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資料1-4 ソマトロピン(遺伝子組換え)の電子化された添付文書一覧 (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24579.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和3年度第31回 3/22)《厚生労働省》 |
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100
血清中hGH濃度(ng/mL )
8. 適用上の注意
1)調製方法
専用注入器の使用方法に従って用いること。
2)保存方法
使用後は速やかに冷蔵庫に入れ、凍結を避けて 2 ~ 8 ℃
で遮光保存し、35日以内に使用すること。
3)投与方法
本剤は皮下投与のみに使用し、注射部位を上腕、大腿、
腹部、臀部等広範に求め、順序よく移動し、同一部位に
短期間内に繰返し注射しないこと。
4)その他
(1)1 本のカートリッジを複数の患者と共有しないこと。
(2)1 本の専用注入器を複数の患者と共有しないこと。
9. その他の注意
1)ヒト成長ホルモンと白血病の因果関係は明らかではない
が、ヒト成長ホルモンの投与を受けた患者に白血病があ
らわれたとの報告があるので、定期的に血液検査を行う
など、患者の状態を十分に観察すること。白血病、悪性
腫瘍を発生しやすい先天異常、免疫不全症候群等の基礎
疾患のある患者、脳腫瘍などによる放射線治療歴のある
患者、抗がん薬や免疫抑制薬の投与歴のある患者、治療
開始時の血液像に異常がある患者に投与する場合には、
特に患者の状態を観察すること。
2)ヒト成長ホルモンの投与を受けた患者に脳腫瘍が再発し
たとの報告がある。
3)小児がんの既往を有する患者にヒト成長ホルモンを投与
した場合、二次性腫瘍の発現リスクが上昇するとの報告
がある。
4)成人成長ホルモン分泌不全症患者に本剤と本剤以外のホ
ルモン剤を併用する場合には、併用するホルモン剤が血
清IGF-Ⅰ濃度に影響を及ぼすことがあるため、慎重に血
清IGF-Ⅰ濃度をモニタリングすること。
5)連続投与した場合、ヒト成長ホルモンに対する抗体が生
じることがある。抗体の産生により効果の減弱がみられ
る場合には、投与を中止し、適宜他の治療法を考慮する
こと。
6)動物実験で妊娠前、妊娠初期投与試験において、高投与
量群で交尾率及び妊娠率の低下が報告されている。3)
標準製剤:グロウジェクト注射用 8 mg(n=22)
Mean±SD
40
0
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
時間(hr)
C max
AUC 0-24h
(ng・hr/mL) (ng/mL)
MRT 0-24h
(hr)
Tmax
(hr)
グロウジェクト
520.8±42.9
皮下注12mg
69.95±11.45
5.7±0.8
3.7±1.2
標準製剤
62.50±14.33
5.7±0.9
3.4±0.8
453.9±34.4
Mean±SD
【臨床成績】
1. 臨床効果
1)成長ホルモン分泌不全性低身長症
グロウジェクト注射用 8 mgの臨床試験(0.175mg/kg/週)
において、 6 ヵ月間治療した45例(新規例28例、切替例17
例)における年間成長速度を下表に示した。5)
成長速度(cm/年)
新規例
切替例
4.7±1.0
5.2±1.4
8.7±2.7(p<0.001)
6.7±1.4(p<0.01)
投与開始時
切替時
7.0±1.6(p<0.01)
投与 6 ヵ月後
Mean±SD
2)ターナー症候群における低身長
グロウジェクト注射用1.33mgのターナー症候群を対象と
した臨床試験(0.35mg/kg/週)において24ヵ月間治療した
39例における年間成長速度を下表に示した。6)
成長速度(cm/年)
投与開始時
投与
4.1±1.5
12ヵ月後
7.2±1.5(p<0.001)
24ヵ月後
5.3±1.1(p<0.001)
Mean±SD
3)
成人成長ホルモン分泌不全症
グロウジェクトBC注射用 8 mgの成人成長ホルモン分泌
不全症を対象とした臨床試験(二重盲検試験、長期投与試
験)における主な成績を下表に示した。投与量及び投与方
法は0.003mg/kg/日~0.012mg/kg/日を 1 日 1 回就寝前に
皮下投与した。
①二重盲検試験
成人成長ホルモン分泌不全症と診断され、GH分泌刺激試
