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2017年06月09日(金)
[医療改革] 長期収載品の給付額引き下げは削除 骨太2017閣議決定
- 政府は6月9日の臨時閣議で、経済財政諮問会議が同日取りまとめた「経済財政運営と改革の基本方針2017」(骨太方針2017)および、「未来投資戦略2017」、「規制改革実施計画」を決定した。骨太方針では、素案の段階では盛り込まれていた長期収載品(後発医薬品のある先発医薬品)の保険給付額引き下げに関する文言は削除された。 2018年度は、2020年度の財政健全化(プライマリーバランスの黒字化)に向けた「集中改革期間」の最・・・
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2017年05月31日(水)
[医薬品] 先発品と後発品の同一薬価設定に反対続出 中医協・薬価専門部会
- 中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は5月31日開かれ、長期収載品(後発医薬品のある先発医薬品)の薬価のあり方について議論した。経済財政諮問会議の改革工程表では、長期収載品の保険給付額を後発品の平均薬価まで引き下げることについて検討が求められ、社会保障審議会・医療保険部会では、長期収載品の保険給付額を後発品の平均薬価に設定し、超過部分を全額患者負担とする案と、長期収載品の薬価自体を後発品の水準まで・・・
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2017年05月25日(木)
[医療改革] 社会保障費の伸び、目標達成以上の抑制必要 財制審・建議
- 財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会は5月25日、「『経済・財政再生計画』の着実な実施に向けた建議」をまとめた。2020年度のプライマリーバランス(国と地方を合わせた基礎的財政収支=PB)の黒字化を達成するには、改革工程表に盛られた全項目の確実な実行が不可欠と指摘。社会保障関係費では、年当たりの伸びを5,000億円以内に抑制する政府目標の達成にとどまらず、さらなる伸びの抑制が必要と提言した・・・
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2017年05月17日(水)
[医薬品] 長期収載品の給付引き下げ、反対が多数占める 医療保険部会
- 社会保障審議会・医療保険部会は5月17日、政府の「経済・財政再生計画改革工程表」に盛り込まれた、先発医薬品(後発医薬品のある先発医薬品:長期収載品)の保険給付額引き下げについて議論した。改革工程表は先発医薬品の保険給付額を後発医薬品の平均薬価まで引き下げ、超過部分を全額患者負担とすることを求めているが(p16参照)、「後発品の数量シェア80%達成に向けた取り組みを進めている過程での新たな患者負担導入・・・
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2017年05月08日(月)
[特集] 2018年度同時改定 改定率はどのように決まるのか?
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- 現在、論点になっている主な改革項目(5/8)《厚生政策情報センター》
- 発信元:厚生政策情報センター カテゴリ: 30年度同時改定 診療報酬
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2017年04月28日(金)
[医療改革] 地域医療構想実現を促進する診療・介護報酬提案 社会保障WG
- 経済財政諮問会議の経済・財政一体改革推進会議は4月28日、社会保障ワーキング・グループ(WG)から、改革工程表に盛られた改革項目の検討結果について報告を受けた。WGは、「医療費・介護費の高齢化を上回る伸びを抑制する」という目標の達成のため、改革項目を着実に実施していく方針を改めて提示。2018年度の診療・介護報酬同時改定では、地域医療構想に沿った病床の機能分化・連携が進むような入院基本料や、介護医療院の報・・・
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2017年04月20日(木)
[医療提供体制] ビジョン検討会報告書巡り議論が紛糾 医師需給分科会
- 厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会」が4月20日、約半年振りに議論を再開した。同分科会は昨年6月に中間取りまとめを行った後、人口構造の変化に伴う医療ニーズの多様化に対応した医師・看護師の働き方ビジョンを策定し、それを踏まえた医師の需給推計を行うとして議論を中断。今回、「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」が報告書をまとめたことを受けての再開とな・・・
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2017年04月06日(木)
[医療提供体制] 業務移管等で医師数増やさず需要満たせる ビジョン検討会
- 厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」は4月6日、報告書をまとめた(p1~p49参照)。医師の需給・偏在対策について、養成数を増やして労働力を確保する、不足地域に強制的に人材を振り向ける―といった従来型の手法からの脱却を提唱。総人口の減少に伴って将来的に医療・介護需要が減少する可能性があることや、ICTの活用、他職種への業務の移管と共同化などを推進することで、「・・・
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2017年02月07日(火)
[医療改革] 地域共生社会に向けた制度改革工程を提示 厚労省
