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資料No.2~2-1_日本薬局方の参考情報の改正(案)について (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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10 参考情報

1

5.

2

1) Carr,R.L. Chem. Eng. 72,163-168 (1965).

3
4

28

参考資料

本参考情報では詳細に記載していないが,ペプチドマップ法

33

パク質の品質の決定のために広く応用されている.アミノ酸の

34

誤取込みやジスルフィド結合のかけ違い,翻訳後修飾及び分解

35

などに起因する試料タンパク質の純度は,定量的なペプチドマ

36

ップ法を用いて決定することができる.スケールアップや製造

37

工程変更時のペプチドマップ法による比較は,プロセスの恒常

38

性に関する検討を裏付けることができる.さらに,ペプチドマ

39

ップ法は,糖鎖付加や意図的修飾(例:PEG化)のような修飾の

40

程度と特定のアミノ酸修飾部位を決定するのに用いることがで

本試験法は,三薬局方での調和合意に基づき規定した試験法である.

41

きる.本参考情報は,タンパク質医薬品の化学的な同定におけ

三薬局方の調和合意に関する情報については,独立行政法人医薬品医

42

るペプチドマップ法の使用に焦点を当てており,特異性が分析

43

法の主要な特性である.

44

11

2.

45



物性関連

動的光散乱法による液体中の粒

子径測定法 を削る.

ように改める.

9

一次構造と一致することを確認する.
は一次構造の全体的な変化を検出することが可能であり,タン

6

10

次構造が同様に処理した標準品/標準物質(参照タンパク質)の

30
32

G2.

参考情報

8

29
31

参考情報

5

7

質を同定する.この比較による同定では,試料タンパク質の一

G3.

生物薬品関連

ペプチドマップ法

を次の

ペプチドマップ法〈G3-3-182〉

療機器総合機構のウェブサイトに掲載している.

1.

はじめに

12

タンパク質は,大きく複雑な構造を有しており,不適切な会

13

合,分解又は翻訳後修飾により一次構造の不均一性を示す分子

14

もある.タンパク質は分子量が大きく複雑であるため,一つの

15

分析手法を用いてタンパク質のまま化学的に同定することは非

16

常に困難である.試料タンパク質を,十分な質量分解能で同定

17

可能なより小さな断片に切断することにより,タンパク質の一

18

次構造を決定することが可能である.この手順は,ペプチドマ

19

ップ法として一般に知られているタンパク質同定技術の原理で

20

ある.ペプチドマップ技術には,タンパク質中の特定のアミノ

21

酸残基間のアミド結合を選択的に切断し,一連の予測されたペ

22

プチドを得るための酵素消化ステップが含まれる.ペプチド混

23

合物のクロマトグラフィー分析法による分離,検出及び同定に

24

より,タンパク質の一次構造に関する情報を明らかにし,タン

25

パク質の同定が可能である.ペプチドマップ法は,相対比較の

26

手法である.つまり試料タンパク質より得られた結果は,同様

27

に処理した標準品/標準物質の結果と比較して,試料タンパク

ペプチドマップ法を用いた確認試験の開発における留意事

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確認試験の手順を開発する前に,同一施設で製造される他の

47

タンパク質医薬品と試料タンパク質を区別するために要求され

48

る適用方法や特異性のレベルについて理解することが重要であ

49

る.場合により,構造的に関連するタンパク質試料を区別する

50

ために複数の異なる手法が必要となる.それぞれのタンパク質

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は固有の特徴を有しているため,それをよく理解し,科学的に

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アプローチすることにより,十分な特異性を有するバリデート

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された分析手順の開発が可能となる.分析に適した長さのペプ

54

チドを得るための前処理及び切断条件を選択するためには,試

55

料タンパク質のアミノ酸配列を評価すべきである.目的による

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が,開発段階ではタンパク質の変化に関する予備的知識がほと

57

んどないことから,配列カバー率を十分に確保することが重要

58

である.ペプチドマップ法の分析技術の開発において,次の事

59

項を考慮すべきである.また,これらの要素を図1に示す.

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