験において、GH頂値が 3 ng/mL(リコンビナント標準品
を用いた場合は1.8ng/mL)未満の患者を対象にプラセボを
対照とした二重盲検試験を行った。なお、用法・用量に関
する検討を行うため、0.012mg/kg/日まで漸増する群と、
維持用量0.006mg/kg/日まで漸増する群を設定した。7)
100
血清中hGH濃度(ng/mL)
試験製剤:グロウジェクト皮下注1 2 mg(n=22)
60
20
【薬物動態】
*
健康成人男性にグ ロ ウ ジ ェ ク ト 皮 下 注 6 m g及 び 皮 下 注
12mgと標準製剤(グロウジェクト注射用 8 mg)を用い、皮
下注射(体重kg当たりソマトロピンとして0.07mgを 1 回投
与)における生物学的同等性試験を実施した。その結果、グ
ロウジェクト皮下注 6 mg及び皮下注12mgと標準製剤は生
物学的に同等であった。4)
80
試験製剤:グロウジェクト皮下注 6 mg(n = 24)
60
80
標準製剤:グロウジェクト注射用 8 mg(n = 24)
Mean±SD
40
20
躯幹部体脂肪率(%)の変化量(投与開始時~24週後)
Mean±SD(例数)
95%信頼区間
プラセボ投与群
0.24±2.07(31)
-0.52 ~ 0.99
0.006mg投与群
-3.03±2.51(31)*
-3.95 ~ -2.11
0.012mg投与群
-4.58±2.59(32)*
-5.51 ~ -3.64
0
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
時間(hr)
C max
AUC 0-24h
(ng・hr/mL) (ng/mL)
MRT 0-24h
(hr)
Tmax
(hr)
グロウジェクト
皮下注 6 mg
534.8±74.9
68.70±15.11
5.9±0.8
3.5±0.8
標準製剤
458.9±57.2
63.79±14.58
5.6±0.9
3.5±0.8
血清IGF-ⅠSDスコア
開始時
変化量(投与開始時~24週後)
Mean±SD(例数) Mean±SD(例数) 95%信頼区間
Mean±SD
プラセボ投与群
-2.760±1.407(31)-0.131±0.545(31)-0.331 ~ 0.069
0.006mg投与群
-2.977±1.771(31)1.971±1.270(31)* 1.505 ~ 2.437
0.012mg投与群
-3.096±1.972(32)3.633±1.667(32)*
*p値
- 44
3.032 ~ 4.233
群内比較:投与開始時 vs 24週後(p<0.001)
血清中hGH濃度(ng/mL )
8. 適用上の注意
1)調製方法
専用注入器の使用方法に従って用いること。
2)保存方法
使用後は速やかに冷蔵庫に入れ、凍結を避けて 2 ~ 8 ℃
で遮光保存し、35日以内に使用すること。
3)投与方法
本剤は皮下投与のみに使用し、注射部位を上腕、大腿、
腹部、臀部等広範に求め、順序よく移動し、同一部位に
短期間内に繰返し注射しないこと。
4)その他
(1)1 本のカートリッジを複数の患者と共有しないこと。
(2)1 本の専用注入器を複数の患者と共有しないこと。
9. その他の注意
1)ヒト成長ホルモンと白血病の因果関係は明らかではない
が、ヒト成長ホルモンの投与を受けた患者に白血病があ
らわれたとの報告があるので、定期的に血液検査を行う
など、患者の状態を十分に観察すること。白血病、悪性
腫瘍を発生しやすい先天異常、免疫不全症候群等の基礎
疾患のある患者、脳腫瘍などによる放射線治療歴のある
患者、抗がん薬や免疫抑制薬の投与歴のある患者、治療
開始時の血液像に異常がある患者に投与する場合には、
特に患者の状態を観察すること。
2)ヒト成長ホルモンの投与を受けた患者に脳腫瘍が再発し
たとの報告がある。
3)小児がんの既往を有する患者にヒト成長ホルモンを投与
した場合、二次性腫瘍の発現リスクが上昇するとの報告
がある。
4)成人成長ホルモン分泌不全症患者に本剤と本剤以外のホ
ルモン剤を併用する場合には、併用するホルモン剤が血
清IGF-Ⅰ濃度に影響を及ぼすことがあるため、慎重に血
清IGF-Ⅰ濃度をモニタリングすること。
5)連続投与した場合、ヒト成長ホルモンに対する抗体が生
じることがある。抗体の産生により効果の減弱がみられ
る場合には、投与を中止し、適宜他の治療法を考慮する
こと。
6)動物実験で妊娠前、妊娠初期投与試験において、高投与
量群で交尾率及び妊娠率の低下が報告されている。3)
標準製剤:グロウジェクト注射用 8 mg(n=22)
