よむ、つかう、まなぶ。
07 参考資料2-1 帯状疱疹ワクチン ファクトシート (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36248.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第21回 11/9)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
陽転から 12 年以内)では 20%との報告がある 1,96)。また米国で 2005~2009 年に行われた調査による
と、造血幹細胞移植後の者、臓器移植後の者、HIV 感染症患者、全身性エリテマトーデス患者、リ
ウマチ患者、がん患者の帯状疱疹の罹患率(/千人・年)は、それぞれ 43.03、17.04、17.41、15.19、
12.24、11.70 であり、いずれも全体の罹患率 4.82(/千人・年)の 2 倍以上の値であった 19)。
②
重症者数、死亡者数等
1)全国調査
厚生労働科学研究(新興・再興感染症研究事業)における研究班(水痘、流行性耳下腺炎、肺炎
球菌による肺炎等の今後の感染症対策に必要な予防接種に関する研究:主任研究者 岡部信彦/水痘、
流行性耳下腺炎重症化例に関する全国調査:分担研究者 多屋馨子、神谷齊、浅野喜造、堤裕幸)に
より全国の入院施設を有する内科、泌尿器科、皮膚科(回答率 29.1%、1,336/4,587 科)および小児
科、産婦人科、耳鼻咽喉科(回答率 35.5%、912/2,570 科)を対象に行われた調査 97)によると、2005
年の 1 年間に「1 人以上の帯状疱疹入院患者を認めた」診療科は 15.0%の割合でみられ、3,497 人(う
ち 4 人の死亡)の入院患者が報告されている。
また、日本医師会、日本小児科医会、日本小児科学会の 3 団体により合同で実施された調査 98)(全
国の入院施設を有する 19,921 施設(うち回答率 19%)を対象)によると、2009~2011 年の帯状疱疹
の入院例は 3 年間で 18,091 人(帯状疱疹による入院 15,820 人、入院中の帯状疱疹発症 2,271 人)で
あり、性別では男性 8,168 人(帯状疱疹による入院 7,133 人、入院中の帯状疱疹発症 1,035 人)
、女性
9,923 人(同 8,687 人、同 1,236 人)であった。同調査における帯状疱疹罹患後の死亡者は、59 歳男
性(基礎疾患:肺癌/帯状疱疹に罹患し、播種性帯状疱疹となり死亡)
、80 歳男性(基礎疾患:慢性
肺気腫/帯状疱疹に罹患し、肺梗塞を起こして死亡)
、90 歳男性(基礎疾患:腎癌、腎不全、心不全、
高血圧/帯状疱疹に罹患し、持病が悪化し死亡)の 3 人と報告されている。
2)PHN 罹患率
加齢は PHN の重要なリスク因子であり、香川県で行われた SHEZ スタディ 9)によると、帯状疱疹
患者 401 人のうち 79 人(19.7%)が PHN を発症した。性差(男性 20.1%、女性 19.5%)はみられず、
年齢別では 80 代の割合は 32.9%で最も高く、60 代(13.6%)で最も低かった。また、PHN の罹患率
(/千人・年)は全体で 2.1 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 1.7 と 2.4 であった。男女間のハ
ザード比は 1.3(95%CI 0.81-2.1)とその差は有意ではなかった(表 5 下段)
。年齢別の PHN 罹患率
は 80 代(4.1)で最も高く、70 歳以上の罹患率を 50~60 代のそれと比較すると、ハザード比は 2.4
(95%CI 1.5-3.8)と有意に高かった(表5下段、表7)
。
また、米国、ドイツ、オーストラリアでの調査における PHN の罹患率(/千人・年)は、それぞれ
1.38、0.43-1.33、1.45 で、年齢群別の PHN 罹患率は高齢ほど高かった(表7)
。
19
と、造血幹細胞移植後の者、臓器移植後の者、HIV 感染症患者、全身性エリテマトーデス患者、リ
ウマチ患者、がん患者の帯状疱疹の罹患率(/千人・年)は、それぞれ 43.03、17.04、17.41、15.19、
12.24、11.70 であり、いずれも全体の罹患率 4.82(/千人・年)の 2 倍以上の値であった 19)。
②
重症者数、死亡者数等
1)全国調査
厚生労働科学研究(新興・再興感染症研究事業)における研究班(水痘、流行性耳下腺炎、肺炎
球菌による肺炎等の今後の感染症対策に必要な予防接種に関する研究:主任研究者 岡部信彦/水痘、
流行性耳下腺炎重症化例に関する全国調査:分担研究者 多屋馨子、神谷齊、浅野喜造、堤裕幸)に
より全国の入院施設を有する内科、泌尿器科、皮膚科(回答率 29.1%、1,336/4,587 科)および小児
科、産婦人科、耳鼻咽喉科(回答率 35.5%、912/2,570 科)を対象に行われた調査 97)によると、2005
年の 1 年間に「1 人以上の帯状疱疹入院患者を認めた」診療科は 15.0%の割合でみられ、3,497 人(う
ち 4 人の死亡)の入院患者が報告されている。
また、日本医師会、日本小児科医会、日本小児科学会の 3 団体により合同で実施された調査 98)(全
国の入院施設を有する 19,921 施設(うち回答率 19%)を対象)によると、2009~2011 年の帯状疱疹
の入院例は 3 年間で 18,091 人(帯状疱疹による入院 15,820 人、入院中の帯状疱疹発症 2,271 人)で
あり、性別では男性 8,168 人(帯状疱疹による入院 7,133 人、入院中の帯状疱疹発症 1,035 人)
、女性
9,923 人(同 8,687 人、同 1,236 人)であった。同調査における帯状疱疹罹患後の死亡者は、59 歳男
性(基礎疾患:肺癌/帯状疱疹に罹患し、播種性帯状疱疹となり死亡)
、80 歳男性(基礎疾患:慢性
肺気腫/帯状疱疹に罹患し、肺梗塞を起こして死亡)
、90 歳男性(基礎疾患:腎癌、腎不全、心不全、
高血圧/帯状疱疹に罹患し、持病が悪化し死亡)の 3 人と報告されている。
2)PHN 罹患率
加齢は PHN の重要なリスク因子であり、香川県で行われた SHEZ スタディ 9)によると、帯状疱疹
患者 401 人のうち 79 人(19.7%)が PHN を発症した。性差(男性 20.1%、女性 19.5%)はみられず、
年齢別では 80 代の割合は 32.9%で最も高く、60 代(13.6%)で最も低かった。また、PHN の罹患率
(/千人・年)は全体で 2.1 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 1.7 と 2.4 であった。男女間のハ
ザード比は 1.3(95%CI 0.81-2.1)とその差は有意ではなかった(表 5 下段)
。年齢別の PHN 罹患率
は 80 代(4.1)で最も高く、70 歳以上の罹患率を 50~60 代のそれと比較すると、ハザード比は 2.4
(95%CI 1.5-3.8)と有意に高かった(表5下段、表7)
。
また、米国、ドイツ、オーストラリアでの調査における PHN の罹患率(/千人・年)は、それぞれ
1.38、0.43-1.33、1.45 で、年齢群別の PHN 罹患率は高齢ほど高かった(表7)
。
19