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資料3 井本構成員提出資料 (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41718.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第2回 8/1)《厚生労働省》
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5.まとめ

医療機関の助産師によるケア提供体制のさらなる強化に向けて

• 24時間体制で、正常分娩はもちろん、異常分娩やハイリスク妊産褥婦へのケアにも十分対応で
きる体制を整備している
• 予定日当日の出産は、全体の10%にすぎない(分娩進行者が集中する日もあれば、分娩進行者がいない日もある)
• 妊産褥婦・新生児へのケアニーズは昼夜問わず、発生する(産後は、1-2時間毎に授乳支援・育児支援が必要)
• 地域における施設の役割や機能に応じて、母体・新生児搬送(搬送受入れ)に対応しており、そのよ
うな施設では、リスクの高い妊産褥婦が占める割合が相対的に高くなる
• 適時・適切に必要なケアを提供できるよう、助産師は医師と連携し、妊産褥婦とその家族の意向を尊
重しながら妊娠から産後まで、正常・異常の判断を行い助産ケアを提供している

• 正常な経過をたどる妊産褥婦が、異常な経過に転じないようきめ細やかなケアを提供している
• すべての妊産褥婦・新生児が正常な経過を逸脱するリスクを有している(全出産の約10%が新生児仮死と言われて
いる)

• ハイリスク妊産褥婦・新生児には、よりきめ細やかな観察・ケア・評価が必要となる

• ハイリスクへの移行を早期発見・対処し、入院期間を通して、責任をもって妊産褥婦・新生児に助産
ケアを提供するために、継続的な教育・訓練が欠かせない

• 4~7日程度の入院期間中に、退院後の生活環境を見据えて必要な支援を提供している
• 母体の身体的な回復を支援するだけでなく、育児や授乳を自宅で行えるよう支援している
• 産後うつへの移行や、愛着形成、家族関係に問題ないかなど、心理・社会的なリスクの評価、地域連
携等を多職種との連携を行っている
• 一度退院してしまうと、その後医療機関に受診するのは、(介入がなければ)1か月健診となる可能性が
高い

24時間365日、妊産褥婦・新生児の入院やケアニーズ、緊急対応に備えたケア提供体制の充実と
強化、および分娩進行者や病棟の状況に応じて工夫できる勤務体制の強化が必要
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