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令和4年度 管理栄養士国家試験 出題基準(ガイドライン)改定検討会 報告書 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/001051910.pdf
出典情報 令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会(2/6)《厚生労働省》
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Ⅰ.はじめに
管理栄養士国家試験は、管理栄養士として必要な基本的知識及び技能につ
いて的確に評価するために行われるものであり、管理栄養士の登録が全て国家
試験に合格した者に行われることとなった昭和 62 年度(第1回)の国家試験以降、
毎年継続的に実施されている。
現在、管理栄養士が活躍する場は、保健、医療、介護、福祉、教育など多様な
分野に広がり、高度な専門的知識と技能を持った管理栄養士の社会的な役割は
ますます大きなものとなっている。管理栄養士が幅広い分野で第一歩を踏み出
すに当たり、専門職としての一定の資質を確保する上で、管理栄養士国家試験
は重要な役割を担うものであり、国家試験出題基準(ガイドライン)は、管理栄養
士国家試験の適切な範囲及び水準を明確に示すものである。管理栄養士国家
試験出題基準は、平成 22 年度に改定検討委員会において取りまとめられた際、
出題基準は関連した法・制度の改正等に速やかに対応するため、おおむね4年
に一度改定を行い、内容の充実を図ることが望ましいとされている。
管理栄養士国家試験出題基準は、前回の改定から4年が経過することから、
令和4年9月に管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会を設置
し、5回にわたり出題基準の改定について検討を重ね、取りまとめたので、ここに
報告する。

Ⅱ.改定に当たっての基本的な考え方
管理栄養士の主な業務の一つとして傷病者に対する栄養の指導がある中、地
域包括ケアシステムの構築・推進はもとより、65 歳以上の人口が全人口の約
35%となる 2040 年に向けて、個々人の生活の視点を踏まえたきめ細かな対応が
今後より一層重要になると考えられる。近年、個人及び地域における栄養課題が
多様化・複雑化しており、多職種連携による対応が多領域で進む中、効果的・効
率的なアプローチとして、多職種連携の重要性はますます高まると推測される。
こうした中、複雑困難な個別案件や地域の栄養課題に対し、栄養の専門職として
エビデンスやデータを基に、論理的思考により、最適解としての栄養管理をいか
に打ち出していけるか、それを多職種連携の中で、他の職種にも分かる形で論
理的に提案できるかといったことが一層問われてくるものと考えられる。
今回の改定では、管理栄養士の今後の方向性を踏まえた上で、総論的事項
(多職種連携に必要な知識及び技能)及び科目別事項(関連法規、制度等の改
正への対応を踏まえた適切かつ効果的な栄養管理)について、見直しを行った。

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