた考究
を基本として示した。
○内容の構成
「E 衛生薬学」は、中項目「E-1 健康の維持・増進をはかる公衆衛生」、「E-2 健康の維
持・増進につながる栄養と食品衛生」及び「E-3 化学物質の管理と環境衛生」によって構成
される。
社会・集団における健康の維持・増進をはかる公衆衛生に係る中項目E-1では、まず小項
目「E-1-1 環境要因によって起こる疾病の予防と健康被害の防止」を置き、特に衛生薬学を
学修する上で必要な疫学的解析手法の修得を取り上げた。「E-1-2 人の健康を脅かす感染症
の予防とまん延防止」では、最近の社会情勢に鑑み、小項目として、薬剤師に求められる感
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