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・資料No.2~2-1_日本薬局方の参考情報の改正(案)について (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00007.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和4年度第1回 7/26)《厚生労働省》 |
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参考情報
1
2
3
図1
錠剤の摩損度試験装置
操作法
15 .
36
おいて,有効成分及び製剤の有用性の向上に密接に関連する添
37
加剤の物理的・化学的特性である.
38
添加剤は製剤総則[1]製剤通則(6)に記載されるように,「そ
39
の製剤の投与量において薬理作用を示さず,無害」でなくては
40
ならず,「有効成分及び製剤の有用性を高める,製剤化を容易
41
にする,品質の安定化を図る,又は使用性を向上させる」など
42
の役割も担う.添加剤各条では,物質の確認と品質の確保を主
43
な目的として,規格と試験法が規定されている.
44
FRCは,添加剤が上記の役割を果たすための有効な指標と
45
なるが,添加剤に求められるFRCの特性値は,使用目的や製
46
剤処方に依存し,添加剤の安全性や安定性に直接関わる品質特
47
性とは異なることから,試験法には規格を設定しない.また,
48
本参考情報に記載されたFRCの試験法は,他の適切な試験法
49
の適用を制限するものではない.
50
黄色ワセリン及び白色ワセリンに関して,FRCとなる項目
4
1錠の質量が650 mg以下のときは,6.5 gにできるだけ近い
5
量に相当するn 錠を試料とする.1錠の質量が650 mgを超える
6
ときは10錠を試料とする.試験前に注意深く錠剤に付着して
52
黄色ワセリン,白色ワセリン:稠度に関する試験法
7
いる粉末を取り除く.錠剤試料の質量を精密に量り,ドラムに
53
黄色ワセリン及び白色ワセリンは石油から得た炭化水素類の
8
入れる.ドラムを24 ~ 26 rpmで100回転させた後,錠剤を取
54
混合物を精製したものであり,通常,軟膏剤などの半固形製剤
9
り出す.試験開始前と同様に錠剤に付着した粉末を取り除いた
55
の基剤として使用される.軟膏剤は製剤総則[3]製剤各条11.4.
後,質量を精密に量る.
56
軟膏剤(3)において「本剤は,皮膚に適用する上で適切な粘性
を有する.」とされており,当該剤形の流動学的性質の一つで
10
51
とその試験法の例を以下に示す.
11
通常,試験は一回行う.試験後の錠剤試料に明らかにひび,
57
12
割れ,あるいは欠けの見られる錠剤があるとき,その試料は不
58
ある硬さ・軟らかさは,特性値として稠度を測定することによ
13
適合である.もし結果が判断しにくいとき,あるいは質量減少
59
り示すことができる.一般試験法「半固形製剤の流動学的測定
14
が目標値より大きいときは,更に試験を二回繰り返し,三回の
60
法」の2. 稠度試験法(penetrometry)を用いて本品の稠度を評
15
試験結果の平均値を求める.多くの製品において,一回の試験
61
価する場合の試験法を記載する.
16
又は三回の試験の平均として得られる質量減少は,1.0%以下
62
(ⅰ)
17
であることが望ましい.発泡錠やチュアブル錠の摩損度規格は
63
なお,試料容器は直径100±6 mm,深さ65 mm以上の金属製
18
この範囲を超えることがある.
64
の平底円筒形のものを用いる.
19
もし錠剤の大きさや形によって回転落下が不規則になるなら, 65
66
錠剤が密集状態にあっても錠剤同士が付着して錠剤の自由落下
20
21
22
23
24
(ⅱ)
器具
操作法
標準円錐又はオプション円錐により試験を行う.
オーブンに必要数の空の試料容器を入れ,それ
らの容器と共に容器に入れた一定量の本品を82±2.5℃に加温
を妨げることのないよう,水平面とドラムの装置下台との角度
が約10°になるよう装置を調整する.
67
する.融解した本品を1個以上の試料容器に注ぎ込み,試料容
68
器の縁から6 mm以内まで満たす.通風を避けて25±2.5℃で
吸湿性の錠剤の場合の試験は,適切な湿度の雰囲気下で行う
69
16時間以上冷やす.試験開始2時間前に,試料容器を25±
70
0.5℃の水浴中に入れる.室温が23.5℃未満又は26.5℃を超え
必要がある.
25
多くの試料を同時に試験できるよう設計された,仕切り板を
71
る場合には円錐を水浴中に入れて円錐の温度を25±0.5℃に調
26
二つ持ったドラムや二つ以上のドラムを備えた装置を利用して
72
整する.試料の表面を乱さないように,試料容器をペネトロメ
もよい.
73
ーターの試料台に乗せ,円錐を,先端が試料容器の縁から25
74
~ 38 mm離れた位置で試料の表面に接触するように下げる.
27
28
29
30
75
ゼロ点を調整し,直ちに留金具を離し,5秒間放置する.留金
医薬品添加物関連
76
具を固定し,目盛りから進入の深さを読む.進入した部位が重
のカテゴリー及び製剤に関連する添加剤の機能性関連特性につ
77
ならないよう間隔を空けて3回以上測定する.進入の深さが20
いて
78
mmを超える場合には,別の試料容器を使用して各測定を行う.
79
進入の深さは最短0.1 mmまで読みとる.3回以上の測定値の
80
平均値を求める.
参考情報
G8.標準品関連 の次にG9.
を加える.
31
G9.
医薬品添加剤関連
32
製剤に関連する添加剤の機能性関連特性につ
いて〈G9-1-181〉
81
33
34
添 加 剤 の 機 能 性 関 連 特 性 (Functionality Related
35
Characteristics,FRC)とは,製剤の製造工程・保管・使用に
82
29
参考情報 GZ. その他 製薬用水の品質管理 の4.5 理化学
的モニタリング以降を次のように改める.