Mean±SD
40
0
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
時間(hr)
C max
AUC 0-24h
(ng・hr/mL) (ng/mL)
MRT 0-24h
(hr)
Tmax
(hr)
グロウジェクト
520.8±42.9
皮下注12mg
69.95±11.45
5.7±0.8
3.7±1.2
標準製剤
62.50±14.33
5.7±0.9
3.4±0.8
453.9±34.4
Mean±SD
【臨床成績】
1. 臨床効果
1)成長ホルモン分泌不全性低身長症
グロウジェクト注射用 8 mgの臨床試験(0.175mg/kg/週)
において、 6 ヵ月間治療した45例(新規例28例、切替例17
例)における年間成長速度を下表に示した。5)
成長速度(cm/年)
新規例
切替例
4.7±1.0
5.2±1.4
8.7±2.7(p<0.001)
6.7±1.4(p<0.01)
投与開始時
切替時
7.0±1.6(p<0.01)
投与 6 ヵ月後
Mean±SD
2)ターナー症候群における低身長
グロウジェクト注射用1.33mgのターナー症候群を対象と
した臨床試験(0.35mg/kg/週)において24ヵ月間治療した
39例における年間成長速度を下表に示した。6)
成長速度(cm/年)
投与開始時
投与
4.1±1.5
12ヵ月後
7.2±1.5(p<0.001)
24ヵ月後
5.3±1.1(p<0.001)
Mean±SD
3)
成人成長ホルモン分泌不全症
グロウジェクトBC注射用 8 mgの成人成長ホルモン分泌
不全症を対象とした臨床試験(二重盲検試験、長期投与試
験)における主な成績を下表に示した。投与量及び投与方
法は0.003mg/kg/日~0.012mg/kg/日を 1 日 1 回就寝前に
皮下投与した。
①二重盲検試験
成人成長ホルモン分泌不全症と診断され、GH分泌刺激試
験において、GH頂値が 3 ng/mL(リコンビナント標準品
を用いた場合は1.8ng/mL)未満の患者を対象にプラセボを
対照とした二重盲検試験を行った。なお、用法・用量に関
する検討を行うため、0.012mg/kg/日まで漸増する群と、
維持用量0.006mg/kg/日まで漸増する群を設定した。7)
100
血清中hGH濃度(ng/mL)
試験製剤:グロウジェクト皮下注1 2 mg(n=22)
60
20
【薬物動態】
*
健康成人男性にグ ロ ウ ジ ェ ク ト 皮 下 注 6 m g及 び 皮 下 注
12mgと標準製剤(グロウジェクト注射用 8 mg)を用い、皮
下注射(体重kg当たりソマトロピンとして0.07mgを 1 回投
与)における生物学的同等性試験を実施した。その結果、グ
ロウジェクト皮下注 6 mg及び皮下注12mgと標準製剤は生
物学的に同等であった。4)
80
試験製剤:グロウジェクト皮下注 6 mg(n = 24)
60
80
標準製剤:グロウジェクト注射用 8 mg(n = 24)
Mean±SD
40
20
躯幹部体脂肪率(%)の変化量(投与開始時~24週後)
Mean±SD(例数)
95%信頼区間
プラセボ投与群
0.24±2.07(31)
-0.52 ~ 0.99
0.006mg投与群
-3.03±2.51(31)*
-3.95 ~ -2.11
0.012mg投与群
-4.58±2.59(32)*
-5.51 ~ -3.64
0
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
時間(hr)
C max
AUC 0-24h
(ng・hr/mL) (ng/mL)
MRT 0-24h
(hr)
Tmax
(hr)
グロウジェクト
皮下注 6 mg
534.8±74.9
68.70±15.11
5.9±0.8
3.5±0.8
標準製剤
458.9±57.2
63.79±14.58
5.6±0.9
3.5±0.8
血清IGF-ⅠSDスコア
開始時
変化量(投与開始時~24週後)
Mean±SD(例数) Mean±SD(例数) 95%信頼区間
Mean±SD
プラセボ投与群
-2.760±1.407(31)-0.131±0.545(31)-0.331 ~ 0.069
0.006mg投与群
-2.977±1.771(31)1.971±1.270(31)* 1.505 ~ 2.437
0.012mg投与群
-3.096±1.972(32)3.633±1.667(32)*
*p値
- 44
3.032 ~ 4.233
群内比較:投与開始時 vs 24週後(p<0.001)