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議題3 参考資料 (59 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41117.html
出典情報 先進医療会議(第133回 7/4)《厚生労働省》
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先進医療の名称

<先進医療告示18>
内視鏡的胃局所切除術

適応症

胃粘膜下腫瘍
内容
(先進性)
現在、胃粘膜下腫瘍(消化管間質腫瘍や神経鞘腫、平滑筋腫、神経内分泌腫瘍など)に対する標準治療は開腹
または腹腔鏡下の外科切除である。しかし、胃壁外からのアプローチでは局所切除が困難な噴門・幽門近傍の病変
では、噴門・幽門側の胃切除が必要となる。2008 年、本邦では Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery
(LECS)が開発され、2014 年に本手術は保険収載に至った。LECS では経口内視鏡により腫瘍を筋層とともに切除
し、腹腔鏡下に穿孔部を縫合する。本術式の最大の利点は病変部を必要最小限の範囲で切除できることで、噴門・
幽門近傍の病変でも胃切除を回避することができる。一方、海外を中心に胃粘膜下腫瘍に対して経口内視鏡で腫
瘍を切除した後、腹腔鏡を用いずにそのまま穿孔部を閉鎖する方法が報告されている。経口内視鏡のみですべて
の治療を完遂できれば、腹腔鏡を併用する場合に比べて臓器機能の温存性に優れた低侵襲治療として患者の肉
体・精神的負担および医療費の軽減につながる。

(概要)
全身麻酔下に経口内視鏡で胃内から病変 を切除する。 Endoscopic full

thickness resection

(EFTR)によ

る切除を行う。EFTR は内視鏡の鉗子口から挿入した電気メスで病変 周囲の粘膜切開を行った後、腫瘍の筋層付
着部を露呈させ、筋層を切開して胃壁の全層切除を行い病変を切除する。腫瘍が筋層浅層までに位置している場
合は胃壁を穿孔させずに腫 瘍を切除する。穿孔した創はクリップや留置スネアを用いて閉鎖する。

(効果)
腹部切開創がまったくない低侵襲治療が期待される。胃腔内からアプローチするため胃壁 の損傷は最小限で、
特に胃小弯の病変では胃壁外に存在する迷走神経を切除することがなく、胃の排出障害などの機能低下がない。
開腹や腹腔鏡手術では局所切除が困難な噴門・幽門近傍の腫瘍で胃切除を回避できる。

(先進医療にかかる費用)
本技術における入院の総費用は 767,162円である(合併症なく退院した場合の一例)。そ のうち、先進医療にか
かわる費用は 221,000円、その他は保険医療として行い、すべて患者 負担となる。3割負担の場合、患者負担は
387,716円となる。

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