-
2010年08月13日(金)
[高齢者医療] 高齢者医療制度改革案、財源確保の根本問題議論を 区長会
-
東京都特別区長会会長は8月13日に、長妻厚生労働大臣に宛てて、高齢者医療制度改革会議「中間とりまとめ」(案)に対する緊急申し入れを行った。
特別区長会会長は、「中間とりまとめ」(案)には、今後の医療費増大が見込まれる中で、誰が国民の医療に責任を持ち、どのように財源確保するかの根本問題の解決策が示されていない、と指摘。また、財源問題を放置すれば、今後も自治体負担はますます増加し、自治体間格差を更に拡・・・
-
2010年08月12日(木)
[介護保険] 保険料減免3原則を遵守している市町村は479 厚労省
-
厚生労働省は8月12日に、介護保険最新情報vol.157を公表した。今回は、平成22年度介護保険事務調査の集計結果について掲載している。この調査は、平成22年4月1日現在の、保険料、要介護認定、地域支援、給付等の事務の実態を集計したもの。
保険料については、年金からの天引き対象となる特別徴収対象者数は約2545万人、普通徴収対象者は約351万人。保険料の単独減免を実施している保険者は529で、このうち保険料減免の3原則を・・・
-
2010年07月22日(木)
[23年度予算] ムダづかい根絶し、元気な日本復活特別枠を提言 民主党
-
民主党は7月22日に、平成23年度予算概算要求組み替え基準に関する民主党提言を公表した。
平成23年度予算については、(1)「歳出の大枠」を71兆円とし、国債発行額は平成22年度発行額を上回らないよう全力をあげる(2)政治主導の下、既得権益や省庁縦割りの徹底排除、国民目線・国益に立脚した明確な政策の優先順位に基づく予算を編成(3)マニフェストの実現、デフレ脱却を含む経済成長・雇用拡大、「新しい公共」の実施・・・・
-
2010年07月16日(金)
[医療施策] 保健医療体制の確保、必要な財政的措置を講ずるべき 大阪府
-
大阪府はこのほど、平成23年度健康医療における国の施策に関する提案・要望を公表した。資料では、重点要望として、(1)保健医療体制等の確保(2)母子保健施策の充実(3)がん対策の推進(4)難病対策の推進(5)新型インフルエンザ対策の充実・強化―など9点が整理されている(p6~p21参照)。
(1)の保健医療体制等の確保では、「産科、小児科、救命救急などの分野における医師養成数増員を目的とした、奨学金制度の創設・・・
-
2010年07月08日(木)
[高齢者医療] 医療費等の向こう20年間程度の将来推計を要望 全国知事会
- 全国知事会は7月8日に、厚生労働省に対し、高齢者医療に係る医療費等の将来推計に関する申入れを行った。厚労省は平成21年11月より高齢者医療制度改革会議を設置、高齢者医療のあり方について検討を重ねてきた。平成22年8月にはその中間取りまとめを行う予定だが、全国知事会では、「国は未だに医療費の将来推計やそれに基づく財源負担を示していない」と指摘。直近の医療費実績をもとに、向こう20年間程度の将来推計を速やかに・・・
-
2010年07月07日(水)
[医事紛争] 医療ADRの事例として、札幌・茨城・広島の取組を紹介
-
厚生労働省が7月7日に開催した、医療裁判外紛争解決(ADR)機関連絡調整会議で配付された資料。この日は、医療裁判外紛争解決(ADR)機関の取組が紹介され、その後、意見交換が行われた。
医療ADRの事例として、(1)札幌弁護士会法律相談センター(2)茨城県医療問題中立処理委員会(3)広島弁護士会仲裁センター―の取組を紹介。札幌弁護士会法律相談センターは、札幌市近郊における医療紛争について、医療事故相談(弁護士・・・
-
2010年06月30日(水)
[医療制度] 欧州5ヵ国の医療制度、多様性を持ちつつも調和に向けて推進
-
財務省はこのほど、医療制度の国際比較に関する研究結果を公表した。これは、財務省財務総合政策研究所が「持続可能な医療サービスと制度基盤に関する研究会」に報告することを目的として、医療制度の国際比較を研究したもの。
調査・研究の主要視点は、(1)公的な保険や給付の制度を維持しつつ、医療費の伸びへどう対応したか(2)医療供給体制を確保するための医療計画策定(3)医療と介護の連携状況―など。具体的には、第1・・・
-
2010年06月28日(月)
[介護保険] イノベーションを活用した介護サービスの効率化を評価すべき
-
経済同友会は6月28日に、2009年度社会保障改革委員会の提言「持続可能な介護保険制度に向けた抜本的改革を~公的介護保障の見直しと介護を自立した産業にするための環境整備~」を公表した(p1~p2参照)。
提言では、「高齢化による社会保障給付費の増加に対し、少子化により減少する若年・現役世代が負担し続けることは、もはや不可能であることから、抜本的改革を行うべき」と指摘(p6~p7参照)。目指すべき社会保障制・・・
-
2010年06月24日(木)
[再生医療] 欧州医薬品庁(EMA)の相談料割引とその財源を紹介
-
