よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書 (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33548.html
出典情報 医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書の公表について(6/9)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。



このような問題に対応するために、2.3の医薬品流通における対応に加え、後発品
以外の 医 薬 品 を 含 め 、 医療 上 の 必 要 性 が 高 い 医 薬 品 の 薬 価 を 下 支 え し つ つ 、 安 定 供給
が可能 と な る よ う 、 最 低薬 価 、 不 採 算 品 再 算 定 、 基 礎 的 医 薬 品 と い っ た 制 度 や そ の運
用の改 善 を 検 討 す る と とも に 、 中 長 期 的 に は 、 採 算 性 を 維 持 す る た め の 新 た な 仕 組み
の検討 を 進 め る べ き で ある 。 そ の 際 、 最 低 薬 価 、 不 採 算 品 再 算 定 、 基 礎 的 医 薬 品 の制
度の改 善 等 の 検 討 に 当 たっ て は 、 企 業 努 力 を 促 す 観 点 や 医 療 保 険 財 政 の バ ラ ン ス を確
保する観点から、他の制度改善等との優先順位を考慮すべきである。

2.1.3


サプライチェーンの強靱化

医療提供の持続可能性にも関わる医薬品供給リスクに対処するため、医薬品製造に係
るサプライチェーンの強靱化を着実に図るべきである。



原薬や原材料の調達段階を中心としたグローバルサプライチェーンの断絶や災害等の
様々な 供給 リ スク に対 処す る ため、 各企 業に おける 安定供 給に 向け た取組 を支援 する
ととも に、 原 薬等 の共 同調 達 等の取 組を 促す べきで ある。 これ らに 加えて 、供給 不安
に係る リス ク シナ リオ の整 理 やそれ を踏 まえ た行動 計画の 整備 等、 医薬品 のサプ ライ
チェーン強靭化に向けた体制を構築することが必要である。



また、それらの対応に当たっては、供給情報等の共有が重要となることから、上述の
とおり 、 安 定 供 給 等 の 企業 情 報 の 可 視 化 を 推 進 す る こ と に 加 え 、 政 府 自 ら が 主 導 して、
特に医 療 上 必 要 な 医 薬 品に つ い て は 、 需 要 側 と の マ ッ チ ン グ も 見 据 え 、 一 連 の サ プラ
イチェ ー ン 上 の 供 給 状 況を 関 係 者 が よ り 迅 速 に 把 握 す る こ と が 可 能 な 仕 組 み の 構 築を
検討すべきである。



さらに、緊急時には、政府のイニシアチブの下、医薬品の適正な供給が可能となるよ
う、予め関係者間でその方策を検討しておく必要がある。

26