1
2
3
図1
錠剤の摩損度試験装置
操作法
15 .
36
おいて,有効成分及び製剤の有用性の向上に密接に関連する添
37
加剤の物理的・化学的特性である.
38
添加剤は製剤総則[1]製剤通則(6)に記載されるように,「そ
39
の製剤の投与量において薬理作用を示さず,無害」でなくては
40
ならず,「有効成分及び製剤の有用性を高める,製剤化を容易
41
にする,品質の安定化を図る,又は使用性を向上させる」など
42
の役割も担う.添加剤各条では,物質の確認と品質の確保を主
43
な目的として,規格と試験法が規定されている.
44
FRCは,添加剤が上記の役割を果たすための有効な指標と
45
なるが,添加剤に求められるFRCの特性値は,使用目的や製
46
剤処方に依存し,添加剤の安全性や安定性に直接関わる品質特
47
性とは異なることから,試験法には規格を設定しない.また,
48
本参考情報に記載されたFRCの試験法は,他の適切な試験法
49
の適用を制限するものではない.
50
黄色ワセリン及び白色ワセリンに関して,FRCとなる項目
4
1錠の質量が650 mg以下のときは,6.5 gにできるだけ近い
5
量に相当するn 錠を試料とする.1錠の質量が650 mgを超える
6
ときは10錠を試料とする.試験前に注意深く錠剤に付着して
52
黄色ワセリン,白色ワセリン:稠度に関する試験法
7
いる粉末を取り除く.錠剤試料の質量を精密に量り,ドラムに
53
黄色ワセリン及び白色ワセリンは石油から得た炭化水素類の
8
入れる.ドラムを24 ~ 26 rpmで100回転させた後,錠剤を取
54
混合物を精製したものであり,通常,軟膏剤などの半固形製剤
9
り出す.試験開始前と同様に錠剤に付着した粉末を取り除いた
55
の基剤として使用される.軟膏剤は製剤総則[3]製剤各条11.4.
後,質量を精密に量る.
56
軟膏剤(3)において「本剤は,皮膚に適用する上で適切な粘性
を有する.」とされており,当該剤形の流動学的性質の一つで
10
51
とその試験法の例を以下に示す.
11
通常,試験は一回行う.試験後の錠剤試料に明らかにひび,
57
12
割れ,あるいは欠けの見られる錠剤があるとき,その試料は不
58
ある硬さ・軟らかさは,特性値として稠度を測定することによ
13
適合である.もし結果が判断しにくいとき,あるいは質量減少
59
り示すことができる.一般試験法「半固形製剤の流動学的測定
14
が目標値より大きいときは,更に試験を二回繰り返し,三回の
60
法」の2. 稠度試験法(penetrometry)を用いて本品の稠度を評
15
試験結果の平均値を求める.多くの製品において,一回の試験
61
価する場合の試験法を記載する.
16
又は三回の試験の平均として得られる質量減少は,1.0%以下
62
(ⅰ)
17
であることが望ましい.発泡錠やチュアブル錠の摩損度規格は
63
なお,試料容器は直径100±6 mm,深さ65 mm以上の金属製
18
この範囲を超えることがある.
64
の平底円筒形のものを用いる.
19
もし錠剤の大きさや形によって回転落下が不規則になるなら, 65
66
錠剤が密集状態にあっても錠剤同士が付着して錠剤の自由落下
20
21
22
23
24
(ⅱ)
器具
操作法
標準円錐又はオプション円錐により試験を行う.
オーブンに必要数の空の試料容器を入れ,それ
らの容器と共に容器に入れた一定量の本品を82±2.5℃に加温
を妨げることのないよう,水平面とドラムの装置下台との角度
が約10°になるよう装置を調整する.
67
する.融解した本品を1個以上の試料容器に注ぎ込み,試料容
68
器の縁から6 mm以内まで満たす.通風を避けて25±2.5℃で
吸湿性の錠剤の場合の試験は,適切な湿度の雰囲気下で行う
69
16時間以上冷やす.試験開始2時間前に,試料容器を25±
70
0.5℃の水浴中に入れる.室温が23.5℃未満又は26.5℃を超え
必要がある.
25
多くの試料を同時に試験できるよう設計された,仕切り板を
71
る場合には円錐を水浴中に入れて円錐の温度を25±0.5℃に調
26
二つ持ったドラムや二つ以上のドラムを備えた装置を利用して
72
整する.試料の表面を乱さないように,試料容器をペネトロメ
もよい.
73
ーターの試料台に乗せ,円錐を,先端が試料容器の縁から25
74
~ 38 mm離れた位置で試料の表面に接触するように下げる.
27
28
29
30
75
ゼロ点を調整し,直ちに留金具を離し,5秒間放置する.留金
医薬品添加物関連
76
具を固定し,目盛りから進入の深さを読む.進入した部位が重
のカテゴリー及び製剤に関連する添加剤の機能性関連特性につ
77
ならないよう間隔を空けて3回以上測定する.進入の深さが20
いて
78
mmを超える場合には,別の試料容器を使用して各測定を行う.
79
進入の深さは最短0.1 mmまで読みとる.3回以上の測定値の
80
平均値を求める.
参考情報
G8.標準品関連 の次にG9.
を加える.
31
G9.
医薬品添加剤関連
32
製剤に関連する添加剤の機能性関連特性につ
いて〈G9-1-181〉
81
33
34
添 加 剤 の 機 能 性 関 連 特 性 (Functionality Related
35
Characteristics,FRC)とは,製剤の製造工程・保管・使用に
82
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参考情報 GZ. その他 製薬用水の品質管理 の4.5 理化学
的モニタリング以降を次のように改める.