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医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書 (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33548.html |
出典情報 | 医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書の公表について(6/9)《厚生労働省》 |
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なくな る こ と に よ る 、 原薬 の 調 達 価 格 の 上 昇 や 、 原 薬 製 造 業 者 に お け る 供 給 先 と して
の優先順位の低下なども課題として指摘されている。
○
こうした原薬や原材料の調達段階を中心としたグローバルサプライチェーンの断絶化
の動き だ け で な く 、 国 内の サ プ ラ イ チ ェ ー ン に お い て も 、 製 薬 企 業 に お い て 在 庫 管理
を行っ て い た 倉 庫 の 火 災に よ り 、 特 定 品 目 や そ の 同 一 成 分 規 格 の 品 目 に 供 給 不 安 が生
じるといった事態も発生している。
○
このようなサプライチェーンが断絶することにより供給不安につながるリスクについ
ては、一義的には医薬品を供給する製薬企業において事業継続計画 (BCP)という形で
対策が求められる。
○
しかしながら、現下の後発品の供給問題のように、当該リスクの背景は、様々あるが、
公定価 格 に よ り 価 格 転 嫁が 困 難 で あ る 等 の 制 度 的 又 は 構 造 的 な 要 因 に よ り 、 一 企 業だ
けでは リ ス ク へ の 十 分 な対 処 が 困 難 な 場 合 が あ る と 考 え ら れ る 。 リ ス ク が 顕 在 化 した
場合、 医 療 へ の 影 響 を 考慮 し 、 い わ ば 医 療 安 全 保 障 と い う 観 点 か ら 公 的 関 与 が 求 めら
れる。
(サプライチェーン情報の共有化に向けた現状の取組)
○
医薬品は安定的な供給が行われることが求められるが、上記のサプライチェーンの断
絶など 何 ら か の 事 情 に より 、 出 荷 停 止 又 は 限 定 出 荷 が 行 わ れ る 場 合 が あ る 。 そ の 際に
は、医 療 上 の 必 要 性 に 応じ て 、 代 替 薬 の 使 用 や 他 の 製 薬 企 業 に よ る 増 産 対 応 、 買 い占
め等に よ る 在 庫 の 偏 在 防止 等 の 取 組 が 必 要 と な る が 、 こ う し た 取 組 を 適 切 か つ 効 果的
に実施 す る た め に は 、 その 前 提 と し て 、 一 連 の サ プ ラ イ チ ェ ー ン 情 報 に つ い て 流 通関
係者間での適切な共有が重要である。
○
また、医薬品の 28.2%が出荷停止や限定出荷となっている現状において、一元的か
つ十分 な 情 報 提 供 が な され て い な い こ と が 、 先 々 に 不 安 を 抱 く 医 療 関 係 者 か ら の 注文
の増加 を 招 き 、 こ の こ とが 更 な る 限 定 出 荷 に つ な が っ て い る と い う 実 態 も 指 摘 さ れて
いる。
○
こうした状況に対して、現状では、平時から出荷停止又は限定出荷のおそれがある場
合には 、 製 薬 企 業 に 対 して 、 供 給 再 開 の 見 通 し や 代 替 薬 又 は 代 替 治 療 等 に 関 し て 情報
提供を行うよう指導が行われている 1 2 ほか、足下の供給不安に対 して は、日本製薬団体
連合会 に お い て 、 医 療 用医 薬 品 全 体 の 出 荷 状 況 の 調 査 及 び 公 表 が 定 期 的 に 行 わ れ てい
る。
○
しかしながら、供給側の情報に限定されていることに加え、その情報の公表も現在は
1ヶ月 ご と で あ り 、 在 庫の 偏 在 等 を 防 止 す る た め の 一 連 の サ プ ラ イ チ ェ ー ン 情 報 の共
