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・資料No.2~2-1_日本薬局方の参考情報の改正(案)について (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》
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参考情報

1

5 .

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析法ライフサイクル全体において考慮される必要がある.医薬

2

異なる任意の波長で得られる.そしてそれらの値と視角2°の視
野の測色標準観測者及びCIE標準光源Cの荷重係数 -
x , -
y 及

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品開発の特に製造管理及び品質管理の分野においては,品質リ

3

び-
z を使って3刺激値を計算する(CIEの刊行物参照).

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スクアセスメントによるライフサイクル全体にわたる系統立っ

4

2. 分光光度法

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た品質確保の取り組みが実践されている(参考情報「品質リス

5

装置に添付されている操作法に従い適切に分光光度計を操作

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クマネジメントの基本的考え方」〈G0-2-170〉).同様の取り組

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し,10 nm以下の間隔で少なくとも400 nmから700 nmで透過

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みを分析法のライフサイクル各ステージにおける管理戦略とし

7

率 Tを求める.透過率は%で表わせる.3刺激値X,Y及びZ並

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て適用する取り組みが示されている1)-4).

8

びに色空間座標L*,a*及びb*を計算する.

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医薬品やその構成成分,不純物の分析手法の中で各種クロマ

9

3. 色調の測定

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トグラフィーが汎用されている.このような中,クロマトグラ

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装置に添付されている操作法に従い装置の校正を行う.シス

59

フィーを用いた試験法に関する国際調和に伴い,分析条件の変

11

テムの性能試験は装置の使用状況によって各測定前又は決めら

60

更に関する手引きが示された(クロマトグラフィー総論

12

れた間隔ごとに行う.そのために測定範囲において適切な標準

61

〈2.00〉).しかし,分析条件変更の要因やタイミングは様々で

13

物質(装置の製造元が求める保証されたフィルター又は標準液)

62

あり,ライフサイクル全般における位置づけを考慮した変更管

14

を用いる.

63

理が必要となる.そこで,本参考情報では,クロマトグラフィ

64

ーのライフサイクル各ステージにおける管理戦略策定の方法論

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を段階ごとに概括し,分析法の変更を含む分析法の管理がより

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効率的に行われることを目的とする.下記に示す方法論は,新

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たな規制要件の追加や緩和を意図するものではなく,従来,試

19

CIE標準光源Cの荷重係数-
x ,-
y  及び-
z を使い,色空間座

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験室で行われてきた作業を系統的に文書化したものととらえる

20

標L*=100,a*=0及びb*=0に対する3刺激値を適切に計算す

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ことができる.また,公的試験検査機関での医薬品品質試験に

21

る.

70

おいても本文書に記載の変更管理の考え方が参考となる.
1. 試験の目的に適う試験結果を与える分析法

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18

装置の操作法に従い操作し,同じ測定条件(例えば,セル長,
温度など)で検液と標準液を測定する.
透過率の測定には,標準として精製水を用い,可視スペクト
ルの全ての波長で透過率を100.0%とする.

22

標準測定は,精製水又は新たに調製した色の比較液の色空間

71

23

座標を用いて行われるか,若しくは同じ条件で測定された装置

72

分析法をデザイン・開発する前に,まずは,分析法開発の目

24

の製造元のデータベースにあるそれぞれの色空間座標を用いて

73

的・目標(目標プロファイル)が暫定的に設定され,開発後期に

25

行われる.

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かけて最終化されていく.クロマトグラフィーを有効成分など

26

検液が濁っていたり,霞んでいたりしているときは,ろ過又

75

の定量分析に用いる場合は,報告される結果が,不純物や添加

27

は遠心分離する.ろ過又は遠心分離しない場合は,濁りや霞を

76

剤などの存在下で,表示量を含む一定の範囲にわたり,ある真

28

結果として報告する.気泡が入らないようにし,入った場合は

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度と精度により分析対象物を定量できなければならない.また,

29

除去する.

78

不純物の定量試験では,報告の閾値 5)から規格限度値の120%

30

色,色差又は決められた色との差に関して,機器分析法を用

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の範囲内で,試料中に存在する様々な成分の存在下で,ある真

31

いて二つの溶液を比較する.検液 tと色の比較液 rの色差E *tr

80

度と精度により不純物を定量できなければならない.5項で述

32

を次式で求める.

81

べるように,例えば,不純物プロファイルの変化などにより,

82

分析法を変更する,あるいは分析法自体が不要となることもあ

83

るが,この分析法の目標プロファイルはライフサイクル全般に

33

E *tr= (ΔL*)2 + (Δa*)2 + (Δb*)2

34

ここで,L*,a*及びb*は色空間座標における差である.

84

わたり,分析性能特性が適切であるかどうかの指標となり得る

35

CIELab色空間座標の代わりにCIELCh色空間座標を用いる

85

1).ここで,分析性能特性とは,主として,参考情報「分析法

36

こともできる.

86

バリデーション」 〈G1-1-130〉の“分析能パラメーター”で評

37

4. L*a*b*色空間内の位置の評価

87

価される特性である.(日本薬局方に規定する試験法では,医

38

測定機器からL*a*b*色空間の範囲内で検液の実際の位置に

88

薬品各条に示された規格値や判定基準が目標プロファイルとな

39

関する情報が得られる.適切なアルゴリズムを用いることによ

89

り得る.)

40

って,対応する色の比較液との比較(「検液は色の比較液XYと

90

2. クロマトグラフィー案の策定と開発

41

同じ」又は「検液は色の比較液XYに近い」若しくは「検液は

91

分析法の目標プロファイルが提案されると,これを基に分析

42

色の比較液XYとXZの間」など)ができる.

92

法の案を策定し,分析法の確立を行う.確立の過程においては,

93

リスクアセスメントを行うことで,分析システムを含む一連の

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分析操作における変動要因とそれらが報告値に与える影響の理

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解が深まる.特性要因図(石川ダイアグラム)などの手法により

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変動要因を探り,その原因を探り,排除していくことになる.

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その際,真度や精度だけでなく,それらに影響を与える特異性

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や直線性など,目標プロファイルで提案した関連する様々な分

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析能パラメーターの妥当性が確認される.一連の妥当性確認に

100

より,分析法の目標となるプロファイルはキーとなる分析性能

101

特性に反映され 1),同時にそれらの実験の結果から,変動要因

102

を特定し,分析法を修正していくことが可能になる.また,実

103

験計画法(DOE)などにより,変動要因間の関係性を明らかにす

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クロマトグラフィーのライフサイクル各ステ
ージにおける管理戦略と変更管理の考え方
(クロマトグラフィーのライフサイクルにお
ける変更管理)〈G1-5-181〉

47

医薬品の分析法(分析手法)は,目的に適った試験結果を与え

48

るよう設定されなければならず,このことは,分析法のデザイ

49

ンから,開発,適格性評価,そして継続的検証に至るまでの分

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