厚生労働省が6月24日に開催した、再生医療における制度的枠組みに関する検討会で配付された資料。この日は、希少疾病用医薬品・医療機器制度の説明や、意見交換が行われた。
資料には、(1)欧州医薬品庁(EMA)の相談料割引とその財源(2)米国における自家細胞由来再生医療製品の審査事例(プロベンジ追加情報)(3)確認申請と治験届(4)米国のHDE制度(5)希少疾病用医薬品・医療機器制度(6)希少疾病用医薬品・医療機器・・・
-
2010年06月24日(木)
[障害者施策] 障がい者総合福祉法(仮称)の論点について議論
-
厚生労働省が6月22日に開催した、障がい者制度改革推進会議の総合福祉部会で配付された資料。この日は、障がい者総合福祉法(仮称)の論点表(たたき台)が提示された。
論点表のたたき台では、障がい者総合福祉法(仮称)における(1)法の理念・目的・範囲(2)障害の範囲(3)支給決定(4)サービス体系(5)地域移行(6)地域生活の資源整備(7)利用者負担(8)報酬や人材確保等―などについて、論点を整理している・・・
-
2010年06月22日(火)
[健診] 妊婦健診、安心して妊娠・出産ができる体制づくりが進んでいる
-
厚生労働省が6月22日に公表した、妊婦健康診査の公費負担に関する質問に対する答弁書。
質問は、平成21年の自由民主党・公明党の政権時に拡充を図った妊娠健康診査における公費負担に関するもの。具体的には、「公費負担による実質14回分の無料化の実施状況をどのように捉え、分析しているか」としている。これに対し政府は、「厚労省が行った調査によると、平成22年4月1日時点で、すべての市町村において妊婦健康診査を14回以・・・
-
2010年06月22日(火)
[財政] シーリング復活し、3年計画の中期財政フレームを毎年設定
-
政府は6月22日に、財政運営戦略を閣議決定した。逼迫するわが国の財政を健全化し、国民に明るい希望を示すために、(1)新成長戦略を実行し、新たな需要・雇用を創出(2)持続可能な社会保障制度の再構築(3)安心と成長のため必要な費用を、国民の間で分担―という3本の柱を設置。さらに数値目標として「2020年度までの平均で名目3%、実質2%を上回る成長」を打ち出している(p6~p11参照)。
財政健全化目標としては、国・・・・
-
2010年06月22日(火)
[地方分権] 地域が独自の責任と判断で課題に取組む、地域主権戦略
-
政府は6月22日に、地域主権戦略大綱を閣議決定した。中央政府が集中的に権限をもつこれまでの体制から、地域が独自の責任と判断で課題に取組む「地域主権」を求める声が強くなっている。現政権も地域へ権限を移していく方針を取っており、本戦略大綱がまとめられたものだ。
地域主権を進めるためには、(1)自治体が行う事務についての義務付け、枠付けの見直しと、条例制定権の拡大(2)事務権限の移譲(3)国の出先機関の廃・・・
-
2010年06月22日(火)
[税制] 高齢者増・勤労者減の中で、社会保障財源には消費税が重要
-
内閣府が6月22日に開催した、税制調査会で配付された資料。この日は、専門家委員会から「議論の中間的な整理」の報告を受けたのち、自由討議が行われた。
「議論の中間的な整理」では、これまでの税制改革を踏まえ、税制抜本改革を進めるうえでの課題と考え方をまとめている。具体的には、税収の増加や、所得再分配機能の回復、地域主権の確立、納税者の納得・理解などについて詳述している。
中でも、社会保障制度について・・・
-
2010年06月17日(木)
[マニフェスト] 2013年度から新しい高齢者医療制度をスタート 民主党
-
民主党は6月17日に、選挙公約として「元気な日本を復活させる」を公表した。
民主党はまず、「強い経済、強い財政、強い社会保障」の実現を宣言。医療・介護関連では、(1)日本の先端医療技術を活かした国際医療交流の促進(2)住宅のバリアフリー・耐震補強改修支援―などにより潜在需要を掘り起すとしている。また、ライフ・イノベーションとして、医療機器・医薬品のイノベーション、ICTと医療・介護産業の融合による遠隔医・・・
-
2010年06月16日(水)
[雇用対策] 平成22年3月末の介護プログラム、269事業に対し234億4996万円
- 厚生労働省は6月16日に、平成22年度緊急雇用創出事業における、3月末時点の事業計画状況を明らかにした。緊急雇用創出事業は、雇用情勢が厳しい状況にあるなかで、離職を余儀なくされた非正規労働者、中高年齢者等に対し一時的なつなぎの雇用・就業機会を創出する施策。都道府県は、国からの交付金をもとに基金を創設。地方公共団体が立てた事業計画に基づき、基金を財源として民間企業等に事業委託等することにより雇用の受け皿・・・
-
2010年06月11日(金)
[社会保障] 医療制度を建て直し、医療の安心確保を図る 菅首相所信表明
-
菅内閣総理大臣が6月11日に行った、所信表明演説の全文。
菅首相は、まず、「国民の皆さまの期待に応えるべく、力の限りを尽くして頑張る覚悟」と述べ、信頼回復による再出発や、真の国民主義の実現、新政府の政策課題等における所信を表明。