有とい う 観 点 か ら は 、 必ず し も 必 要 な 情 報 が 迅 速 に 共 有 さ れ て い る と は 言 い 難 い 状況
にある。
12
「医療用医薬品の供給不足に係る適切な情報提供について」(令和2年 12 月 1 8 日付医政経発 1 218
第3号厚生労働省医政局経済課長通知)
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の優先順位の低下なども課題として指摘されている。
○
こうした原薬や原材料の調達段階を中心としたグローバルサプライチェーンの断絶化
の動き だ け で な く 、 国 内の サ プ ラ イ チ ェ ー ン に お い て も 、 製 薬 企 業 に お い て 在 庫 管理
を行っ て い た 倉 庫 の 火 災に よ り 、 特 定 品 目 や そ の 同 一 成 分 規 格 の 品 目 に 供 給 不 安 が生
じるといった事態も発生している。
○
このようなサプライチェーンが断絶することにより供給不安につながるリスクについ
ては、一義的には医薬品を供給する製薬企業において事業継続計画 (BCP)という形で
対策が求められる。
○
しかしながら、現下の後発品の供給問題のように、当該リスクの背景は、様々あるが、
公定価 格 に よ り 価 格 転 嫁が 困 難 で あ る 等 の 制 度 的 又 は 構 造 的 な 要 因 に よ り 、 一 企 業だ
けでは リ ス ク へ の 十 分 な対 処 が 困 難 な 場 合 が あ る と 考 え ら れ る 。 リ ス ク が 顕 在 化 した
場合、 医 療 へ の 影 響 を 考慮 し 、 い わ ば 医 療 安 全 保 障 と い う 観 点 か ら 公 的 関 与 が 求 めら
れる。
(サプライチェーン情報の共有化に向けた現状の取組)
○
医薬品は安定的な供給が行われることが求められるが、上記のサプライチェーンの断
絶など 何 ら か の 事 情 に より 、 出 荷 停 止 又 は 限 定 出 荷 が 行 わ れ る 場 合 が あ る 。 そ の 際に
は、医 療 上 の 必 要 性 に 応じ て 、 代 替 薬 の 使 用 や 他 の 製 薬 企 業 に よ る 増 産 対 応 、 買 い占
め等に よ る 在 庫 の 偏 在 防止 等 の 取 組 が 必 要 と な る が 、 こ う し た 取 組 を 適 切 か つ 効 果的
に実施 す る た め に は 、 その 前 提 と し て 、 一 連 の サ プ ラ イ チ ェ ー ン 情 報 に つ い て 流 通関
係者間での適切な共有が重要である。
○
また、医薬品の 28.2%が出荷停止や限定出荷となっている現状において、一元的か
つ十分 な 情 報 提 供 が な され て い な い こ と が 、 先 々 に 不 安 を 抱 く 医 療 関 係 者 か ら の 注文
の増加 を 招 き 、 こ の こ とが 更 な る 限 定 出 荷 に つ な が っ て い る と い う 実 態 も 指 摘 さ れて
いる。
○
こうした状況に対して、現状では、平時から出荷停止又は限定出荷のおそれがある場
合には 、 製 薬 企 業 に 対 して 、 供 給 再 開 の 見 通 し や 代 替 薬 又 は 代 替 治 療 等 に 関 し て 情報
提供を行うよう指導が行われている 1 2 ほか、足下の供給不安に対 して は、日本製薬団体
連合会 に お い て 、 医 療 用医 薬 品 全 体 の 出 荷 状 況 の 調 査 及 び 公 表 が 定 期 的 に 行 わ れ てい
る。
○
しかしながら、供給側の情報に限定されていることに加え、その情報の公表も現在は
1ヶ月 ご と で あ り 、 在 庫の 偏 在 等 を 防 止 す る た め の 一 連 の サ プ ラ イ チ ェ ー ン 情 報 の共
有とい う 観 点 か ら は 、 必ず し も 必 要 な 情 報 が 迅 速 に 共 有 さ れ て い る と は 言 い 難 い 状況
にある。
12
「医療用医薬品の供給不足に係る適切な情報提供について」(令和2年 12 月 1 8 日付医政経発 1 218
第3号厚生労働省医政局経済課長通知)
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