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別紙3○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00067.html |
出典情報 | 先進医療会議(第130回 3/7)《厚生労働省》 |
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令和6年2月 21 日
「自家骨髄単核球移植による血管再生治療(整理番号B139)」の有効性・安全性
にかかる評価について
先進医療技術審査部会
座長
竹内
勤
京都府立医科大学附属病院から申請のあった新規技術について、先進医療技術審査
部会で安全性・有効性について検討を行い、その結果を以下の通りとりまとめたので
報告いたします。
1.申請医療機関からの申請に基づく先進医療の概要
先進医療の名称:自家骨髄単核球移植による血管再生治療
適応症:閉塞性動脈硬化症に伴う包括的高度慢性下肢虚血
内容:
(概要・先進性)
包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)とは、下肢虚血、組織欠損、神経障害、感染等の肢
切断リスクをもち、治療介入が必要な下肢を総称する概念である。動脈硬化や血管の炎
症が原因で末梢動脈の血流が著明に低下し、四肢に安静時疼痛や壊疽・潰瘍を呈する。
CLTI の治療は、創傷を伴う場合は創傷処置、虚血を解除するための血行再建術(経
皮的血管形成術やバイパス術)、また感染や骨髄炎を伴う場合は抗菌薬投与やデブリード
マンを行う。また同時に、疼痛コントロールやリスク(糖尿病や高血圧等)のコントロ
ールを行う。これらの治療でも局所感染が制御できない場合や、敗血症に至るリスクが
高い症例では、切断が必要になる。
本研究で行う血管再生治療とは、自己の骨髄液中から血管内皮に分化しうる未熟な細
胞(血管内皮前駆細胞)を含んだ単核球細胞分画を取り出して虚血症状のある肢の骨格
筋内へ移植することにより、肢に新たな毛細血管を作りだす治療法である。
本試験は多施設共同ランダム化介入試験であり、閉塞性動脈硬化症に伴う CLTI を対
象とする。薬物治療や運動療法、血行再建術などの現在保険収載されている標準治療に
難治性の CLTI を対象とし、骨髄単核球細胞を用いた血管再生治療の有効性を評価する。
○主要評価項目:
患側肢への切断(大切断又は小切断)又は再 EVT を実施した最も早い日までの期間
○副次評価項目:①~⑧は本登録後 52 週の変化量
① 患側肢の Visual Analogue Scale(VAS)(安静時)
② WIQ スケール
4
「自家骨髄単核球移植による血管再生治療(整理番号B139)」の有効性・安全性
にかかる評価について
先進医療技術審査部会
座長
竹内
勤
京都府立医科大学附属病院から申請のあった新規技術について、先進医療技術審査
部会で安全性・有効性について検討を行い、その結果を以下の通りとりまとめたので
報告いたします。
1.申請医療機関からの申請に基づく先進医療の概要
先進医療の名称:自家骨髄単核球移植による血管再生治療
適応症:閉塞性動脈硬化症に伴う包括的高度慢性下肢虚血
内容:
(概要・先進性)
包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)とは、下肢虚血、組織欠損、神経障害、感染等の肢
切断リスクをもち、治療介入が必要な下肢を総称する概念である。動脈硬化や血管の炎
症が原因で末梢動脈の血流が著明に低下し、四肢に安静時疼痛や壊疽・潰瘍を呈する。
CLTI の治療は、創傷を伴う場合は創傷処置、虚血を解除するための血行再建術(経
皮的血管形成術やバイパス術)、また感染や骨髄炎を伴う場合は抗菌薬投与やデブリード
マンを行う。また同時に、疼痛コントロールやリスク(糖尿病や高血圧等)のコントロ
ールを行う。これらの治療でも局所感染が制御できない場合や、敗血症に至るリスクが
高い症例では、切断が必要になる。
本研究で行う血管再生治療とは、自己の骨髄液中から血管内皮に分化しうる未熟な細
胞(血管内皮前駆細胞)を含んだ単核球細胞分画を取り出して虚血症状のある肢の骨格
筋内へ移植することにより、肢に新たな毛細血管を作りだす治療法である。
本試験は多施設共同ランダム化介入試験であり、閉塞性動脈硬化症に伴う CLTI を対
象とする。薬物治療や運動療法、血行再建術などの現在保険収載されている標準治療に
難治性の CLTI を対象とし、骨髄単核球細胞を用いた血管再生治療の有効性を評価する。
○主要評価項目:
患側肢への切断(大切断又は小切断)又は再 EVT を実施した最も早い日までの期間
○副次評価項目:①~⑧は本登録後 52 週の変化量
① 患側肢の Visual Analogue Scale(VAS)(安静時)
② WIQ スケール
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