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資料1-2 調査結果報告書 (1 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27607.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第10回) |
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令和4年8月30日
令和4年度第10回 医薬品等安全対策部会安全対策調査会
資料1-2
調査結果報告書
令和 4 年 8 月 17 日
独立行政法人医薬品医療機器総合機構
I.
品目の概要
[ 一 般 名 ] ① リオシグアト
② リトナビル
③ ロピナビル・リトナビル
④ アタザナビル硫酸塩
[ 販 売 名 ] 別添 1 のとおり
[承認取得者] 別添 1 のとおり
[効能・効果] 別添 1 のとおり
[用法・用量] 別添 1 のとおり
[調査担当部] 医薬品安全対策第一部、医薬品安全対策第二部
II. 今回の調査の経緯
リオシグアト(販売名:アデムパス錠 0.5 mg、同錠 1.0 mg、同錠 2.5 mg)は、国内では
2014 年 1 月 17 日に「外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性
肺高血圧症」を効能・効果として製造販売承認され、2015 年 2 月 20 日に「肺動脈性肺高血
圧症」
(以下、
「PAH」
)の効能・効果を追加する製造販売承認事項一部変更承認がなされて
いる。
リオシグアトの初回審査時に、ヒト免疫不全ウイルス(以下、
「HIV」
)プロテアーゼ阻害
剤(リトナビル、アタザナビル等)とリオシグアトを併用した場合のリオシグアトの薬物動
態試験成績は得られていなかったものの、以下の点から併用は禁忌とされている。
リオシグアトは主に CYP1A1、CYP2C8、CYP2J2 及び CYP3A により代謝され、P 糖タ
ンパク(以下、
「P-gp」
)及び breast cancer resistance protein(以下、
「BCRP」
)の基質であ
ること。
複数の CYP 分子種、P-gp 及び BCRP に対する阻害薬であるケトコナゾールとの薬物相
互作用試験(11261 試験)において、ケトコナゾール非併用時に対する併用時の Cmax 及
び AUC の幾何平均比(90%信頼区間)は、1.4603(1.3529~1.5763)及び 2.5014(2.1406
~2.9229)であったこと。
上記の知見に基づき、複数の CYP 分子種、P-gp 及び BCRP を阻害する HIV プロテアー
ゼ阻害剤との併用についても、ケトコナゾール併用時と同様のリオシグアトの曝露量
増加が起こる可能性が考えられたこと。
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令和4年度第10回 医薬品等安全対策部会安全対策調査会
資料1-2
調査結果報告書
令和 4 年 8 月 17 日
独立行政法人医薬品医療機器総合機構
I.
品目の概要
[ 一 般 名 ] ① リオシグアト
② リトナビル
③ ロピナビル・リトナビル
④ アタザナビル硫酸塩
[ 販 売 名 ] 別添 1 のとおり
[承認取得者] 別添 1 のとおり
[効能・効果] 別添 1 のとおり
[用法・用量] 別添 1 のとおり
[調査担当部] 医薬品安全対策第一部、医薬品安全対策第二部
II. 今回の調査の経緯
リオシグアト(販売名:アデムパス錠 0.5 mg、同錠 1.0 mg、同錠 2.5 mg)は、国内では
2014 年 1 月 17 日に「外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性
肺高血圧症」を効能・効果として製造販売承認され、2015 年 2 月 20 日に「肺動脈性肺高血
圧症」
(以下、
「PAH」
)の効能・効果を追加する製造販売承認事項一部変更承認がなされて
いる。
リオシグアトの初回審査時に、ヒト免疫不全ウイルス(以下、
「HIV」
)プロテアーゼ阻害
剤(リトナビル、アタザナビル等)とリオシグアトを併用した場合のリオシグアトの薬物動
態試験成績は得られていなかったものの、以下の点から併用は禁忌とされている。
リオシグアトは主に CYP1A1、CYP2C8、CYP2J2 及び CYP3A により代謝され、P 糖タ
ンパク(以下、
「P-gp」
)及び breast cancer resistance protein(以下、
「BCRP」
)の基質であ
ること。
複数の CYP 分子種、P-gp 及び BCRP に対する阻害薬であるケトコナゾールとの薬物相
互作用試験(11261 試験)において、ケトコナゾール非併用時に対する併用時の Cmax 及
び AUC の幾何平均比(90%信頼区間)は、1.4603(1.3529~1.5763)及び 2.5014(2.1406
~2.9229)であったこと。
上記の知見に基づき、複数の CYP 分子種、P-gp 及び BCRP を阻害する HIV プロテアー
ゼ阻害剤との併用についても、ケトコナゾール併用時と同様のリオシグアトの曝露量
増加が起こる可能性が考えられたこと。
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