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参考資料5_薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (14 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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Ⅲ 各大項目の作成方針
「A 薬剤師として求められる基本的な資質・能力」
「薬剤師として求められる基本的な資質・能力」は、医学・歯学・薬学間で調整を行い共通
化した。[薬物治療の実践的能力]については、医師又は歯科医師として求められる基本的な資
質・能力に掲げられた[患者ケアのための診療技術]とは異なり、薬学独自の資質・能力とした。
[情報・科学技術を活かす能力]は、[専門知識に基づいた問題解決能力]と深く関わるが、[患
者・生活者を総合的にみる姿勢]とともに現在の社会背景に鑑みて、項目立てされた。
各資質・能力の説明文は、医学・歯学とは異なる薬学における独自の内容となっている。

「B 社会と薬学」
○作成方針
薬剤師としての使命と責任は、人、物(医薬品等)、情報、組織、地域、社会を理解し、倫
理や法の下に、適切に判断し、行動することによって果たし得る。そのためには、入学時か
ら卒業までの各領域の学修を通して、薬剤師としての人間性・社会性を育み、人・社会と薬
剤師との関わりについて認識を深めていくことが大切である。また、変化・多様化していく
社会において、生涯を通して役割を実践することが求められている。これらを踏まえて、
「B 社会と薬学」は、以下の方針に従って作成した。
・薬剤師としての人間性・社会性を育む学修の充実を図る。
・医療現場や地域社会における薬剤師の活動の基盤となる学修領域とする。
・現状で不足している学修に加え、2040年以降の社会を見据え、近い将来に必須となる学修
を含める。
○平成25年度改訂版との相違点、改訂の意図
平成25年度改訂版の「A 基本事項」と「B 薬学と社会」を統合し、内容を整理して再構築
するとともに、これまで十分に触れられていなかったプロフェッショナリズム、社会的使命、
保健医療統計、デジタル技術・データサイエンス、アウトカムの可視化などを追加した。ま
た、薬剤師が関与する役割は、医療、保健、介護、福祉にわたり幅広いことから、患者・医
療に限定しない記載とした。
○内容の構成
「B-1 薬剤師の責務」では、倫理観の醸成、プロフェッショナリズム、患者中心の医療、
薬剤師の社会的使命と法的責任を学修し、生涯を通じて役割を実践するという心構えを培う。
「B-2 薬剤師に求められる社会性」では、円滑なコミュニケーションによる連携と課題解決
に向けてコミュニケーションと多職種連携について学修し、現場での実践につなげる。「B3 社会・地域における薬剤師の活動」では、地域住民の健康生活の確保に向けた薬剤師の役
割と活動、医療提供体制、社会保障制度、医療資源の有効利用について学修し、現場での実
践につなげる。「B-4 医薬品等の規制」では、医薬品開発、医薬品等に係る規制、流通・管
理の仕組みを学修し、医薬品等の品質、有効性及び安全性の確保、薬害の防止、適正使用に
つなげる。「B-5 情報・科学技術の活用」では、保健医療統計、デジタル技術の活用、デー
タサイエンスによって公衆衛生上の課題発見・解決につなげるとともに、自らの活動の成果
(アウトカム)を示し、公衆衛生の向上と薬学の発展につなげる。
○「A 薬剤師として求められる基本的な資質・能力」とのつながり
「B-1 薬剤師の責務」は、大項目B~Gの学修の前提となる[プロフェッショナリズム]
[総合的に患者・生活者をみる姿勢][生涯にわたって共に学ぶ姿勢]の資質・能力を培う
学修である。「B-2 薬剤師に求められる社会性」は、[コミュニケーション能力][多職種
連携能力][総合的に患者・生活者をみる姿勢]の資質・能力を培う学修であり、主に「F
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