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参考資料5_薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (21 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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ふ かん

をもって設定した。すなわち、まず卒業研究に際して、批判的思考と俯瞰的思考により薬学
的課題を発見し、使命感と責任感を持って、研究倫理に則って研究を遂行する資質・能力を
身に付ける。次に研究の実践として、創造的思考により研究課題の設定と研究計画の立案を
行い、研究を適正に実施し、科学的根拠に基づいた成果の解析と考察により学術研究として
の結論を導く資質・能力を身に付けることを学修目標とする。
平成25年度改訂版でも薬学研究は「G 薬学研究」となっているが、学修成果基盤型教育(O
BE)の深化を図る本モデル・コア・カリキュラムにおける「G 薬学研究」は、大学の教育研
究上の目的やディプロマ・ポリシーに係り、更に薬剤師が社会から求められる研究能力の修
得を目標とする重要な学修である。「G 薬学研究」では、学修目標においてこのような薬学
教育プログラムにおける位置づけ及びその重要性を明示した。したがって、大学におけるカ
リキュラムでは、卒業研究の質的担保が求められるところである。
○平成25年度改訂版との相違点、改訂の意図
平成25年度改訂版は、6年卒業時に必要とされている10の資質を掲げてOBEに基づいたカリ
キュラムとしているが、学修事項が細分化され、到達目標(SBOs)を網羅的に達成できれば一
般目標(GIO)に到達できるというプロセス基盤型教育の構成となっている。すなわち、平成2
5年度改訂版の「G 薬学研究」は中項目「薬学における研究の位置づけ」、「研究に必要な
法規範と倫理」及び「研究の実践」から構成され、小項目はなく、合計13のSBOsを設定して
いる。
そこで「G 薬学研究」では、本モデル・コア・カリキュラムの基本方針であるOBEへの深
化を図るための概念化した学修目標の設定を踏まえて、上記に示した作成方針を反映させて、
中項目「G-1 薬学的課題の探究と薬学研究に取り組む姿勢」と「G-2 研究の実践」を設定し、
それぞれ2つの小項目によって構成した。小項目の学修目標と学修事項については、従来のG
IOやSBOsのように知識・技能・態度に分けることなく、パフォーマンスとしての「学修」、
特に研究の適正な遂行と、科学的根拠に基づいた批判的思考、俯瞰的思考及び創造的思考に
よる研究の遂行を示した。
○内容の構成
「G 薬学研究」は、中項目「G-1 薬学的課題の探究と薬学研究に取り組む姿勢」と「G-2 研
究の実践」によって構成される。
まず中項目G-1では、卒業研究において実際に研究に取り組む際に必要な薬学的課題の発
見に向けた学修を小項目「G-1-1 薬学的課題発見に向けた批判的思考と俯瞰的思考」として
置き、大項目CからFにおける学修を図る。また、小項目「G-1-2 薬学研究に取り組む姿勢」
を置いて、特に研究倫理に則り、不正を行わず研究を行うための学修を重視する。中項目G2では、卒業研究における創造的思考による研究の実践について、2つの小項目に順次性を持
たせて「G-2-1 研究課題の設定と研究計画の立案」及び「G-2-2 研究の実施と成果の解析・
考察」を置いた。
○「A 薬剤師として求められる基本的な資質・能力」とのつながり
「G 薬学研究」において身に付ける課題発見能力及び問題解決能力は、薬剤師が医療人と
して生涯にわたって薬学と医療の発展への寄与により社会に貢献するために必要な全ての資
質・能力の基盤となり、また生涯にわたって向上をはかるべき能力である。
したがって、本大項目は[プロフェッショナリズム]、[総合的に患者・生活者をみる姿
勢]、[生涯にわたって共に学ぶ姿勢]、[科学的探究]、[専門知識に基づいた問題解決
能力]、[情報・科学技術を活かす能力]、[薬物治療の実践的能力]、[コミュニケーシ
ョン能力]、[多職種連携能力]、[社会における医療の役割の理解]の資質・能力に係る
学修といえる。
○評価の指針の作成方針
「G 薬学研究」の評価の指針については、各小項目に掲げた学修目標への総合的な到達度
を基準として、指針1~5を設定している。2つの中項目の学修には順次性があるため、中項
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