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07 参考資料2-1 帯状疱疹ワクチン ファクトシート (20 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36248.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第21回 11/9)《厚生労働省》 |
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2)SHEZ スタディ
SHEZ スタディ 9)は、2009~2012 年にかけて行われた香川県小豆郡(小豆島)に住む 50 歳以上の
者を対象とした community-base の前向きコホート研究である。調査対象の 12,522 人(男性 5,587 人、
女性 6,935 人)のうち、調査期間中に帯状疱疹と診断されたのは 401 人(うち 97.8%は VZV DNA の
検出による診断)であり、罹患率(/千人・年)は 10.9 であった。年齢別の罹患率は 70 代(12.9)で
最も高く、次いで 80 歳以上(12.6)で高かった。それぞれ 50 代(罹患率 9.2)と比較すると、70 代
(ハザード比 1.4、95%CI 1.1-1.8)
、80 代(同 1.3、同 1.0-1.8)ともに有意であった。また、罹患率に
は性差(男性 8.5、女性 12.8)がみられ、ハザード比は 1.5(95%CI 1.2-1.8)と女性が有意に高かっ
た。年齢別の性差においては 50 代(ハザード比 1.6、95%CI 1.0-2.5)と 60 代(同 1.9、同 1.3-2.8)
で女性の罹患率が有意に高かった(表 5 上段)
。
表5. 帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛(PHN)の性別、年齢別罹患率(文献 9 より翻訳、一部改変)
男性
年齢
⼈・年
症例数
⼥性
罹患率
(千⼈・年)
⼈・年
症例数
男⼥計
罹患率
(千⼈・年)
⼈・年
症例数
ハザード⽐ (95%CI)
罹患率
(千⼈・年)
対 50-59歳群 (HZ)
対 男性a
対 50-69歳群 (PHN)b
帯状疱疹 (HZ)
50-59
4,547
32
7.0
5,110
57
11.2
9,656
89
9.2
1.6 (1.0-2.5)
d
基準
60-69
5,527
36
6.5
5,950
74
12.4
11,477
110
9.6
e
1.9 (1.3-2.8)
1.1 (0.80-1.4)
70-79
4,247
48
11.3
5,744
81
14.1
9,990
129
12.9
1.3 (0.87-1.8)
1.4 (1.1-1.8)
≧80
2,120
23
10.8
3,687
50
13.6
5,807
73
12.6
1.3 (0.78-2.1)
1.3 (1.0-1.8)
合計
16,441
139
8.5
20,490
262
12.8
36,931
401
10.9
1.5 (1.2-1.8)
d
c
f
帯状疱疹後神経痛 (PHN)
50-59
4,592
7
1.5
5,188
7
1.3
9,781
14
1.4
60-69
5,570
7
1.3
6,059
8
1.3
11,629
15
1.3
70-79
4,313
6
1.4
5,843
20
3.4
10,156
26
2.6
≧80
2,142
8
3.7
3,740
16
4.3
5,882
24
4.1
合計
16,617
28
1.7
20,831
51
2.4
37,448
79
2.1
a
年齢および帯状疱疹罹患歴で調整,
c
p<0.10,
d
p<0.10,
e
p<0.10,
b
1.0 (0.46-2.0)
基準
1.6 (0.86-3.0)
2.4 (1.5-3.8)
f
1.3 (0.81-2.1)
性別および帯状疱疹罹患歴で調整
f
p<0.10
3)海外での状況
国内状況との比較として、海外における帯状疱疹の罹患率について代表的な報告を以下に示す。
○韓国 87):2011 年の医療保険のデータ(全年齢、約 5,100 万人分、国際疾病分類第 9 版および国内
使用のコードにより帯状疱疹を抽出)を用いて行った調査である。帯状疱疹の罹患率(/千人・年)
は全体で 10.4 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 8.3 と 12.6 であった。女性で有意に高かっ
た。年齢別の罹患率は 0 歳から 40 代まで加齢とともに徐々に上昇し、さらに 50 代で 17.4 と急上