- 厚生労働省の「『我が事・丸ごと』地域共生社会実現本部」はこのほど、分野を超えた公的支援が行われ、地域住民が支え合う「地域共生社会」の実現に向けた制度改革の工程表を示した。2020年代初頭の全面的な展開を目指す。 近年、介護と育児に同時に直面する世帯など複合的な支援が必要なケースは増加しているが、急速な人口減少で専門的な人材の確保が難しくなっている。このため、対象者ごとに縦割りで整備した公的支援制度で・・・
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2017年01月25日(水)
[医療改革] 机上での医療費地域差分析には限界 日医総研WP
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- 外来医療費の地域差についての一考察(1/25)《日本医師会総合政策研究機構》
- 発信元:日本医師会総合政策研究機構 カテゴリ: 医療制度改革
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2017年01月25日(水)
[医療改革] 次回診療報酬改定の基本方針などが論点に 医療保険部会
- 社会保障審議会は1月25日、医療保険部会を開催し、厚生労働省が提示した「医療保険部会の主要な事項に関する議論の進め方」を了承した。2018年度診療報酬改定の基本方針などが主な論点となる。 議論の進め方(p24参照)には、主要検討事項として▽2018年度診療報酬改定の基本方針▽経済・財政諮問会議の改革工程表の内容▽任意継続被保険者制度の見直し▽データヘルス改革▽高齢者医療制度のあり方▽医療に要する費用の適正化▽医・・・
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2017年01月12日(木)
[医療改革] 2018年通常国会で法整備を データヘルス検討会報告書
- 厚生労働省は1月12日、「データヘルス時代の質の高い医療の実現に向けた有識者検討会」の報告書を公表した。報告書では健康・医療・介護の情報を連結したビッグデータの審査支払機関による活用や、ICTによる社会保険診療報酬支払基金(支払基金)の業務効率化などに向け、2017年夏をめどに政府方針を提示することを要請。2018年通常国会で必要な法整備を行うべきとしている。 報告書では、ビッグデータの活用に関して、被用者保・・・
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2017年01月12日(木)
[医療改革] 「データヘルス改革推進本部」の初会合を開催 厚労省
- 厚生労働省は1月12日に開催した、塩崎恭久厚生労働大臣を本部長とする「データヘルス改革推進本部」の初会合に、医療介護分野の工程表(p6参照)を提示した。 これまで日本の健康・医療・介護施策のICT利活用は、データが分散して一体的に機能してこなかった。そのため厚労省は、推進本部を設置。今後も進展していく超高齢社会を見据え、膨大な健康・医療・介護に関するデータの整理・収集・分析ができるよう、ICTインフラ・・・
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2017年01月10日(火)
[社会保障] 「データヘルス改革推進本部」を立ち上げ 塩崎厚労相
- 厚生労働省は、抜本的なデータヘルス改革に向けた「データヘルス改革推進本部」を設置し、1月12日に初会合を開く。塩崎恭久厚生労働大臣が1月10日の閣議後会見で明らかにしていた。 塩崎厚労相は、昨年11月の「未来投資会議」に工程表を提出し、一元化されていない健康・医療・介護などのデータを相互連結させ、さらにビッグデータ分析を可能とするシステムについて、2020年に運用開始する考えを示していた。閣議後の会見では、・・・
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2016年12月22日(木)
[社会保障] 来年度、次官級ポスト「医務技監」を創設 塩崎厚労相
- 塩崎恭久厚生労働大臣は12月22日に開かれた閣議後の会見で、2017年度予算案が閣議決定されたと報告した(p1~p4参照)。厚生労働省予算は一般会計で1.2%増の総額30兆6,873億円を盛り込んでおり、「スピード感を持って施策を展開したい」と意気込んだ。 また、社会保障費の伸びに関し、「社会保障制度を持続可能なものとしなければならない一方で、医療や介護などの必要なものはきっちりと提供していく。低所得者や負担増とな・・・
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2016年12月21日(水)
[医療改革] 外来受診時の定額負担など、2017年末までに結論 諮問会議
- 政府は12月21日、「経済財政諮問会議」を開催し、(1)薬価制度の抜本的改革(p2~p3参照)、(2)経済・財政一体改革(p27~p147参照)、(3)GDP統計を軸とした経済統計の改善(p148~p208参照)―などを議論した。 (1)では、塩崎恭久厚生労働大臣が、「薬価制度の抜本改革に向けた基本方針」を提示。▽薬価制度の抜本改革▽改革とあわせた今後の取り組み―について報告した。 基本方針を受け、安倍晋三総理大臣は、「薬・・・
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2016年12月21日(水)
[医療改革] 支払基金の効率化など議論の整理案を提示 データヘルス検討会
- 厚生労働省は12月21日、「データヘルス時代の質の高い医療の実現に向けた有識者検討会」を開催し、「議論の整理案」を提示した。検討会では、審査業務の効率化・審査基準の統一化やビッグデータを活用した保険者機能の強化と医療の質の向上、支払基金の組織・体制のあり方などを議論している。 議論の整理案は、(1)本検討会における検討事項、(2)審査業務の効率化・審査基準の統一化、(3)ビッグデータ活用、(4)支払基金・・・