地域主権の確立を進めるに当たり、「地方の皆さまと膝をつきあわせ、各地の要望を踏まえ、権限や財源の移譲を丁寧に進めていきます。そのうえで、特区制度も活用しつつ、各行政分野・・・
-
2010年06月09日(水)
[後期高齢者] 新制度創設に向け、国庫負担増などを重点要望 広域連合
-
- 後期高齢者医療制度に関する要望書(6/9)《全国後期高齢者医療広域連合協議会》
- 発信元:全国後期高齢者医療広域連合協議会 カテゴリ: 高齢者
重点要望のうち、現行制度に対するものは、(1)平成24年・・・
-
2010年05月12日(水)
[医療保険] 高齢者支援金算出に総報酬割を導入する改正法が成立
-
厚生労働省は5月12日に、「医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等の一部を改正する法律」の成立に関する資料を発表した。
昨今の経済状況の悪化や医療費の高騰により、各医療保険者の財政が急速に悪化している。こうした状況を受け、保険料の上昇を抑えるために今般の法改正が行われた(p5参照)。主な改正点は、(1)市町村国保の保険料軽減のため、財政支援措置の延長や、都道府県単位の広域化を推進す・・・
-
2010年05月10日(月)
[難病対策] 特定疾患治療研究事業、都道府県が74%を負担
-
厚生労働省が5月10日に開催した、厚生科学審議会疾病対策部会の難病対策委員会で配付された資料。この日は、今後の難病対策について議論を行った。
難病対策については、疾患の研究・治療が重要なことは述べるまでもないが、一方で患者の医療費負担に対する支援や介護・リハビリシステムづくりなどの課題も重要である。難病への公費助成としては特定疾患治療研究事業などがあるが、都道府県の衛生部長で組織される全国衛生部長・・・
-
2010年05月10日(月)
[財政] 平成22年3月末の国債・借入金の現在高は882.9兆円 財務省
-
財務省は5月10日に、「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」を公表した。これは、中央政府債務残高に関するIMF(国際通貨基金)の公表基準に従い、国の債務を集計して、四半期毎に公表しているもの。
平成22年3月末現在の国債及び借入金現在高は、合計で882.9兆円。その内訳は、(1)普通国債が594兆円(2)財政投融資特別会計国債が122.2兆円(3)借入金および交付国債等が60.7兆円(4)政府短期証券が106.0兆円―などと・・・
-
2010年05月06日(木)
[医療保険] 医療保険の財源不足、消費税の充当について議論が必要 日医
-
日本医師会はこのほど、日医総研ワーキングペーパーとして、「公的医療保険の財源について」を公表した。
国民医療費の財源は公費・保険料・患者負担の3つであるが、公費のうち、後期高齢者医療に充当されるべき消費税が不足しており、医療費の財源として期待できない。また、保険料は国民医療費における相対的な構成比が低下し、患者負担についてもその高さが原因で受診抑制を招いている、との見解を示している(p4参照)・・・
-
2010年04月27日(火)
[高齢者医療] 高齢者医療制度への公費負担拡充など要望 健保連
-
健康保険組合連合会、日本経済団体連合会、日本労働組合総連合会、全国健康保険協会の四団体は4月27日に、厚生労働大臣に宛てて、高齢者医療制度の再構築に向けての要望書を提出した。
要望書では、高齢者医療制度の再構築に向けて議論を進めている「高齢者医療制度改革会議」において、次の2点を斟酌(しんしゃく)するよう求めている(p1参照)。
一点目は、「医療保険制度全体を持続可能なものにしていくために、公費・・・
-
2010年04月26日(月)
[医療費] 国際比較可能な医療支出と財源の統計指標構築へ 厚労省
-
厚生労働省が4月26日に開催した、医療費統計の整備に関する検討会の初会合で配付された資料。平成21年3月13日に閣議決定された「公的統計の整備に関する基本的な計画」を受け、「医療費に関する統計の体系的整備、国際比較可能性の向上の観点から、保健医療等の分野全体の医療費をマクロでとらえる統計(OECDのSHA手法に基づく保健医療支出推計)を公的統計として位置づけることについて検討する」ために本検討会が設置された。
・・・
-
2010年04月21日(水)
[社会保障] 格差社会に対応するため、所得税の改革が不可欠
-
内閣府が4月21日に開催した、社会保障・税に関わる番号制度に関する検討会で配付された資料。この日は、有識者との意見交換を行った。
資料には、一橋大学の田近教授による「所得税改革と納税者番号制度」と、川口市長の岡村氏による「川口市からみた社会保障・税に関わる番号制度について」が提示されている。
田近教授は、賃金の伸びが鈍化するとともに、所得格差が広がる現状に対応するために、(1)所得控除を大幅にカッ・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。