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資料1-2-3-4 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[305KB] (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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意識清明、失語(-)、失行(-)、失認(-)、瞳孔正円同大、対光反射
(+/+)、眼球運動制限(-)、眼振(-)、嚥下障害(-)、筋力正常、小脳性
運動失調(-)、表在感覚は頚髄以下高度に低下。下肢深部感覚軽度低下。四
肢深部腱反射減弱、病的反射(-/-)。開脚歩行。

主要検査:

GM1 IgG(-)、GQ1b IgG(+)

脊椎 MRI:L4/5 の馬尾神経が軽度増強。

神経伝導検査:びまん性に複合筋活動電位低下、感覚神経誘発電位低下。脱髄
所見なし。

2024 年 02 月 07 日

患者は入院した。

入院後経過と考察:

外眼筋麻痺はなく運動失調と深部腱反射を呈した。抗ガングリオシド抗体を認
めたことから、フィッシャー症候群の不全型と考えた(Expert Rev
Neurother.2012;12:39)。四肢の異常感覚、表在感覚低下を伴う症例も存在す
る(Neurology.2001;56:1104)。脱髄所見なく、感覚神経誘発電位低下するこ
となど矛盾しない(J Neurol.2008;255:674)。脳脊髄液検査は血液が混入し
て採取できなかった。自然回復も期待するが、高齢で回復不良な可能性もあっ
て、免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)を提案した。

2024 年 02 月 23 日より

IVIg を施行したが、自覚症状に変わりなかった。

日付不明

自宅生活に戻って、C 神経内科で治療効果を評価受けることを望んだ。脳脊髄
病巣はなく、ビタミン欠乏症、血管炎、神経ベーチェット症候群を示唆する所
見(血液、画像、眼球)はなかった。

2024 年 03 月 06 日

退院し、フィッシャー症候群の転帰は回復したが後遺症あり(症状:歩行困
難、四肢異常知覚を残し