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2016年12月20日(火)
[医療改革] 高額療養費制度見直しなどに関する「議論の整理」を提示
- 厚生労働省は12月20日、社会保障審議会の「医療保険部会」における、「議論の整理」を公表した(p1~p8参照)。 医療保険部会では、「経済・財政再生計画改革工程表」などで、2016年末までの検討が求められていた項目を中心に、国民皆保険制度の持続可能性の確保や世代間・世代内の公平性などの観点から審議を行ってきた。 議論の整理は、▽高額療養費制度の見直し(p1~p2参照)▽入院時の居住費(光熱水費相当額)に係る患・・・
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2016年12月08日(木)
[医療改革] 改革工程表の検討結果や進捗を報告 医療保険部会
- 厚生労働省は12月8日、社会保障審議会の「医療保険部会」を開催し、「骨太2016、経済・財政再生計画改革工程表の指摘事項等に係る議論の整理案」について議論した。 医療保険部会では、「経済財政運営と改革の基本方針2015」と「経済財政運営と改革の基本方針2016」、「経済・財政再生計画改革工程表」などで、2016年末までの検討が求められていた項目を中心に、国民皆保険制度の持続可能性の確保や世代間・世代内の公平性など・・・
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2016年12月02日(金)
[医療改革]高額療養費制度改革、制度の持続性も大事 塩崎厚労相
- 塩崎恭久厚生労働大臣は12月2日の閣議後の会見で、高額療養費制度の見直しに対して言及した。高額療養費制度の見直しは、「経済・財政再生計画改革工程表」で2016年末までに結論を出すこととされており、2016年11月30日の医療保険部会で2つの案が提示された。 低所得者層の引き上げについて慎重な意見が相次いでいる中、考えを問われた塩崎厚労相は、「低所得者層への配慮は当然大事だが、制度の持続性も大事。様々な意見を聞き・・・
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2016年11月30日(水)
[医療改革] 70歳以上の高額療養費見直し、低所得者の処遇が論点に
- 厚生労働省は11月30日、社会保障審議会の「医療保険部会」を開催し、(1)骨太2016、経済・財政再生計画改革工程表等の指摘事項(p4~p18参照)(p19~p148参照)、(2)任意継続被保険者制度(p150~p154参照)―について議論した。 (1)に関し、厚労省は、「経済・財政再生計画改革工程表」で2016年末までに結論を出すとしている、(i)高額療養費制度の見直し(p5~p11参照)(p20~p66参照)、(ii)入院時の居住・・・
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2016年11月18日(金)
[予算] アクション・プログラム2016骨子案を提示 一体改革推進委
- 政府は11月18日、「経済・財政一体改革推進委員会」を開催。(1)各ワーキンググループの検討状況(p2~p32参照)、(2)経済・財政再生アクション・プログラム2016(骨子案)(p33~p34参照)、(3)経済再生に重要な役割を果たす補助金等の利用状況・使いやすさ・政策効果の検証(p35~p39参照)、(4)2017年度予算編成に向けて(p40~p44参照)―などを議論した。 (1)では、社会保障WGに関し、(i)医療・介護提供・・・
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2016年11月17日(木)
[予算] 2017年度予算、医療・介護などの具体的な取り組みを建議 財政審
- 財務省の財政制度等審議会は11月17日、「平成29年度予算の編成等に関する建議」(p1~p247参照)をまとめ、麻生太郎財務大臣に提出した。 財政審は、2017年度予算の課題として、「来年度予算編成でも確実に『目安』に沿って、社会保障関係費の伸びを5,000億円に抑えるため、改革工程表に掲げられている検討項目をできる限り前倒しして改革を実現すべき」と提起した(p14参照)。 また、2017年度予算編成では、診療報酬・・・・
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2016年11月10日(木)
[医療改革] 2020年度改定で、AIの診療支援の報酬上評価提案 未来投資会議
- 政府は11月10日、「未来投資会議」を開催し、「医療・介護の未来投資と課題」などについて議論した。未来投資会議では、第4次産業革命(IoT、人工知能、ビッグデータ、ロボット)など、将来の成長に資する分野の投資を官民連携して進め、成長戦略と構造改革の加速化を議論する。内閣総理大臣が議長を務める。 政府は、「優先的に取り組むべきアジェンダ」を提示。医療・介護分野に関して、団塊の世代が75歳を迎える「2025年問題・・・
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2016年10月27日(木)
[医療改革] 人生最終段階の医療について調査を実施 社会保障WG
- 政府は10月27日、経済・財政一体改革推進委員会の「社会保障ワーキング・グループ」を開催。(1)人生の最終段階における医療のあり方、(2)社会保障の給付と負担の見直し、(3)医療費適正化などに関するKPI―などについて、意見聴取と議論を行った。 (1)について、厚労省はこれまでの経緯として、2007年に「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」を作成したが(p7参照)、2013年3月に実施した「人生の最終段・・・
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