議題3 参考資料 (86 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41117.html |
出典情報 | 先進医療会議(第133回 7/4)《厚生労働省》 |
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パターン1が最も良い環境で、推奨治療の必要がない。パターン2、3はLactobacillus属菌が少なく、他の菌の存
在割合が多いため推奨治療として抗菌薬等による治療があげられる。パターン4、5は子宮内の絶対的な菌の量が
少ない状態であり、絶対量によって分けられる。パターン4、5でも妊娠は成立すると言われているが、Lactobacillus
属の絶対数が少ない状態である。パターン6は提出検体で検査ができなかった場合であるが、適切に検体を採取す
ることで検体不良は低減させることができ、Igenomix・Japanでの現在の検体不良は0.1%未満と報告されている。こ
の結果をもとに、患者個々の状態に応じて治療などの介入が必要かどうかを担当医が判断し、患者に結果説明し、
治療計画を立てる。
(概要)
検査は外来検査である。子宮体部がん検診のように子宮内から内膜を吸引して提出する。検査のタイミングとして
は、受精卵が着床する時期の細菌叢を調べることを目的としているため、月経周期の15−25日頃の黄体ホルモン作
用後を推奨している。また、十分な検体量が得られるよう、内膜の厚さは7mm以上が望ましい。
このような点に注意して行うため手技としては以下の方法で行う。
①経腟超音波にて子宮内膜厚を測定し、子宮の方向性を確認する。
②腟鏡診を腟に挿入し、腟内細菌の混入を防ぐため、腟内を生理食塩水を用いて洗浄する。
③吸引式子宮内膜組織採取器を用いて、子宮内膜を含む子宮内腔液を採取する。
④採取した検体を検査試薬に注入し、10℃以下で4時間以上保存する。
⑤検体をクール便で検査会社に発送。
⑥検体到着後はDNA 抽出を行い、次世代シークエンサー(new generation sequencer:NGS)を用いて、子宮内腔
液に含まれる細菌の16S リボソーム RNA 解析を行うことで、Lactobacillus属の占める割合及び、その他細菌叢の
分布を明らかにする。
(先進医療にかかる費用)
先進医療に係る費用は56,100円である。
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