よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料1 地域包括ケアシステムの更なる深化・推進(1)(参考資料) (93 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27365.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第96回 8/25)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ヒアリングから得られた示唆
※調査研究事業 検討委員会提出資料(株式会社日本総合研究所)をもとに厚生労働省老健局高齢者支援課にて作成



入所者が入院することによるリロケーションダメージを懸念して、一時的な抗生剤の投与、保液を目的とした点滴は施設で
行っても良いのではないかという意見が複数あった。



一方で、経営的な観点、職員負荷を軽減する観点から医療処置の提供を最小限とする方針の施設もあり、そのため、地域の協
力病院との連携に特に配慮している意見もあった。
※ 調査研究事業において、特別養護老人ホーム9施設のヒアリングを行った結果をとりまとめたもの。

看護職員の役割






配置医師の役割

医療職(外部含む)と
介護職員の連携状況





医師については、定期的な健康管理、看取りの判断、家族への説明等が実施されていた。
専門外来や入院受入れ先病院との調整を配置医師が行うケースもあった。
急変による看取りの際に速やかにかけつけることや、家族や施設職員への説明も実施してほしい(看護職員からの説
明よりも家族が安心する)という意見もあった。



医療職と介護職の連携では、多くの場合、ケア記録への記載と申し送り時の口頭による補足による情報共有が行われ
ていた。
外部施設との連携では、協力病院との連携以外に、訪問看護など外部事業者を活用しているケースはなかった。なお、
「そもそも外部事業者を利用できる場合があることを知らなかった」、「どのようなケースに利用できるかわからな
い。」という反応もあった。ただ、一部では末期がんの疼痛コントロール(PCAポンプの管理など)に訪問看護に期
待する声も聞かれた。




その他

施設で行う医療処置の全般を看護職員が実施している施設が多かった。
また、医療的な視点で日常観察をするスキルを介護職に指導する役割を担っている施設が多かった。
なお、介護リーダー等のスキルが十分でないため、介護ケアについても看護職が指導的な立場を担っており、施設の
考える本来業務に専念できない環境にある施設もあった。
外来受診時の付き添いは看護職員が担っている施設が多かった。(外来診察時の説明の理解度、本人の状況を医学的
に説明することを期待)




入所者が入院することによるリロケーションダメージを懸念して、一時的な抗生剤の投与、保液を目的とした点滴は
施設で行っても良いのではないかという意見が複数あった。
一方で、特養の包括報酬により、医療材料類はすべて施設負担になっており、また、看護職員の業務提供に対する収
入も期待できないため対応が難しいという声も聞かれた。
経営的な観点、職員負荷を軽減する観点から医療処置の提供を最小限とする方針の施設もあり、そのため、地域の協
力病院との連携に特に配慮している意見もあった。

92