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参考資料5_薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (27 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00004.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第1回 7/19)《文部科学省》
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A 薬剤師として求められる基本的な資質・能力
薬剤師は、豊かな人間性と医療人としての高い倫理観を備え、薬の専門家として医療安全を認
識し、責任をもって患者、生活者の命と健康な生活を守り、医療と薬学の発展に寄与して社会に
貢献できるよう、以下の資質・能力について、生涯にわたって研鑽していくことが求められる。
1.プロフェッショナリズム
豊かな人間性と生命の尊厳に関する深い認識をもち、薬剤師としての人の健康の維持・増進に
貢献する使命感と責任感、患者・生活者の権利を尊重して利益を守る倫理観を持ち、医薬品等に
よる健康被害(薬害、医療事故、重篤な副作用等)を発生させることがないよう最善の努力を重ね、
利他的な態度で生活と命を最優先する医療・福祉・公衆衛生を実現する。
2.総合的に患者・生活者をみる姿勢
患者・生活者の身体的、心理的、社会的背景などを把握し、全人的、総合的に捉えて、質の高
い医療・福祉・公衆衛生を実現する。
3.生涯にわたって共に学ぶ姿勢
医療・福祉・公衆衛生を担う薬剤師として、自己及び他者と共に研鑽し教えあいながら、自ら
到達すべき目標を定め、生涯にわたって学び続ける。
4.科学的探究
薬学的視点から、医療・福祉・公衆衛生における課題を的確に見出し、その解決に向けた科学
的思考を身に付けながら、学術・研究活動を適切に計画・実践し薬学の発展に貢献する。
5.専門知識に基づいた問題解決能力
医薬品や他の化学物質の生命や環境への関わりを専門的な観点で把握し、適切な科学的判断が
できるよう、薬学的知識と技能を修得し、これらを多様かつ高度な医療・福祉・公衆衛生に向け
て活用する。
6.情報・科学技術を活かす能力
社会における高度先端技術に関心を持ち、薬剤師としての専門性を活かし、情報・科学技術に
関する倫理・法律・制度・規範を遵守して疫学、人工知能やビッグデータ等に係る技術を積極的
に利活用する。
7.薬物治療の実践的能力
薬物治療を主体的に計画・実施・評価し、的確な医薬品の供給、状況に応じた調剤、服薬指導、
患者中心の処方提案等の薬学的管理を実践する。
8.コミュニケーション能力
患者・生活者、医療者と共感的で良好なコミュニケーションをとり、的確で円滑な情報の共有、
交換を通してその意思決定を支援する。
9.多職種連携能力
多職種連携を構成する全ての人々の役割を理解し、お互いに対等な関係性を築きながら、患
者・生活者中心の質の高い医療・福祉・公衆衛生を実践する。
10.社会における医療の役割の理解
地域社会から国際社会にわたる広い視野に立ち、未病・予防、治療、予後管理・看取りまで質
の高い医療・福祉・公衆衛生を担う。

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