昇し、60 代で 22.4 とピークがみられ、以降 70 代で 21.8、80 歳以上で 16.5 に低下した(図 6)
。
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SHEZ スタディ 9)は、2009~2012 年にかけて行われた香川県小豆郡(小豆島)に住む 50 歳以上の
者を対象とした community-base の前向きコホート研究である。調査対象の 12,522 人(男性 5,587 人、
女性 6,935 人)のうち、調査期間中に帯状疱疹と診断されたのは 401 人(うち 97.8%は VZV DNA の
検出による診断)であり、罹患率(/千人・年)は 10.9 であった。年齢別の罹患率は 70 代(12.9)で
最も高く、次いで 80 歳以上(12.6)で高かった。それぞれ 50 代(罹患率 9.2)と比較すると、70 代
(ハザード比 1.4、95%CI 1.1-1.8)
、80 代(同 1.3、同 1.0-1.8)ともに有意であった。また、罹患率に
は性差(男性 8.5、女性 12.8)がみられ、ハザード比は 1.5(95%CI 1.2-1.8)と女性が有意に高かっ
た。年齢別の性差においては 50 代(ハザード比 1.6、95%CI 1.0-2.5)と 60 代(同 1.9、同 1.3-2.8)
で女性の罹患率が有意に高かった(表 5 上段)
。
表5. 帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛(PHN)の性別、年齢別罹患率(文献 9 より翻訳、一部改変)
男性
年齢
⼈・年
症例数
⼥性
罹患率
(千⼈・年)
⼈・年
症例数
男⼥計
罹患率
(千⼈・年)
⼈・年
症例数
ハザード⽐ (95%CI)
罹患率
(千⼈・年)
対 50-59歳群 (HZ)
対 男性a
対 50-69歳群 (PHN)b
帯状疱疹 (HZ)
50-59
4,547
32
7.0
5,110
57
11.2
9,656
89
9.2
1.6 (1.0-2.5)
d
基準
60-69
5,527
36
6.5
5,950
74
12.4
11,477
110
9.6
e
1.9 (1.3-2.8)
1.1 (0.80-1.4)
70-79
4,247
48
11.3
5,744
81
14.1
9,990
129
12.9
1.3 (0.87-1.8)
1.4 (1.1-1.8)
≧80
2,120
23
10.8
3,687
50
13.6
5,807
73
12.6
1.3 (0.78-2.1)
1.3 (1.0-1.8)
合計
16,441
139
8.5
20,490
262
12.8
36,931
401
10.9
1.5 (1.2-1.8)
d
c
f
帯状疱疹後神経痛 (PHN)
50-59
4,592
7
1.5
5,188
7
1.3
9,781
14
1.4
60-69
5,570
7
1.3
6,059
8
1.3
11,629
15
1.3
70-79
4,313
6
1.4
5,843
20
3.4
10,156
26
2.6
≧80
2,142
8
3.7
3,740
16
4.3
5,882
24
4.1
合計
16,617
28
1.7
20,831
51
2.4
37,448
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2.1
a
年齢および帯状疱疹罹患歴で調整,
c
p<0.10,
d
p<0.10,
e
p<0.10,
b
1.0 (0.46-2.0)
基準
1.6 (0.86-3.0)
2.4 (1.5-3.8)
f
1.3 (0.81-2.1)
性別および帯状疱疹罹患歴で調整
f
p<0.10
3)海外での状況
国内状況との比較として、海外における帯状疱疹の罹患率について代表的な報告を以下に示す。
○韓国 87):2011 年の医療保険のデータ(全年齢、約 5,100 万人分、国際疾病分類第 9 版および国内
使用のコードにより帯状疱疹を抽出)を用いて行った調査である。帯状疱疹の罹患率(/千人・年)
は全体で 10.4 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 8.3 と 12.6 であった。女性で有意に高かっ
た。年齢別の罹患率は 0 歳から 40 代まで加齢とともに徐々に上昇し、さらに 50 代で 17.4 と急上
昇し、60 代で 22.4 とピークがみられ、以降 70 代で 21.8、80 歳以上で 16.5 に低下した(図 6)
。
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