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オンライン診療その他の遠隔医療に関する事例集(令和6年4月版) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/index_0024_00004.html
出典情報 オンライン診療その他の遠隔医療に関する事例集(令和6年4月版)(4/19)《厚生労働省》
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事例1

大林クリニック
所在地

栃木県宇都宮市

⚫ 働き盛りで通院が難しい頭痛患者に対するオンライン診療を実施し診療継続

事例の
ポイント

⚫ 頭痛専門医が少なく、県内の遠方から通院していた患者の通院負担を軽減
医療機関の概要

遠隔医療の実施状況

設立主体

個人

開始時期

2016年11月

病床数

-(無床診療所)

診療科

脳神経外科、内科、リハビリテーション科

診療科

内科、脳神経外科、リハビリテーション科

対象患者

頭痛患者等

職員数

医師1人、看護職員3人、事務スタッフ3人

患者数

約170人(2023年12月)

1 オンライン診療の導入の経緯
頭痛患者は働き盛りが多く、通院により一時的に快方に向かっていても、仕事があるため診療継続が難しく
悪化してしまうことも多かった。また、県内全域に患者がいたため、遠方からの通院負担を軽減したいと考
えた。そのような背景があり、導入に至った。

2 オンライン診療の導入までの流れ
オンライン診療システムの選定については、学会の展示会などで情報収集した。オンライン診療システム提
供事業者と保険診療に関する情報交換なども行うことができたため、現在のシステムを選定した。
導入時は、対面診療の際に院長から患者に説明し同意を得るとともに、患者へのアプリの説明や情報通信機
器への接続も院長1人で行った。まず院長が全体を把握した上で、事務スタッフにアプリの説明や機器への
接続作業を振り分けていった。

対象患者
当院に通院経験のある頭痛患者を対象にしている。オンライン診療の特徴を生かして診療の質を上げること
と、対面診療を継続することが難しい患者の治療継続につなげることを目的としている。
初診は原則対象にしていない。例外として、別の医療機関で頭痛診療を受けていたが転居によりその医療機
関への通院ができなくなってしまった方などで、診療情報を十分に把握可能な場合などには初診からのオン
ライン診療を実施している。
実 際 に 診 療 し て い る 患 者 は 、昼間働いている世代(20代後半~50代)が多くオンライン診療患者全体の
80%である。主婦で子供のいる方も、感染症に対する不安がありオンライン診療の受診が増えた。患者に
よっては、地域の医療機関と連携して、頭痛診療を実施している。