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資料 3 - 3 現行の診断基準等 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31470.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第50回 3/3)《厚生労働省》
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<診断基準>
いずれかの病型で Definite(確定診断)されたものを対象とする。
遺伝性ジストニアの診断基準
A.症状
ジストニアは持続性の筋収縮により生じ、一部の患者では筋収縮の持続が短く不規則であったり、間歇的で律
動的に観察されることもある。動作異常あるいは異常姿勢を示す。
B.特徴とされる所見
1.本来、意識せずに遂行できる書字などの動作、姿勢の維持で症状が出現する。
2.特定の動作や環境によって症状が出現する(動作特異性)。
3.異常動作や異常姿勢には一定のパターンがある(定型性)。
4.特定の感覚刺激により症状が軽快することがある(感覚トリック)。
C.検査所見
1.表面筋電図で拮抗関係にある筋が同時に収縮する(共収縮)。
2.多くの例で病因遺伝子が確認される(下記図、表参照)。
D.診断、鑑別診断
(1)以下の疾患を鑑別する。
ウィルソン(Wilson)病、遺伝性神経変性疾患:SCA1、2、3、17、PARK2、6、15、家族性痙性対麻痺、ハンチン
トン病、神経有棘赤血球症、GM2 ガングリオシドーシス、GM1 ガングリオシドーシス、ニーマン・ピック
(Niemann-Pick)病、レット症候群、パーキンソン病、パーキンソン症候群、脳血管障害、抗精神薬投与に伴
う遅発性ジストニアなど。抗精神薬投与に伴う遅発性ジストニアでは、薬歴聴取が重要である。
ジストニアと他の不随意運動との鑑別として、振戦、ミオクローヌス、チック、アテトーゼ、舞踏病、バリスム、
筋痙攣、スパスム、ジスキネジアが挙げられる。
(2)ジストニアを示す遺伝性疾患であることを確認し、下記のフローチャートを参考に診断を進める。
(3)DYT シリーズ各病型と NBIA シリーズの各病型相互の鑑別も必要で、表1、表2及び各病型の診断指針に
基づき、いずれの病型かが確定されたものを対象とする。

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