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05参考資料 帯状疱疹ワクチンファクトシート第二版[3.2MB] (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47466.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第65回 12/18)《厚生労働省》
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6)免疫機能が低下した者における帯状疱疹の発症頻度
免疫機能が低下した者における帯状疱疹の発症頻度に関する研究では、白血病、悪性リンパ腫、小細胞
肺がん、骨髄移植後の者では 25%以上、腎移植を受けた者では 15%、HIV 感染症患者(抗体陽転から 12
年以内)では 20%との報告がある 118。また米国で 2005 年から 2009 年に行われた調査によると、造血幹
細胞移植後の者、臓器移植後の者、HIV 感染症患者、全身性エリテマトーデス患者、リウマチ患者、がん
患者の帯状疱疹の罹患率(/千人・年)は、それぞれ 43.03、17.04、17.41、15.19、12.24、11.70 であり、い
ずれも全体の罹患率 4.82(/千人・年)の 2 倍以上の値であった 20。国内における 16~69 歳の臍帯血移植
後の患者の水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化は、観察対象 156 人中 61 人観察され(中央値 608 日、移
植後 36~4,090 日)
、累積発生率は移植後 1 年で 14%(95%CI: 9~20%)
、移植後 5 年で 40%(95%CI: 31~
48%)であった 119。
②重症者数、死亡者数等
1)全国調査
厚生労働科学研究(新興・再興感染症研究事業)における研究班(水痘、流行性耳下腺炎、肺炎球菌に
よる肺炎等の今後の感染症対策に必要な予防接種に関する研究:主任研究者 岡部信彦/水痘、流行性耳
下腺炎重症化例に関する全国調査:分担研究者 多屋馨子、神谷齊、浅野喜造、堤裕幸)により全国の入
院施設を有する内科、泌尿器科、皮膚科(回答率 29.1%、1,336/4,587 科)および小児科、産婦人科、耳鼻
咽喉科(回答率 35.5%、912/2,570 科)を対象に行われた調査 120 によると、2005 年の 1 年間に「1 人以上
の帯状疱疹入院患者を認めた」診療科は 15.0%の割合でみられ、3,497 人(うち 4 人の死亡)の入院患者
が報告されている。
また、日本医師会、日本小児科医会、日本小児科学会の 3 団体により合同で実施された調査 121(全国
の入院施設を有する 19,921 施設(うち回答率 19%)を対象)によると、2009 年から 2011 年の帯状疱疹
の入院例は 3 年間で 18,091 人(帯状疱疹による入院 15,820 人、入院中の帯状疱疹発症 2,271 人)であり、
性別では男性 8,168 人(帯状疱疹による入院 7,133 人、入院中の帯状疱疹発症 1,035 人)、女性 9,923 人(同
8,687 人、同 1,236 人)であった。同調査における帯状疱疹罹患後の死亡者は、59 歳男性(基礎疾患:肺
癌/帯状疱疹に罹患し、播種性帯状疱疹となり死亡)、80 歳男性(基礎疾患:慢性肺気腫/帯状疱疹に罹
患し、肺梗塞を起こして死亡)
、90 歳男性(基礎疾患:腎癌、腎不全、心不全、高血圧/帯状疱疹に罹患
し、持病が悪化し死亡)の 3 人と報告されている。
2)PHN 罹患率
加齢は PHN の重要なリスク因子であり、香川県で行われた SHEZ スタディ 5 によると、帯状疱疹患者
401 人のうち 79 人(19.7%)が PHN を発症した。性差(男性 20.1%、女性 19.5%)はみられず、年齢別で
は 80 歳代の割合は 32.9%で最も高く、60 歳代(13.6%)で最も低かった。また、PHN の罹患率(/千人・
年)は全体で 2.1 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 1.7 と 2.4 であった。男女間のハザード比は 1.3
(95%CI: 0.81~2.1)とその差は有意ではなかった(表 5 下段)。年齢別の PHN 罹患率は 80 歳代(4.1)
で最も高く、70 歳以上の罹患率を 50~60 歳代のそれと比較すると、ハザード比は 2.4(95%CI: 1.5~3.8)
と有意に高かった(表 5 下段、表 7)

また、米国、ドイツ、オーストラリアでの調査における PHN の罹患率(/千人・年)は、それぞれ 1.38、
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