よむ、つかう、まなぶ。
05参考資料 帯状疱疹ワクチンファクトシート第二版[3.2MB] (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47466.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第65回 12/18)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
図 3. 帯状疱疹発症からの期間と疼痛を伴う患者割合(文献 31 より翻訳)
ビジュアルアナログスケール(痛みのアセスメントに用いられる,0(全く痛くない)~100(想像できる最高の痛み)
)で
痛みの程度を評価し、30 以上を臨床的に有意な疼痛、70 以上を重度の疼痛として分類された。
・三叉神経第一枝(第 5 脳神経第一枝:眼神経)領域の帯状疱疹
頭部の帯状疱疹の場合、多くの場合病変は第5脳神経(三叉神経)領域に生じ、特に第一枝(眼神経)
領域に生じることが多い18。三叉神経第一枝領域の帯状疱疹では眼合併症を伴うことが多く、その頻度は
帯状疱疹発症者の1.5%24、4%29との報告がある。その他にも、結膜炎や角膜炎を併発し、稀に急性網膜壊
死(acute retinal necrosis; ARN)を生じて失明に至ることもある。臨床的な特徴的所見として、鼻尖部や鼻
背部に帯状疱疹を認めた際は、眼合併症を認めることが多いため、速やかに眼所見の確認、治療を要す
る。
進行性網膜外層壊死(progressive outer retinal necrosis;PORN)は疼痛なしに突然の失明、網膜剥離をき
たす眼合併症で、CD4 陽性細胞数が 10 / mm3 未満の AIDS 患者で認められることがある 1。
・ラムゼイ・ハント症候群
顔面神経(第 7 脳神経)膝神経節領域の帯状疱疹により、耳介と外耳道の帯状疱疹に加えて、片側の末
梢性顔面神経麻痺、さらに聴神経症状(聴力低下、めまいなど)を伴うことがあり、ラムゼイ・ハント症
候群と呼ばれる。舌前 3 分の 2 の領域に水疱を認めることもある。
帯状疱疹に伴う末梢性顔面神経麻痺は、特発性の末梢性顔面神経麻痺に比べて重症であり、後遺症を残
しやすい。日本で実施された単一施設での顔面神経麻痺症例の後方視的検討(1976~1996 年)では、顔
面神経麻痺症例のうち小児では 16.7%(52/311 人)が、成人では 18.1%(319/1,765 人)がラムゼイ・ハン
ト症候群と診断されていた 32。皮疹に先行して顔面筋の麻痺を発症する症例もある。また、皮疹のない末
梢性顔面神経麻痺の中に皮疹のないラムゼイ・ハント症候群が存在することも示唆されている 33。
13
ビジュアルアナログスケール(痛みのアセスメントに用いられる,0(全く痛くない)~100(想像できる最高の痛み)
)で
痛みの程度を評価し、30 以上を臨床的に有意な疼痛、70 以上を重度の疼痛として分類された。
・三叉神経第一枝(第 5 脳神経第一枝:眼神経)領域の帯状疱疹
頭部の帯状疱疹の場合、多くの場合病変は第5脳神経(三叉神経)領域に生じ、特に第一枝(眼神経)
領域に生じることが多い18。三叉神経第一枝領域の帯状疱疹では眼合併症を伴うことが多く、その頻度は
帯状疱疹発症者の1.5%24、4%29との報告がある。その他にも、結膜炎や角膜炎を併発し、稀に急性網膜壊
死(acute retinal necrosis; ARN)を生じて失明に至ることもある。臨床的な特徴的所見として、鼻尖部や鼻
背部に帯状疱疹を認めた際は、眼合併症を認めることが多いため、速やかに眼所見の確認、治療を要す
る。
進行性網膜外層壊死(progressive outer retinal necrosis;PORN)は疼痛なしに突然の失明、網膜剥離をき
たす眼合併症で、CD4 陽性細胞数が 10 / mm3 未満の AIDS 患者で認められることがある 1。
・ラムゼイ・ハント症候群
顔面神経(第 7 脳神経)膝神経節領域の帯状疱疹により、耳介と外耳道の帯状疱疹に加えて、片側の末
梢性顔面神経麻痺、さらに聴神経症状(聴力低下、めまいなど)を伴うことがあり、ラムゼイ・ハント症
候群と呼ばれる。舌前 3 分の 2 の領域に水疱を認めることもある。
帯状疱疹に伴う末梢性顔面神経麻痺は、特発性の末梢性顔面神経麻痺に比べて重症であり、後遺症を残
しやすい。日本で実施された単一施設での顔面神経麻痺症例の後方視的検討(1976~1996 年)では、顔
面神経麻痺症例のうち小児では 16.7%(52/311 人)が、成人では 18.1%(319/1,765 人)がラムゼイ・ハン
ト症候群と診断されていた 32。皮疹に先行して顔面筋の麻痺を発症する症例もある。また、皮疹のない末
梢性顔面神経麻痺の中に皮疹のないラムゼイ・ハント症候群が存在することも示唆されている 33。
13