よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書 (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33548.html
出典情報 医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書の公表について(6/9)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

その他の課題


本検討会においては、前述のほか、以下のような意見があった。


今 後 、 医 療 保 険 制 度の 下 、 医 薬 品 の 安 定 供 給 を 確 保 す る と と も に 、 研 究 開 発 型の
ビ ジネ ス モ デ ル へ の 転 換 を 促 進 し 、 創 薬 力 の 強 化 、 ド ラ ッ グ ・ ラ グ / ド ラ ッ グ ・ ロ
ス の解 消 に 向 け て 、 新 薬 創 出 等 加 算 の 在 り 方 を 含 め 、 革 新 的 な 医 薬 品 の 評 価 の 改 善
等 、薬 価 上 の 対 応 を 行 う に 当 た っ て は 、 以 下 の よ う な 本 検 討 会 に お け る 指 摘 に つ い
て、必要な措置を講ずるべき。


長期収載品については、現行の後発品への置換え率に応じた薬価上の措置を見直
すべきではないか。



後発品への置換えが進んでいない長期収載品については、様々な使用実態(抗て
んかん薬等での薬剤変更リスクを踏まえた処方、製剤工夫による付加価値を踏ま
えた選好等)や安定供給の確保を考慮しつつ、選定療養の活用など、後発品の使
用促進に係る経済的インセンティブとしての患者負担の在り方について、議論が
必要ではないか。



長期収載品以外の医薬品を含めて、薬剤一般について軽度の負担を広く求めるべ
きではないか。



毎 年 薬 価 改 定 に つ いて は 、 そ も そ も 特 許 期 間 中 に 薬 価 改 定 が 行 わ れ 、 価 格 が 引き
下 がる こ と が 、 日 本 市 場 の 魅 力 を 引 き 下 げ て い る 一 因 だ と 指 摘 さ れ て い る こ と や 、
後 発品 の 価 格 の 下 落 と 採 算 性 の 低 下 の 加 速 に よ り 、 医 薬 品 の 供 給 不 足 を さ ら に 助 長
するおそれがあることを踏まえ、その在り方を検討すべきではないか。



財 源 に 関 す る 議 論 は、 医 薬 品 の 早 期 導 入 や 安 定 供 給 と い う よ り 医 療 保 険 財 政 政策
上 の話 で あ っ て 、 こ れ と は 別 に 創 薬 力 の 強 化 、 ド ラ ッ グ ・ ラ グ / ド ラ ッ グ ・ ロ ス の
解消に向けた政策を進めるべき。



薬 剤 費 に つ い て 、 少な く と も 中 長 期 的 な 経 済 成 長 率 に 沿 う よ う に 、 最 低 限 伸 ばし
ていくというような仕組みの検討を行うべきではないか。



薬剤費は世界中で GDP の対前年度比を上回って成長しており、仮に日本において
GDP の成長率に収まったとしても、世界市場から比べれば見劣りし、日本の医薬品市
場の魅力の向上につながらないのではないか。



産 業 育 成 を 公 的 保 険の 枠 内 の み で 考 え る の で は な く 、 枠 外 も 含 め て 考 え る こ とも
必 要で は な い か 。 例 え ば 、 セ ル フ メ デ ィ ケ ー シ ョ ン を 推 進 し 国 民 の 選 択 肢 を 増 や す
という観点から OTC 医薬品産業を育成するなど、医薬品全体としてのビジョンやエコ
システムを検討すべきではないか。



薬 価 調 査 の デ ジ タ ル化 を 進 め 、 関 係 者 の 作 業 負 担 の 軽 減 や 効 率 化 を 図 る 。 ま た、
薬 価制 度 改 革 の 政 策 評 価 を 正 し く 行 う た め 、 政 府 が 主 導 し て 薬 剤 費 等 の デ ー タ を 収
集することが必要である。

35