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令和4年度 管理栄養士国家試験 出題基準(ガイドライン)改定検討会 報告書 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/001051910.pdf
出典情報 令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会(2/6)《厚生労働省》
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○問題の水準及び合格基準について
管理栄養士は栄養専門職として、多職種連携による栄養管理において、そ
の専門性を十分に発揮することが期待されており、管理栄養士国家試験は、こ
うした知識や技能を確認するためのものとして重要な役割がある。
こうした点を踏まえ、栄養管理に関する知識や技能を問う問題については、
多職種連携を前提に、栄養専門職としての専門性を的確に問える難易度とな
るよう引き続き留意するとともに、保健医療関係職種に共通して必要となる基
礎的な知識等について、適切な難易度の問題を出題することが望ましい。
合格基準については、引き続き現行の合格基準を継続することが望ましい。
○今後の出題基準の見直しについて
超高齢社会の更なる進展や疾病構造の変化、栄養関連の学術の進歩、保
健・医療・福祉・教育などに関連した法・制度の改正に速やかに対応するため、
引き続き、おおむね4年に一度改定を行い、内容の充実を図ることが望ましい。
○過去に出題された試験問題の活用について
管理栄養士国家試験において過去に出題された良質な試験問題は、単純
な正答の暗記による解答が行われないよう、問題の趣旨が変わらない範囲で
設問及び選択肢などを工夫し、活用することが適当である。
○今回改定した出題基準の適用について
今回改定した管理栄養士国家試験出題基準は、第 38 回国家試験(令和5
年度実施予定)から速やかに適用することが望ましい。

Ⅴ.おわりに
管理栄養士の活躍する領域は、保健、医療、介護、福祉、教育など多方面にわ
たり、それぞれの領域で多職種連携の下、高い専門性が求められている。このた
め、管理栄養士国家試験は、管理栄養士としての第一歩を踏み出す際の基本的
知識及び技能について的確に評価する役割を果たす必要がある。特に、個人や集
団の栄養に関する課題に対し、効果的・効率的に取り組んでいく上で必要とされる
知識、思考・判断力を的確に評価することがますます重要になると考えられる。こう
した観点から、応用力試験問題の更なる充実を引き続き検討していくことが望まし
い。
管理栄養士国家試験出題基準については、今後とも、管理栄養士に対する社会
的ニーズや期待を踏まえ、有意義な改定が行われるべきである。また、これと連動
して、卒前・卒後教育を含めた教育の質の向上が図られるべきであり、卒前教育に

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