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03【資料1】_HPVワクチンの接種について (45 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40341.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第60回 5/22)《厚生労働省》 |
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HPVワクチンの接種に関する論点について①
まとめ
【経緯及び接種の現状】
• HPVワクチンの接種については、令和4年度より積極的勧奨の再開を行うとともに、接種機会を逃した方のための
キャッチアップ接種を、効果的に実施する観点から、3年(令和4~6年度まで)の期間を定めて、実施している。
• 接種実績については、令和3年度以降の全体の接種者数は、平成25年度のワクチン導入時点の接種者数を超え、
増加する傾向にある。ただし、研究者の報告に基づく累積初回接種率の推移が示すとおり、接種率は、定期接種、
キャッチアップ接種ともに、定期接種導入直前の水準には戻っていない。また、都道府県別に見ると、接種状況に
は差が見られる。
• 被接種者・保護者及び自治体に対して令和5年度に実施した調査では、以下の内容等が示唆された。
⁃ 「HPVワクチンやキャッチアップ接種について知らない」と回答した被接種者が少なくないこと
⁃ 公的機関や医療関係者からの情報に対し、一定の信頼が置かれていること
⁃ 自治体からの案内が接種を考え始めるきっかけになっていること
⁃ 公費で接種できる期限への意識や、保護者や医療従事者との会話等が接種の後押しになっていた
⁃ 多くの自治体が再勧奨を行っているものの、実施していない自治体があること
【HPVワクチンに関する知見】
• ワクチンの有効性については、英国、スウェーデン、デンマーク及びオーストラリアにおいて、子宮頸がんの罹患
リスクを低下させたという報告がみられ、特に若い世代での効果が高い傾向が認められている。
• また、子宮頸部異形成に対して局所手術を受けた患者において、HPVワクチンを接種すると、再発リスクを低減さ
せる可能性があるとするシステマティックレビュー・メタアナリシスの結果も報告されている。
• ワクチンの安全性については、積極的勧奨再開後の2022(令和4)年4月以降も、継続的に副反応検討部会にお
いて医療機関等からの副反応疑い報告の状況等を踏まえて評価を継続し、現時点では重大な懸念は認められないと
判断されている。
(次ページにまとめが続く)
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まとめ
【経緯及び接種の現状】
• HPVワクチンの接種については、令和4年度より積極的勧奨の再開を行うとともに、接種機会を逃した方のための
キャッチアップ接種を、効果的に実施する観点から、3年(令和4~6年度まで)の期間を定めて、実施している。
• 接種実績については、令和3年度以降の全体の接種者数は、平成25年度のワクチン導入時点の接種者数を超え、
増加する傾向にある。ただし、研究者の報告に基づく累積初回接種率の推移が示すとおり、接種率は、定期接種、
キャッチアップ接種ともに、定期接種導入直前の水準には戻っていない。また、都道府県別に見ると、接種状況に
は差が見られる。
• 被接種者・保護者及び自治体に対して令和5年度に実施した調査では、以下の内容等が示唆された。
⁃ 「HPVワクチンやキャッチアップ接種について知らない」と回答した被接種者が少なくないこと
⁃ 公的機関や医療関係者からの情報に対し、一定の信頼が置かれていること
⁃ 自治体からの案内が接種を考え始めるきっかけになっていること
⁃ 公費で接種できる期限への意識や、保護者や医療従事者との会話等が接種の後押しになっていた
⁃ 多くの自治体が再勧奨を行っているものの、実施していない自治体があること
【HPVワクチンに関する知見】
• ワクチンの有効性については、英国、スウェーデン、デンマーク及びオーストラリアにおいて、子宮頸がんの罹患
リスクを低下させたという報告がみられ、特に若い世代での効果が高い傾向が認められている。
• また、子宮頸部異形成に対して局所手術を受けた患者において、HPVワクチンを接種すると、再発リスクを低減さ
せる可能性があるとするシステマティックレビュー・メタアナリシスの結果も報告されている。
• ワクチンの安全性については、積極的勧奨再開後の2022(令和4)年4月以降も、継続的に副反応検討部会にお
いて医療機関等からの副反応疑い報告の状況等を踏まえて評価を継続し、現時点では重大な懸念は認められないと
判断されている。
(次ページにまとめが続く)
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