中医協 総一1
23. 10. 2 1
平成21 年8 月27 日
第33 回医療保険部会資料
診療報酬と補助金の関係について(抜粋)

(1)診療報酬について
〇 診療報酬は、以下のような特徴を有している。

①「個々の患者に対する診療行為に着目して支払われる。」
② 全体としては必要な費用が賭えるように設定しているものの、 個別の診療報酬点数は、「必ずしも厳
密な原価計算を行い設定しているものではなく」、 費用を負担する側と診療を担当する側との協議を踏
まえつつ、その時々の医療課題に適切に対応していく観点から設定している。
③ 「保険料や窓口負担に影響を与える」ものであり、被保険者間の公平を図る観点から、「全国一律
の点数設定が原則」である。

〇 また、診療報酬は、「医療機関に対して支払われる」ものであり、その「使途は各医療機関の裁量」に任
されている。

(2)補助金について

〇 一方、補助金とは「特定の事業の促進を期するため、国又は地方公共団体が公共団体・私的団体・個人
に交付する金銭給付」であり、個々の患者に対する診療行為に着目して支払われるものではなく、政策目
的に照らして、地域において必要な医療提供体制の構築を促す観点から、奨励的な予算補助事業(施設・
設備整備費、運営費、人材確保等)を実施している。

ただし、補助金には、基本的に、 国の負担分のほか、都道府県の負担分や事業主(病院等)の負担分が
存在する。

〇 なお、補助金については、診療報酬とは異なり、対象経費を特定して支給するものである。 G2