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別紙3○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (31 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00067.html |
出典情報 | 先進医療会議(第130回 3/7)《厚生労働省》 |
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Ⅰ.術前準備
抗血小板療法を施行されている患者に対しては、実施責任者または試験分担医師の判断で抗血小板療
法の術前の休薬を行い、術後に抗血小板療法を再開することができる(術前の抗血小板剤の休薬は必須
ではない)
。なお、休薬をしたとしても解析から除外することはない。
Ⅱ.麻酔導入・管理
本登録後 28 日以内に自家骨髄単核球細胞移植術を行う。骨髄細胞液の採取および骨髄単核球細胞移
植は全身麻酔下にて行う。全身麻酔は通常吸入麻酔薬および静脈麻酔薬を併用し、麻酔科医師が管理す
る。
Ⅲ. 骨髄単核球濃縮液の準備
名称: 骨髄単核球細胞(日本語名)
、BM-MNC(英語名)
原材料: 骨髄液 10~15mL/kg 体重
規格: 濃縮細胞液 40~100mL
濃縮細胞液の組成は以下のとおりである。
骨髄単核球細胞数: 5.0×108 個以上
原材料採取方法: 骨髄穿刺針による腸骨からの骨髄穿刺
自家骨髄細胞採取は、手術実施医師(実施責任者あるいは試験分担医師である膠原病内科医、循環器
内科医等)が血液内科領域で行われている骨髄移植と同様の方法で行う。すなわち、全身麻酔下にて両
腸骨より骨髄液 10~15mL/kg 体重(体重 50kg の患者では 500~750mL)程度※採取し、血液成分分離
装置を用いることにより骨髄単核球細胞を約 40~100mL に分離・濃縮する。
対象患者の多くが術前に抗血小板療法を行っている。腸骨から骨髄細胞液を採取した後で穿刺部の止血
が困難になることが予想されるため、注意を要する。
(※)骨髄液の採取量について
基礎研究の結果から、血管再生に必要な単核球細胞数を確保するために必要な骨髄液量は約 400~
1,000mL とされている。本血管再生治療は過去約 10 年間に 300 例以上施行されており、各施設で約 400
~1,000mL の骨髄液を採取してそれを分離・濃縮した後、患肢に細胞移植を行っている。これまでの報告
では骨髄液採取に伴う合併症(心不全や狭心痛の増悪等)は認めていない。本試験での骨髄液の採取量
は 10~15mL/kg 体重(体重 50kg の患者では 500~750mL)程度としており、これまでの経験や報告からも
適量であると考える。また、日本骨髄バンクが発行している骨髄採取マニュアルにおいて、造血幹細胞
移植時のドナーからの標準採取量は 15mL/kg 患者体重とされていることからも妥当と考える。
Ⅳ.虚血肢骨格筋への骨髄単核球細胞移植
手術実施医師は細胞液をあらかじめ 1-1.2mL ずつに分けておき、22~27G 針にて一箇所に 0.2-0.3mL ず
つ、虚血患側肢の膝下以遠の骨格筋内に約 2~3cm 間隔で計 40-100 mL の骨髄単核球細胞を移植する。全
投与量は 40~100mL とする。手術実施医師は筋肉内注射を行うが、その際に動脈もしくは静脈内投与に
ならないように十分に注意して施行する(詳細は骨髄単核球細胞移植手順書を参照のこと)。
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抗血小板療法を施行されている患者に対しては、実施責任者または試験分担医師の判断で抗血小板療
法の術前の休薬を行い、術後に抗血小板療法を再開することができる(術前の抗血小板剤の休薬は必須
ではない)
。なお、休薬をしたとしても解析から除外することはない。
Ⅱ.麻酔導入・管理
本登録後 28 日以内に自家骨髄単核球細胞移植術を行う。骨髄細胞液の採取および骨髄単核球細胞移
植は全身麻酔下にて行う。全身麻酔は通常吸入麻酔薬および静脈麻酔薬を併用し、麻酔科医師が管理す
る。
Ⅲ. 骨髄単核球濃縮液の準備
名称: 骨髄単核球細胞(日本語名)
、BM-MNC(英語名)
原材料: 骨髄液 10~15mL/kg 体重
規格: 濃縮細胞液 40~100mL
濃縮細胞液の組成は以下のとおりである。
骨髄単核球細胞数: 5.0×108 個以上
原材料採取方法: 骨髄穿刺針による腸骨からの骨髄穿刺
自家骨髄細胞採取は、手術実施医師(実施責任者あるいは試験分担医師である膠原病内科医、循環器
内科医等)が血液内科領域で行われている骨髄移植と同様の方法で行う。すなわち、全身麻酔下にて両
腸骨より骨髄液 10~15mL/kg 体重(体重 50kg の患者では 500~750mL)程度※採取し、血液成分分離
装置を用いることにより骨髄単核球細胞を約 40~100mL に分離・濃縮する。
対象患者の多くが術前に抗血小板療法を行っている。腸骨から骨髄細胞液を採取した後で穿刺部の止血
が困難になることが予想されるため、注意を要する。
(※)骨髄液の採取量について
基礎研究の結果から、血管再生に必要な単核球細胞数を確保するために必要な骨髄液量は約 400~
1,000mL とされている。本血管再生治療は過去約 10 年間に 300 例以上施行されており、各施設で約 400
~1,000mL の骨髄液を採取してそれを分離・濃縮した後、患肢に細胞移植を行っている。これまでの報告
では骨髄液採取に伴う合併症(心不全や狭心痛の増悪等)は認めていない。本試験での骨髄液の採取量
は 10~15mL/kg 体重(体重 50kg の患者では 500~750mL)程度としており、これまでの経験や報告からも
適量であると考える。また、日本骨髄バンクが発行している骨髄採取マニュアルにおいて、造血幹細胞
移植時のドナーからの標準採取量は 15mL/kg 患者体重とされていることからも妥当と考える。
Ⅳ.虚血肢骨格筋への骨髄単核球細胞移植
手術実施医師は細胞液をあらかじめ 1-1.2mL ずつに分けておき、22~27G 針にて一箇所に 0.2-0.3mL ず
つ、虚血患側肢の膝下以遠の骨格筋内に約 2~3cm 間隔で計 40-100 mL の骨髄単核球細胞を移植する。全
投与量は 40~100mL とする。手術実施医師は筋肉内注射を行うが、その際に動脈もしくは静脈内投与に
ならないように十分に注意して施行する(詳細は骨髄単核球細胞移植手順書を参照のこと)。
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