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07 参考資料2-1 帯状疱疹ワクチン ファクトシート (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36248.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第21回 11/9)《厚生労働省》
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(6) 諸外国の導入状況(表14)
米国 FDA は 2006 年に ZOSTAVAX®を帯状疱疹ワクチンとして認可した。同時期にオ
ーストラリア、ヨーロッパでも ZOSTAVAX®が帯状疱疹ワクチンとして認可された。現
在までに 60 を超える国々で販売が許可されている。
米国 FDA は、2006 年 10 月に ZOSTAVAX®接種対象者を 50 歳以上の成人とすること
を推奨したが、CDC の ACIP(Advisory Committee on Immunization Practices)は、2008
年に 60 歳以上の成人(帯状疱疹ワクチン 1 回接種)を対象者に推奨した。公費負担や
民間保険を通じて、80%を超える米国市民に 1 回のワクチン接種の費用補助がなされて
いる。
カナダでは、2008 年 8 月に ZOSTAVAX®が帯状疱疹ワクチンとして認可され、60 歳
以上を対象として帯状疱疹予防に使用されてきた。2010 年 1 月に NACI(National
Advisory Committee on Immunization)が 60 歳以上の人を接種対象者に推奨した。また、
50~60 歳の成人にも有効であるとしている 144)。カナダ・オンタリオ州では、2016 年 9
月より、
65~70 歳の人をに接種対象者として推奨し、かつ公費補助がなされている 145)。
カナダ・アルバータ州では、2009~2013 年まで 60 歳以上の人に対する帯状疱疹ワクチ
ン接種を検討し、その利用率と費用負担に対する公費補助の厳しい状況について報告し
ている 146)。
オーストラリアでは、2006 年に ZOSTAVAX®が帯状疱疹ワクチンとして認可され、そ
の後、60~79 歳の人にワクチン接種を推奨した。2016 年 11 月に、60 歳以上の人に接
種を推奨するものの、公費補助は 70 歳の人を対象とすることになった。ただし、向こ
う 5 年間、71~79 歳のキャッチアップを予定している 147)。
2016 年 10 月現在、ECDC(European Center for Disease Prevention and Control)の公式
ホームページによれば、EU 加盟 27 カ国のうち帯状疱疹ワクチン接種を推奨しているの
は、オーストリア、チェコ、英国、フランスの 4 カ国である 148)。
オーストリアとチェコは 50 歳以上の人に接種を推奨するものの、公的補助はない。
オーストリアは 2007 年 1 月にヨーロッパ最初の帯状疱疹ワクチン推奨国となった。
英国は 2008 年に、JCVI(The UK Joint Committee on Vaccination and Immunization)が
70 歳以上の人への接種を念頭に置いた諮問グループを立ち上げた。2010 年 1 月には 70
歳代の人に接種するプログラムが開始された。2016 年 9 月より、70 歳の人への接種推
奨とキャッチアップとしての 78 歳の人への接種プログラムに変更された。71、72、73
歳と 79 歳の成人も一定期間接種は可能である。帯状疱疹ワクチンは(National Health
Service(NHS))が提供している 149)。
フランスは 2013 年より帯状疱疹ワクチンを国家的ワクチンスケジュールに加え、65
~74 歳までの人に接種を推奨している。2016 年には 75~79 歳の人には 1 年間のキャッ
チアップが行われる。公費負担のあるプログラム導入国としてはヨーロッパでは英国に
次ぐ 2 番目の国である 150)。
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